先日の東洋経済に、「日本のいい街ランキング」が載っていた。6月に発表された東洋経済の住みよさランキングの総合評価では、全国788都市中、福井県からは、坂井市が3位、福井市が11位、敦賀市が17位と3市もベスト20にランキングされている。都道府県ごとのランキングは出ていないが、ランクインした都市の数と順位を見ると、5市がランクインしている愛知県に続き、全国2位ではないかと思われる。大変喜ばしく、福井県民は誇りに思っていいと思う。
今回は、この調査をベースに、6つのテーマに分けて、いい街を選んだようだ。発展力のある街、高齢者が住みよい街、安心・安全な街、裕福な街、出産・子育てしやすい街、財政力のある街の6つである。こちらも結構いい成績である。自分としては、商業集積の高い便利な街とかがいいと思うが、これからの社会はこういう視点も大切なのかもしれない。もしかして、ついに福井の時代がやってきたのだろうか。
発展力のある街には、福井県内の市は一つも入っていない。まあ当然だろう。生産年齢人口の増加率、小売業年間商品販売額増減などであり、上位はほとんどが大都市近郊の都市である。財政力のある街もほぼ大都市近郊と、同様の結果である。
安心・安全な街では、敦賀市が堂々の5位だ。人口当たりの火災や交通事故が少ない。南海トラフ地震の最大震度予測なども指標になっている。また、裕福な街では、これも坂井市が堂々の4位、越前市が12位と続く。坂井市は、住宅当たりの延べ面積が1位で、生活保護者も少ない。
高齢者が住みよい街には、福井市が11位、敦賀市が79位、坂井市が125位と、特別養護老人ホームの整備率上位の福井としてはちょっともの足りない。医師数などが足を引っ張っている。また、出産・子育てしやすい街では、坂井市が20位、越前市が32位、鯖江市が33位、福井市が41位、敦賀市が70位とすべての市(この調査は人口5万人以上の556市が対象)がランクインしている。ただし、本当に高齢者が住みよい街といえるためには、雪かき対策や買い物難民対策が必要であるが。
それに、まあ、福井は、出産・子育てやゆったりと老後をおくるにはいい街ということになるのだが、それだけでは若い世代の流出を防ぐのは難しい。この号では、絆が生む福井の雇用創出力という特集記事も組まれており、共働き世帯割合、女性の有業率、社長輩出数、勤労者世帯の実収入などで全国トップとのことである。ただし、入りたい企業があるかということになると、9月の「福井の労働環境に希望はあるか」で述べたとおりで、それはまた別問題である。そちらも何とかしないといけない。
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