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つぶよりのつぶやき The Twinkling Twitter

福井を愛するがゆえに、地域や身の回りのいろんなことに勝手にコメントしています。

はじめに

福井を中心に、地域や身の回りのことに勝手にコメントしています。話題はいろいろですが、基本は福井への愛です。福井とあまり関係ない話もありますが、それは福井人としての視点ということでご了承ください。 なお、当然ですが、このブログの内容については、stanzaが所属する組織(公表していませんが)の考え方とは無関係です。 ブログランキング参加中=いいね!と思っていただけたらクリックをお願いします

駅前ヒゲ線と福井駅前商店街の未来

2012-12-04 | まちづくり




福井駅前の再開発に絡んで、福井鉄道駅前支線の福井駅乗入れがなにかと話題になっている。いわゆる「ヒゲ線問題」といわれる問題である。福井鉄道の電車は、大名町の市役所前電停からいわゆる「だるまや前通り」を路面電車としてユアーズホテル前の福井駅前電停に乗り入れてくるが、これを少し延長してJR福井駅に直結しようとするものである。

福井鉄道の電車と言えば、親戚が武生にあって、子どものころ、親にときどき電車で連れていってもらった。郊外型の大きな車両が路面電車として乗り入れており、全国でも珍しい形態である。余談だが、先日見た映画「旅の贈りもの」で、昔を回想するシーンに福井鉄道の電車が登場していたが、今も変わらず走っているので普通に撮影ができ、CGも編集もいらないようである。

その、ヒゲ線延長問題だが、これになぜか福井駅前商店街が反対しているのだ。駅前商店街の反対理由は、「かがみや前交差点で交通渋滞が起こり、市中心部の他の道路にも影響し、徒歩や自転車で訪れる人のスムーズな通行が妨げられる。」、「数十億円かかり、費用対効果が疑問である。」とのことらしい。経費は別として、要は自分たちの売上げが減るという意味なのだろうが、そんなに影響あるだろうか。

一方、福井市は、「鉄道とバス、タクシーの結節機能が充実、北陸新幹線の延伸や福井国体を控え、県外客の利便性が向上、再開発ビルや屋根つき広場とあいまって賑わいを創出する。」などと反論しているが、調査によると、福井駅周辺の電停の利用者数は、1日当たり158人増加するだけとのことで、費用対効果からは疑問であり、まあどっちもどっちである。

いずれにしても、福井駅前商店街、ヒゲ線を延伸しても、今のままでおいても、撤去しても、自然に売上げが上がったりはしないと思う。自分たちの店をわざわざ訪ねて行きたい店にするか、それができないならそういう店を駅前に呼ばないといけない。期間限定の東急ハンズでもドンキホーテでもいい。話題になる店がないことには話にならない。旭川では、駅前にイオンが進出するということでもめているらしいが、それぐらいのインパクトがないと発展はないだろう。

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東急ハンズ・トラックマーケット福井に出現

2012-11-21 | まちづくり

少し前に、「東急ハンズが福井に来る!!(半信半疑)」という記事を書いたが、いよいよ開店の時期を迎えたので、実際に見てきた。予告どおり、エルパ(フェアモール福井)の西側にあるエルパプラスというビル、ここは、もとコジマだったのだがヤマダとの合併でなくなったのであるが、の2階にあった。土曜日の午後で、さすがに行列はなかったものの、駐車場は大混雑である。

ビルの入り口はどうみてもコジマのままで違和感があるが、とにかく2階に上がってみる。100均のダイソーと並んでおり、すぐに目に付いたが、これはかなり狭い。普通の雑貨屋ぐらいの広さになるだろうか。330㎡、3000アイテムとなっており、覚悟はしていたが、まあこんなものか。とりあえず東急ハンズの看板は出ているが、やはりトラックマーケットとなっている。

「東急ハンズトラックマーケットは、フレキシブルなお店づくりと東急ハンズならではの旬な商品を運んで、今まで出逢えなかった街の方々へと届けます。」となっている。フランチャイズ制のようで、弘前や米子、帯広、佐賀など、ほんとに地方都市への出店が多い。なかなか画期的で、ほかのショップもこういう形態でやってくれるといいのだが。ちなみに、来春には福井にドンキホーテができるという報道もあった。

品揃えは、予想していたとおり家庭用品などの売れ筋が中心で、ちょっとアイデア商品的なものが多く、驚くようなものはない。本家には骸骨の模型とかがあって買えないけれど楽しかったのに。それに、半年間の期間限定ということで、なんとなく仮設っぽい。品物は東急ハンズなのだが、陳列のしかたがちょっと違うのである。モスグリーンのイメージカラーがなければただの雑貨市のようである。

と言いつつも、結局、あれこれと買ってしまった。半月前に新宿の東急ハンズで探してもなかった調理用具(ハンズになければ日本中にないとあきらめることができるのだが。)も、なんということでしょう、ここで見つけることができた。まあ、いちおう、モスグリーンの紙袋はもらえたし、狭いから歩き疲れることもない。まあこんなものだろう。定期的にアイテムの入替えがあるといいのだけれど。

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ハイテクな地下駐輪場に驚く

2012-11-15 | まちづくり




JR品川駅の新幹線側の出口(港南口というのだろうか。アトレのある方)を出て少し行くと、広場のようなところに、公衆トイレのような不思議な建造物がいくつも林立している風景に出くわす。何か忘れたが機械メーカーのような名前が表示されており、機械装置のようなものが付いているようだ。近くには、係員らしき人が立っていて見張りをしているようだ。

はて、これは何だろうと例によって好奇心で近づいてよく見てみると、なんとどうやら自転車の駐輪場のようだ。「こうなん星の公園自転車駐車場」という名前で、公園の地下が駐輪場になっているようだ。地下駐車場はどこにでもあるが、地下駐輪場というのははじめて見た。ホームページによると、1000台収容で、1か月1800円とのこと。

昼間で人が少ない時間帯だったので、だれか使わないかなとしばらく待ってみると、うまく自転車に乗った高校生が来た。自転車を所定の位置に置くと、あっという間に機械に吸い込まれていく。すごいハイテクである。ICカードかタグのようなもので管理しているようだ。13秒で入出庫が完了するらしい。

ところで、われら敦賀駅の駐輪場は無料であるが単なる自転車小屋である。土地はたくさんあるので別に地下に作る必要はないのだが、隣との間隔が狭く、ハンドルが重なったりしていつも停めるのに苦労する。上下2段のところはさらに難易度が高い。地下でなくてもいいので、もう少し停めやすくしてほしいものだ。

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隠れた紅葉スポット「ふくい健康の森」

2012-11-12 | まちづくり






ずっと前にも書いたが、また「ふくい健康の森」に行ってきた。福井市街から車で西に20分ぐらいだろうか。広大な敷地に、体育館やプール、ジム、温泉などが点在している。散歩には最適だし、400mトラックもあるので、走ることもできる。テニスコートなど1時間200円と信じられないぐらい安い。400mトラックを貸切りにしても1時間800円だ。

ところで、ここは、あまり知られていない(と思う)が、銀杏並木をはじめ、紅葉が美しいスポットである。もう季節的に少し遅いかと思ったが、まだまだ紅葉真っ盛りであった。どこに車を停めても駐車場から少し高低差があるので、あまりバリアフリーとは言えないが、まあちょっとした運動にはなる。

それにしても、なぜこんな田舎、失礼、こんなところにこんな施設を作ったのかが不思議である。自然の中に自然を作ったようなもので、せっかくの緑もあまり値打ちがなくなってしまう。土地の確保や地価の問題ももちろんあると思うが、音楽堂といい、図書館といい、福井はとにかく施設が周辺に点在していて実質的に車でしか行けず、不便である。

福井は、田舎の割に街なかに緑が少ない都市だと思う。少し郊外に行けば一面緑なので緑などいらないといえばいらないのだが、殺風景な町並みになっている。東京はじめ大都会でも意外に公園など緑が多いものだ。街なかには賑わいももちろん必要だが、緑も必要なのではないだろうか。

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東急ハンズが福井に来る!!(半信半疑)

2012-10-31 | まちづくり




今朝の福井新聞を見て驚いた。なんとあの東急ハンズが福井に出店するそうだ。東急ハンズと言えば、若いころ、東京に行って時間があると、わざわざ渋谷まで行き、渋谷駅からセンター街を歩いて坂を登り、渋谷店の上から下まで見て回ったものだった。田舎者には、陳列されている商品すべてが驚きであった。今は名古屋、大阪など各地にあるが、当時は今ほど各地にはなく、渋谷か池袋ぐらいだったと思う。

福井新聞によると、福井への出店は11月15日、出店場所は、エルパ(フェアモール福井)の西側、家電のコジマ(そういえばヤマダに吸収されてなくなったのだった。)のあったビルにオープンする「エルパプラス」の中になるようだ。エルパプラスには、居酒屋やカラオケボックス、ボクシングスタジオ(前世界王者清水智信さんのもの)なども出店するらしい。若い世代が定着するのに必要なのは美しい自然でもやさしい人情でもなく、街の賑わいだということがようやくわかって来たようだ。

ところで、よく読んでみると、この東急ハンズ、「期間限定」、「フランチャイズ」、「2階の一角」、「330㎡」、「3000アイテム」、「女性をターゲット」となっている。え、ちょっとショボすぎやしないか。どうやら東急ハンズ福井店というわけではなさそうだ。ホームページを見ると、「トラックマーケット」という業態ではないだろうか。でもまあ、それぐらいがまんすることにしよう。なんせ、この地方都市に、あの美しい緑色のロゴの紙袋を手にして歩く人々が出現するのだから。

福井にロフトができたときも驚きだったが、福井ロフトは徐々に衰退し、フロア面積も品揃えももはやほとんどロフトと言えないような状態で、今にダイソーに変わるのではないかと心配である。ハンズと言えば、ここにないものはどこを探してもないという品揃えと、見ているだけで楽しく、だれが買うのだろうかというユニークな商品構成が魅力であると思う。福井店に少しでもそれが備わっていればいいのだが、単なる実用本位の売れ筋商品だけでは寂しい。思い切った商品構成で展開していただきたいものだ。

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アピタ敦賀店のオープンによせて

2012-10-27 | まちづくり






遅ればせながら、先日新装開店したアピタ敦賀店に行ってきた。この場所にもともとあった「ポートン」(実際には「ポー・トン」と中点が入る)の末期は、以前のブログにも書いた(敦賀「ポートン」の人口密度=昨年1月)が、客より店員の方が多い状態で、インテリアはディスカウントストアレベル以下、2階など営業している店舗は少なく、目立つのは催事スペース(といえば聞こえがいいが、ただの空き店舗)ばかりであった。みごと再生したのは大変喜ばしい。

新しいアピタ敦賀店は、失礼ながら敦賀にしては意外にイケている感じである。イケているかどうかは、インテリアデザインとディスプレイの仕方と入居しているショップで決まると思うのだが、インテリアデザインは、一見したところ、普通のアピタで、壁の色使いやサインのデザインなどに特筆すべきものはなさそうな感じである。これはアピタのポリシーなのだろう。

ディスプレイの仕方(というか、売り場を眺めたイメージ)は、商品で決まるのか並べ方で決まるのかライティングで決まるのかわからないが、それほど悪くないように思う。区画にもよるが、ちょうど福井のアピタ(いわゆるエルパ)の改装された北側区画(従来の区画はダメ)に近いイメージである。福井のパリオや武生のシピィよりはかなりいい感じである。

ショップはというと、ペットショップもあるし、ジーユーもある。フードコートにはあのサブウェイもある。県内でサブウェイの姿を見るのはずいぶん久しぶりである。確か鯖江のアルプラザにかつてあったが、すぐに撤退した記憶がある。今は少し行列ができているが、単価が高く、田舎で定着するのははなかなか難しいかもしれない。

100均も、ダイソーでなくてセリアとちょっとグレード?が高い。お菓子は地元の松原庵と小堀菓舗がはいっていて便利である。いろいろ考えると、結局は、アピタはアピタであり、来店者が増えるかどうかは専門店の店舗構成にかかっている。敦賀はABCマート(今は福井にもあるが)など福井に最初に進出したショップも多い。今後ますますの繁栄を願いたい。

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日本のいい街ランキングで福井県内の市が上位に

2012-10-23 | まちづくり

先日の東洋経済に、「日本のいい街ランキング」が載っていた。6月に発表された東洋経済の住みよさランキングの総合評価では、全国788都市中、福井県からは、坂井市が3位、福井市が11位、敦賀市が17位と3市もベスト20にランキングされている。都道府県ごとのランキングは出ていないが、ランクインした都市の数と順位を見ると、5市がランクインしている愛知県に続き、全国2位ではないかと思われる。大変喜ばしく、福井県民は誇りに思っていいと思う。

今回は、この調査をベースに、6つのテーマに分けて、いい街を選んだようだ。発展力のある街、高齢者が住みよい街、安心・安全な街、裕福な街、出産・子育てしやすい街、財政力のある街の6つである。こちらも結構いい成績である。自分としては、商業集積の高い便利な街とかがいいと思うが、これからの社会はこういう視点も大切なのかもしれない。もしかして、ついに福井の時代がやってきたのだろうか。

発展力のある街には、福井県内の市は一つも入っていない。まあ当然だろう。生産年齢人口の増加率、小売業年間商品販売額増減などであり、上位はほとんどが大都市近郊の都市である。財政力のある街もほぼ大都市近郊と、同様の結果である。

安心・安全な街では、敦賀市が堂々の5位だ。人口当たりの火災や交通事故が少ない。南海トラフ地震の最大震度予測なども指標になっている。また、裕福な街では、これも坂井市が堂々の4位、越前市が12位と続く。坂井市は、住宅当たりの延べ面積が1位で、生活保護者も少ない。

高齢者が住みよい街には、福井市が11位、敦賀市が79位、坂井市が125位と、特別養護老人ホームの整備率上位の福井としてはちょっともの足りない。医師数などが足を引っ張っている。また、出産・子育てしやすい街では、坂井市が20位、越前市が32位、鯖江市が33位、福井市が41位、敦賀市が70位とすべての市(この調査は人口5万人以上の556市が対象)がランクインしている。ただし、本当に高齢者が住みよい街といえるためには、雪かき対策や買い物難民対策が必要であるが。

それに、まあ、福井は、出産・子育てやゆったりと老後をおくるにはいい街ということになるのだが、それだけでは若い世代の流出を防ぐのは難しい。この号では、絆が生む福井の雇用創出力という特集記事も組まれており、共働き世帯割合、女性の有業率、社長輩出数、勤労者世帯の実収入などで全国トップとのことである。ただし、入りたい企業があるかということになると、9月の「福井の労働環境に希望はあるか」で述べたとおりで、それはまた別問題である。そちらも何とかしないといけない。

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高齢社会の買い物バス

2012-10-09 | まちづくり

福井市は、地方都市の典型的なパターンとして、駅前はかなり寂しいものの、郊外にショッピングセンターはいくつかあってある程度賑わっているのだが、そこへの交通の便は自家用車がほとんどになってしまい、高齢者や車を持たない人々にとっては、なかなか買い物に行きにくい状況にある。いわゆる買い物難民である。

福井駅前からは、最も大きい北部の「フェアモール福井(通称エルパ)」には、「大和田エコライン」というバスが立ち寄っているし、次に大きい南部のショッピングセンター「ベル」にも市内バスか福井鉄道の電車で行けるし、東部の「パリオ」には100円のコミュニティバスで行けるので、市街地中心部とショッピングセンターを結ぶ公共交通は一応確保されているようである。

しかし、ショッピングセンターの近くだが市街地と結ぶバス路線から外れている地域に住んでいる高齢者などにとっては、近くにショッピングセンターがあるにもかかわらず買い物に行けない状況にある。何十年か前に造成された団地はおむね標準より高齢化が進んでおり、ショッピングセンターの周辺の地区を巡回するバスができれば意外と乗る人は多いんじゃないかなと思っていた。

そうしたら、どうやら実現したみたいだ。福井鉄道が10月からベルの周辺で運行を始めたようである。しかも市から委託されているコミュニティバスのような形ではなくて、ちゃんとした自社のバス路線のようである。ベルから清明循環線として3ルートが設定されている。ついでに京福バスの、みのり・月見・花堂地区コミュニティバスというのもできたようだし、浅水駅を中心に麻生津循環線というのも4ルートある。意外に芸が細かい。

ただし、このベル周辺のショッピング路線、1日2~3往復と便数がとても少なく、もう少し増えないことには買い物にも利用しづらい。料金も160円とのことだが、ほとんどがベルでの買い物客なのだろうからできれば100円にしてほしいものだ。ベルで買い物をしてスタンプをもらえば安くなるとかでもいい。ということで、こないだ出会ったバスにはだれも乗っていなかった。うまく行けばいいのだが。

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福井・池田町の魅力を再認識

2012-09-30 | まちづくり






福井県でもかなり山間部にある池田町に行ってきた。行ってきたきっかけは、近くのショッピングセンターに福井県池田町のアンテナショップがあり、家人がたまたまそこで買い物をしたら、抽選で池田町にあるそば道場の1000円券が当たったことである。せっかくなので出かけてみたわけである。予想されたことではあるが、結局1000円の何倍も池田町内でお金を使ったので、池田町の試みは成功したわけである。

池田町へは福井市街地からは50分ぐらいかかる。人口3000人を切りそうな勢いなのに、市町村合併もせずにがんばっている町である。高齢化率は40%近いのに、要介護認定率はきわめて低く、要は元気なお年寄りの町である。基本的に峠越えなので、福井県民でもあまり行ったことのない人は多いと思う。町に信号機が1箇所しかないというのが伝説になっているが、この日も1箇所しか確認できなかった。

そば道場は、池田町の中心部(といっても特に市街地があるわけでもないが。)からさらに山奥に入ったところにある。古い民家を利用したもののようで、田舎らしいいい雰囲気である。外国人の方もいた(残念ながらうどんを食べていたが)。おろしそば1杯500円とリーズナブルであるが打ち立てのようでとても美味である。予約すればそば打ち体験もでき、2700円で7人前のそばができるそうで、一度やってみたいものだ。

そのすぐ近くに「かずら橋」があり、これが最近では恋人の聖地のように言われ、カップルが何組か渡りに来ている。ただし、通行料は1回300円と意外に高い。橋は、足元の隙間はかなり広いし、揺れるので結構スリルがある。落ちることはないと思うが少なくともつまづきそうだ。足元は足羽川の清流が美しい。街中には農産物や木工品の販売所、蕎麦屋などもあり、県外ナンバーの車も多い。池田町はなかなかがんばっている。

ところで、池田町のポスター(12枚シリーズ)は、日本観光ポスターコンクールで優勝したらしく、絵葉書でも売っていた。地方の町レベルだとありきたりのポスターが多い中で、なかなか印象的な作品である。「先祖代々農耕民族」という開き直りがすばらしい。相当なお金がかかっていると推測するが、ポスターを見ているとなんとなく池田町に興味が出てくるではないか。特に都会の暮らしをしている方には魅力的だろう。なかなかの英断である。ほかのポスターもぜひごらんください。

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福井の労働環境に希望はあるか

2012-09-06 | まちづくり

先日の福井新聞に、福井の希望シリーズとして、福井には働きやすい環境があるという記事が出ていた。いわく、福井出身の県外在住者は帰ろうにも地元には仕事がないと言うが、県内にいる人は県外に比べれば働いている傾向がずっと高い。すなわち、福井は仕事こそ減っているが、働きたい人が働き続けられる環境があるとのことである。

福井の対外的な宣伝としてはそう言ってもいいだろう。必ずしもウソではないのだから。しかし、福井の就業率が高いのは、たぶん女性の就業率が高いことと、社長が多い=自営業が多いこと、大学生が少ないことが主な理由であると思われる。Uターンする価値のある仕事がたくさんあるかどうかとは別の話である。

福井の教育力を背景に、高い学力を身に付け、県内の大学では物足らず、実力に合った県外の大学で学び、さて福井で就職をと思ったときに、どんな仕事でも就ければそれでいいと思うだろうか。努力と引き換えに身に付けた知識や能力にふさわしい企業に就職したいと思うのは当然であろう。

そうしたときに、たぶん公式には認められないのだろうが、福井県にはそういうニーズに耐え得る企業が少な過ぎると思う。もちろん優れた技術を持つ企業や急成長している企業はたくさんあるのだが、大学生の目はそうしたところにはなかなか向かないのだ。「魅力のある」就職先が必要である。

どれだけ教育力が高く、どれだけ優れた人材を育てても、それが大学進学と同時に都会に流出し、そして都会で働き続け、働けなくなったころにしか福井に戻って来ないのでは福井にとってほとんど意味がない。福井は単なる都会のための人材と電気の供給地だろうか。しかも都会からまったく感謝もされていないのだ。

ふるさと納税は、所得をふるさとに還元するためのよい制度であると思うが、その程度ではとても追いつかない。都会と地方の富の再分配を真剣に考える必要があると思う。そして、その富により、発展を目指す必要がある。働きやすい環境があるという希望を持つのはいいことだと思うが、事実から目をそらして、幻想の上に立って物事を考えても発展はないだろう。

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