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読書と旅行と柴犬のブログ
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ヤプログから引っ越してきました。

映画「ジャンゴ」エンタメ全力投球!R15+なのでそのつもりで

2013-03-22 07:10:27 | 大作映画ハリウッド系
映画「ジャンゴ 繋がれざる者 」★★★★
ジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ
レオナルド・ディカプリオ、ケリー・ワシントン
サミュエル・L・ジャクソン出演

クエンティン・タランティーノ監督、
165分、2013年3月1日より全国公開
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(原題/原作:DJANGO UNCHAINED)





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日本では初登場5位→7位
そして今週は圏外と淋しいチャート、
もっと沢山の人に見てもらいたいが
R15+がネックか。



「面白い映画を見たいなら
今はこの映画を勧める、
ただしエゲツないシーンもあるし
血飛沫は普通より多めで
とても上品な映画とは言えないので
その点を分かった上でなら
この映画は楽しめるし
出来もかなり良いと思った」



クエンティン・タランティーノって
ハイテンションで喋りっぱなしで
インタビューなんか見てると
「この人、大丈夫か?」って思ってしまうが
面白いものを作ろうとする情熱は
ハンパないとこの映画を見て確信した。



前作『イングロリアス・バスターズ』も
不必要なくらいの殺人シーンはあったが
全体としてはとても優れた出来だった
今回も上々の出来で
こういった「外さない」というのは
当然なんだけど、やはり難しいわけで
大した人なんだなーと映画を見て感心しきり。



今回のアカデミー賞のひとつのテーマは
「奴隷解放」と言っていいくらい
この映画しかり、それからもうすぐ公開の
「リンカーン」と
やはりアメリカはどうしてもこのテーマから
離れる事は出来ないようだ。


アメリカ南部で
奴隷ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は、
賞金稼ぎのキング・シュルツ
(クリストフ・ヴァルツ)によって自由の身となる。
二人は力を合わせてお尋ね者を捕えて
賞金を手にするが
ジャンゴは離ればなれになった妻を取り戻したいと願い
とうとう居場所を突き止める。



メインのストーリーは単純だけれど
その過程が面白い、
くどいとも感じる繰り返されるセリフや
無駄なセリフも多いが
それがこの映画のリズム
端々に人種差別のテーマが
ただのエンタメじゃない事も伝えている。



彼らがたどり着いたキャンディ・ランド
農園主はカルヴィン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)、
ディカプリオが典型的な悪役を演じていて
これには思わず笑ってしまった、
金持ち白人の傲慢さはもちろん
彼の狂気さえも伝わって
主役じゃないからが好き放題演じてる感じだ。



ラストの撃ち合いは壮絶、
血飛沫が派手に上がるし
人肉さえも飛び散るが
目をそむけたくなるような感じじゃなく
作りものとして楽しめる。



このエンタメに徹した映画、
かなり満足して劇場を後にした、

外はもう春、
地下鉄二個くらいなら歩いてもいいなと
そんな夜。


★100点満点で85点


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映画「フライト」やはり、こんな人に操縦桿を握らせてなならない

2013-03-18 19:09:36 | 大作映画ハリウッド系
映画「フライト」★★★☆
デンゼル・ワシントン、ジョン・グッドマン
ドン・チードル、ケリー・ライリー
ブルース・グリーンウッド、メリッサ・レオ出演

ロバート・ゼメキス監督、
138分、2013年3月1日より全国公開
パラマウント ピクチャーズ ジャパン
(原題/原作:FLIGHT)




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「数多くの『善人』を演じて来た
デンゼル・ワシントンだけれど
そうなるとそこから抜け出したいのか
時々とんでもない役にも挑戦している
今回は優秀なパイロットでありながら
私生活は破綻し、
酒とドラッグ漬けの男と言う
なんとも困った男を演じている、
果たして彼はヒーローなのか、それとも・・・」



抜けきらないだるさと睡眠不足を
ドラッグで誤魔化しながら
ベテランパイロットの
ウィトカー機長(デンゼル・ワシントン)は
機上においても
ジュースにウイスキーを混ぜる始末、
やはりこんな機長には
自分の命は任せたくない。



ひどい乱気流を難なく乗り切り
機体が安定すると
副操縦士に操縦を任せて睡眠をとるが
何らかの理由でそのご機体は急降下を始める。

なんか足元あたりがキューッっとなる
乱気流は何度乗っても気持ち良いものじゃないし

まして急降下なんて経験は無いし
これからもしたくない、
その後、非常事態に陥り
彼は持てるテクニックと知識を総動員して
しまいには背面飛行までして
何とかスピードを落とし
田園地帯に不時着した、
10数名が死亡と言う大事故となってしまう。


その後、彼は多くの命を救った
奇跡のパイロットとして
マスコミにヒーローに祭り上げられるが
血中からアルコールと薬物が検出され
一気に終身刑までありうる罪を負うことになる。



実際、彼の私生活は破綻し
その状態を見たら
やはりパイロットなんて非常識だと思わせる、
しかし腕は一流で
事故のシュミレーションをしても
10名が全員地上に激突という結果で
やはり彼の優れた技術は証明されるのだが
やはりそれでは納得はできないな。



その後の展開は
ちょっと偽善的でもあり
結末には不満も残るが
よくもまあ、こんなストーリーを考えるものだと
それには感心したが
アメリカのドラッグや深刻なアルコール依存は
心底怖いと感じた。



空港で、でっかい飛行機を見ると
やはりこれが空を飛ぶって
凄いことだけど
無理があるなとふと思ったりする。


主人公はこの映画の中で
救われるのだけど
やはり彼がドラッグや
アルコール漬けじゃない状態だったら
その事故そのものをもっと早期に察知し
回避できたかもと思うと
映画の結末とは違う
現実的な結末があったのじゃないかな。


でもエンタメとしては面白かった。


★100点満点で75点


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映画「横道世之介」原作より映画にリアルを感じた

2013-03-13 19:09:51 | 邦画
映画「横道世之介」★★★☆
高良健吾、吉高由里子、
池松壮亮、伊藤歩、綾野剛、
きたろう、余貴美子出演

沖田修一監督、
160分、2013年2月23日より全国公開
2013,日本,ショウゲート
(原題/原作:横道世之介)





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「フツーの人だよ、
笑っちゃうくらい、フツーの人」



初恋の人の事を
30代になった与謝野祥子(吉高由里子)が
横道世之介(高良健吾)を評して言う言葉。
その通りであり
それじゃあ、全然彼を言い当ててない
でも全くその通り。



九州から大学進学の為に上京した
横道世之介の当り前の日常を
ただスクリーンで見る訳だけど
その何気ない日常が
自分が上京した日々と重なり
なんだか切ない。


一生懸命というとちょっと違う
でも毎日の出来ごとに
ワクワクしつつも
多くは戸惑っていた
そんなかけがえのない日々



彼と出会う人は
真っ当なくらいフツーな世之介を
特別な存在とは思わないが
それでも20年も経った後でも
ちょっと笑っちゃうような思い出とともに
「あいつどうしてるかな」って
思いだすような。


世之介を演じた高良健吾が良い、
こんな器用な役者だったのかと
改めて「才能」ってものを感じた、
特別じゃない何気ない日常って
一番難しいと思うが
ここには等身大のひとりの人間が
確かに存在していて
それがこの映画をぐっと身近に感じさせてくれた。



吉田修一の原作も新刊ですぐ読んだが
彼に求めているのが
こんな内容の本じゃないので
全く面白いと思わなかったが
映画を見て、
受け取る側の意識次第で
こんなに違うのかと驚いた。



きっと吉田修一の本と思わずに読めば
もっと違う印象だったかもしれないが
それは自分の本の読み方だから仕方ない
こんなふうに映画になって
感動するのも悪くない。

160分の長編だけど
長さは気にならない

でもこの長さだとTVでは難しいだろうな。
是非劇場へ。


★100点満点で75点


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書籍「狭小邸宅/新庄耕著」オマエら売る以外に存在理由なんてないんだよ!

2013-03-12 00:07:16 | 読書の時間
書籍「狭小邸宅/新庄耕著」★★★☆
新庄耕著 ,
集英社、2013/2/5
(176ページ , 1.260 円)


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第36回(2012年) すばる文学賞受賞


「戸建物件を売る不動産会社に勤める「僕」。
ノルマ、容赦ない上司の罵声。
そこは売上という結果以外、
評価されない過酷な職場だった。
戦力 外通告を受けた異動先の営業所でも
辞職を迫られるが、
ある日幸いにもひとつの物件が売れ、
周囲からも徐々に認められ、
自身も変わっていく のだが……。 」
(集英社HP、作品解説より)



ここに描かれた世界はたぶん現実だろう、
営業と一口にいっても色々な形がある、
ルート営業や飛び込み
営業経験の無い人でも聞いたことくらいある、
そして売る対象こそ実に様々だ。


主人公は社会人の第一歩を
建売住宅の販売という営業で始めた、
想像するだけで大変そうだ、
家と言ったら単価は数千万円
そう簡単に買ってくれるわけない。


新人はひたすら電話営業と
チラシ配り
良いお客は上司が配分し
新人には回ってはこない、
自己表現も何もあったもんじゃない
何か出来るとしたら「売る」しかない
でなければ職場を去るかだ。



長く売れ残った塩漬けの邸宅を
主人公が売る瞬間は確かに心躍るシーン

池井戸潤だったら
このあたりで、うまく納めるだろうけど
作者は容赦ない
結局ひとつ成功しても
営業で生きていくなら
また売り続けるしかないのだ。



仕事って何だろう、
自分にとっての仕事とは・・・。


考えてしまった。

何事も経験とは言うけれど
どれもが正解であり
でも正解tも言えず
結局、経験は良くも悪くも
今の自分を作ってくれている、
そこで何を学ぶか
やはりそれも経験があるから出来る事。



小説は読みやすく
臨場感があるので
次の展開が気になって一気読み、
文学賞という肩書は不要の面白さ。

★100点満点で75点


soramove
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映画「テッド」タブー一切無しのお下品映画が面白い

2013-03-10 19:42:35 | ミニシアター系映画
映画「テッド」★★★☆
マーク・ウォールバーグ、ミラ・クニス出演

セス・マクファーレン監督、
106分、2013年1月18日より全国公開
2012,アメリカ,東宝東和
(原題/原作:TED)





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セス・マクファーレン監督は、
今年のオスカー授賞式の司会を務めた。



「日本でも大ヒットの
オバカ映画は名古屋駅周辺では
公開当初は劇場が無かったが
やっと2月に入ってピカデリーで上映、
見逃したくない!というような映画じゃないが
たまには、こんな映画もいいかな」



公開4週連続首位という
考えられないヒットで
もうすぐ40億円に到達するという
最大の誤算映画、
「面白いらしいよ」
そんな口コミがヒットの要因と言う、
まさにこの映画「面白い」というのは
嘘じゃないけど
ここまでヒットするのもちょっと違う気がする、
実際に見てみてそんなふうに感じた。



同年代から仲間はずれにされていた
ジョン(マーク・ウォールバーグ)は
クリスマスプレゼントのテディベアと
友達になれるように祈る、
そしてその願いが通じて
テディベアのテッドに魂が宿り、
二人は「一生友達だよ」と約束する。


そして27年経過した現在、
子供っぽさが抜けきらないジョンと
オヤジのような
ふてぶてしさが身に付いたたテッドは
相変わらず付かず離れず過ごしているが
恋人が出来たことで
ジョンもとうとう大人になろうと
テッドと分かれて暮らすことになる。

まあ、前提があり得ないので
色々バカバカしいところを
数え上げても仕方ないが

しかしこの映画、
ぬいぐるみと人間の交流という
およそ子供向きのテーマを
なんと子供には絶対見せたくない
トンデモ映画に仕上げているのが面白い。


恋人に「自分とぬいぐるみとどっちを選ぶ?」と
迫られ悩む主人公、
一事が万事そんなことの繰り返し

そこには驚きの展開もないし
ホロリと啼かせる仕掛けも無い
ただただバカバカしい、
でもなんだろうな
このバカバカしさが良かったりする


最近は色々考えると
がんじがらめで
これを言うとあちらに角が立ち
これを引っ込めると
それで傷つく人が居る・・・
なんとも厄介な世の中
だからそんな深読みを取っ払って
とことんやってくれてるこの映画に
癒されていたりするのだ



不思議な映画体験


★100点満点で75点


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