


福井県でもかなり山間部にある池田町に行ってきた。行ってきたきっかけは、近くのショッピングセンターに福井県池田町のアンテナショップがあり、家人がたまたまそこで買い物をしたら、抽選で池田町にあるそば道場の1000円券が当たったことである。せっかくなので出かけてみたわけである。予想されたことではあるが、結局1000円の何倍も池田町内でお金を使ったので、池田町の試みは成功したわけである。
池田町へは福井市街地からは50分ぐらいかかる。人口3000人を切りそうな勢いなのに、市町村合併もせずにがんばっている町である。高齢化率は40%近いのに、要介護認定率はきわめて低く、要は元気なお年寄りの町である。基本的に峠越えなので、福井県民でもあまり行ったことのない人は多いと思う。町に信号機が1箇所しかないというのが伝説になっているが、この日も1箇所しか確認できなかった。
そば道場は、池田町の中心部(といっても特に市街地があるわけでもないが。)からさらに山奥に入ったところにある。古い民家を利用したもののようで、田舎らしいいい雰囲気である。外国人の方もいた(残念ながらうどんを食べていたが)。おろしそば1杯500円とリーズナブルであるが打ち立てのようでとても美味である。予約すればそば打ち体験もでき、2700円で7人前のそばができるそうで、一度やってみたいものだ。
そのすぐ近くに「かずら橋」があり、これが最近では恋人の聖地のように言われ、カップルが何組か渡りに来ている。ただし、通行料は1回300円と意外に高い。橋は、足元の隙間はかなり広いし、揺れるので結構スリルがある。落ちることはないと思うが少なくともつまづきそうだ。足元は足羽川の清流が美しい。街中には農産物や木工品の販売所、蕎麦屋などもあり、県外ナンバーの車も多い。池田町はなかなかがんばっている。
ところで、池田町のポスター(12枚シリーズ)は、日本観光ポスターコンクールで優勝したらしく、絵葉書でも売っていた。地方の町レベルだとありきたりのポスターが多い中で、なかなか印象的な作品である。「先祖代々農耕民族」という開き直りがすばらしい。相当なお金がかかっていると推測するが、ポスターを見ているとなんとなく池田町に興味が出てくるではないか。特に都会の暮らしをしている方には魅力的だろう。なかなかの英断である。ほかのポスターもぜひごらんください。
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