soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

映画「瞳の奥の秘密」人は誰も決して忘れてはならない秘密を持っている

2010-08-24 00:09:14 | ミニシアター系映画
「瞳の奥の秘密」★★★★
リカルド・ダリン、ソレダー・ビリャメル、パブロ・ラゴ、ハビエル・コディノ 出演
フアン・ホセ・カンパネラ 監督、129分 、2010年8月14日公開、2009,スペイン、アルゼンチン,ロングライド
(原題:EL SECRETO DE SUS OJOS )




                    →  ★映画のブログ★
                     どんなブログが人気なのか知りたい



「主人公ベンハミン(リカルド・ダリン)は、
忘れがたいある事件を題材に小説を書き始める、
それは真犯人にたどり着きながら
法的刑を受けさせることが出来なかった、
そして自らの身も狙われた忌まわしい事件でもあった」



アカデミー外国映画賞受賞作品、
最近では「おくりびと」が選ばれたこの賞は
割と信頼しているのでこの作品も期待して劇場へ、
よく練られたストーリー、
ミステリータッチの素晴らしい緊張感と
思わぬ結末とおよそ良い作品の条件を備えている。



主人公は外国人ッぽい暑苦しい顔ながら、
すぐ側に永遠の恋人が居ながら
学歴で劣ることをさりげなく気にしたり
尊大な雰囲気を漂わせながらも
小心者でいじらしいという
とても難しい役どころを見事に演じきっている。



ただ一人の女を愛した被害者の夫の気持ちに
畏れながらも敬意を持ち、
やり残した仕事を見過ごせない実直さで
主人公は粘り強く事件の核心に迫っていく、
このラストを人は人として許せるのか。

重苦しいストーリーの終わりに、
瞳と瞳が物言わぬ会話をし、
とても軽やかな結末を用意した、

人は決して忘れないと思いつつも
日々に流され忘れていく、
忘れることで心が楽になることもあるが、
ホントにそれでいいのかと映画はつきつける。

忘れていい事と
忘れてはならないことがきっとあるはず、

それを同じ様に時の流れの中で
決して曖昧にしてはいけないのだと強く心を打つのだ。


★100点満点で80点

soramove
★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく(1日1回有効)←ランキング上昇ボタン

ブエノスアイレスという見知らぬ街の風景を見るだけでも楽しい。

★人気映画ランキングはこちら、どんなブログが一番読まれているか


映画「デイ・オブ・ザ・デッド」まあまあ怖いけどゾンビに哲学ナシ

2010-08-23 00:09:38 | ミニシアター系映画
「デイ・オブ・ザ・デッド」★★★wowow鑑賞
ミーナ・スヴァーリ、ヴィング・レイムス、ニック・キャノン、マイケル・ウェルチ 出演
スティーヴ・マイナー 監督、85分 、2008年8月30日公開、2008,アメリカ,ムービーアイ
(原題:AY OF THE DEAD )




                    →  ★映画のブログ★
                     どんなブログが人気なのか知りたい




「ジョージ・A・ロメロ監督「死霊のえじき 」のリメイク、
元ネタはたぶん見ていると思うが忘れた、
でもこの映画に素晴らしいストーリーを期待はしないので
思う存分、気持ち悪いゾンビ映画を楽しめた」



主人公のサラ(ミーナ・スヴァーリ)の故郷の町が
正体不明のウイルスに犯され
大混乱の病院へ彼女は体調の悪くなった母親を連れてくるが
体に異変をきたした人間たちは次々とゾンビになっていった。

まあストーリーはこんなもの、
結局そんなことよりゾンビの素早い動きに
「うゎー!もう駄目だ」
そんな気分をどのくらい味わえるかが最大の問題、

この映画はその分では物足りない、
ゾンビに捕まりはらわたがドバーツっと出たり
引きずられるくらいのスプラッター感が
もっともっと欲しいところだ。

しかし「アメリカン・ビューティー」で鮮烈デビューの
ミーナ・スヴァーリもこんな役やってると
ヤバイ感じだ、
もうひとり2002年「ドラムライン」のニック・キャノンも
この誰が演じても同じような役をやってるようでは
今後は不安だ。

ゾンビものはこれからどこへ向かうか、
ひとつはミラ・ジョヴォヴィッチの「バイオハザード」、
そしてそこまで予算もないなら
これでもかと血をドバーッっと見せるしかないんじゃないか、
この映画はどっちつかずの中途半端で
物足りない、でもまあこんなものかな。
と感想も中途半端な感じです。



★100点満点で60点

soramove
★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく(1日1回有効)←ランキング上昇ボタン

「アメリカン・ビューティー」のような、変な映画ってなかなか見られない。

★人気映画ランキングはこちら、どんなブログが一番読まれているか


書籍「マーチ家の父 もうひとつの若草物語」アメリカの激動の時代を描いた骨太な作品

2010-08-22 10:39:16 | 読書の時間
「マーチ家の父 もうひとつの若草物語」★★★★
ブルックス・ジェラルディン著 、武田ランダムハウスジャパン、2010/5/20 初版
(384ページ , 2,310 円)

<リンク:
マーチ家の父

マーチ家の父

価格:2,310円(税込、送料別)

>


                    →  ★映画のブログ★
                     どんなブログが人気なのか知りたい



「世界中で愛された古典を下敷きに、
豊かな想像力と巧みなストーリーテリングで
アメリカの動乱の時代を生きる人々を
描きあげた歴史フィクションの比類ない傑作。
ピューリッツァー賞受賞作
」(HPより)


本を買う際に参考にしている番組、
「週刊ブックレビュー」で紹介されていて
面白そうだなと感じてオンライン書店bk1で購入、
海外の翻訳ものだから仕方ないが
2.310円は一冊の本の自分の予算を超えているが
書評ゲストの皆が絶賛していたものだから仕方ない。


時はアメリカの歴史、南北戦争の時代
かつて出会った若く気高い奴隷女性グレイスと
奇跡のような再会を果たし
今は妻も子もある見ながら
かつての甘く狂おしい日々を思い出す。


このあたりで実感するのは
古典的な本にわずかに登場する父親が
その時何をしていただろうかと
丁寧に取材し物語として昇華させていること、
脇役だった父親が中心人物となり、
心優しい家族を守るため懸命に生きている。

時代が違っていたら
若草物語の古き良きアメリカ的家族は
成立していなかったかもと思わせながら

どんなこんな状況にあろうと
故郷で待つ家族が心の支えとなり
それでも自分の信念を貫くために
出来ることを精一杯する強さを感じた。

本の内容もさることながら
こんな有名な古典のサイドストーリーに
挑もうとする心意気が凄いと思った

そしてそれがまさに歴史的事実を読むような
冷静ななかに確かにマーチ家の父が生きていたことを
実感させてくれる物語として成立している。

実は「若草物語」はちゃんと読んだことが無いので
これを機に読んでみようかと思った、

そして父親が僅かに登場する部分で
この小説と比べてみたり、
家族が暮らす時間と同じ時に
北軍の従軍牧師として頑張る父親の存在を
感じるのも面白そうだ。


★100点満点で80点


soramove
★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく(1日1回有効)←ランキング上昇ボタン

NHKの「週刊ブックレビュー」は録画していて
読む本の参考にしている。

★人気映画ランキングはこちら、どんなブログが一番読まれているか


映画「ベスト・キッド(2010 」子供向けと侮るなかれ、傑作に仕上がってる

2010-08-20 00:09:05 | 大作映画ハリウッド系
「ベスト・キッド 」★★★★オススメ
ジェイデン・スミス、ジャッキー・チェン 出演
ハラルド・ズワルト 監督、140分 、2010年8月14日公開、2010,アメリカ,SPE
(原題:THE KARATE KID)




                    →  ★映画のブログ★
                     どんなブログが人気なのか知りたい




「11歳のドレ(ジェイデン・スミス)は
母親の転職で北京に引っ越してきたが、
言葉や文化の違いからいじめに遭う毎日。
そこでジャッキー師匠の登場、
ドレ少年は強くなると同時に
礼儀や人との接し方を学んでいく」



久々のジャッキー映画と言う感じで
ワリと混んだ劇場へ、
ウィル・スミスの子供のあどけない表情と演技を見ながら
こまっしゃくれたイヤなガキなんだろうなとか
そんなふうに思っていたが
映画が進むうちだんだん応援している自分に気付く、
それだけ演出が丁寧でストーリーは
ありがちながらスムーズで破綻がない。


人を倒し強くなれば良いのか、
それだけでは成長と呼びたくないと感じるが
実際は強いのはひとにぎりで
あとはその他大勢の役回り、
そんなことは重々分かっているから
余計と「勝つ」ことにこだわるのだろう。

懸命に頑張れば
きっと良い事がある


そんなきれいごとを
いつの間にか信じなくなっている、
けれど心のどこかではやはり信じているんだろうな
でなければ、
何か新しいことを始める勇気はもてないからね。

北京に移住したという設定なので
紫禁城や新しいオリンピックドーム、
そして近所の公園の何気ない日常まで
ちょっとした観光案内まで
さすがエンタメに徹した作りの映画、
見過ごしがちだけれど
完成度は高いので多くの人に見てもらいたい。



★100点満点で80点

soramove
★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく(1日1回有効)←ランキング上昇ボタン

ラストは製作のウィル・スミスが子供と戯れるシーンもあり
微笑ましい。

★人気映画ランキングはこちら、どんなブログが一番読まれているか


映画「魔法使いの弟子」というより見た目ホームレスの弟子って感じだ

2010-08-19 00:09:32 | 大作映画ハリウッド系
「魔法使いの弟子」★★★
ニコラス・ケイジ、ジェイ・バルチェル、モニカ・べルッチ 出演
ジョン・タートルトーブ 監督、110分 、2010年8月13日より公開、2010,アメリカ,ディズニー
(原題:THE SORCERER'S APPRENTICE)





                    →  ★映画のブログ★
                     どんなブログが人気なのか知りたい



「見るたびに風貌からスターのオーラが無くなっていく
ニコラス・ケイジは、今回は800歳以上の魔法使い、
魔法使いの最高指導者の後継者を探していたが、
とうとう見つけ、訓練を始める、
選ばれた後継者デイヴ(ジェイ・バルチェル)も
スター性乏しく、シャイア・ラブーフといい、
どうしてこんな若手を選ぶんだと考えながら鑑賞した」



映画はCGたっぷりで小ネタ満載、
見ていて楽しいし笑わせてくれるしで
エンタメとしては合格の出来、

もちろん映画館を出る頃には
何も残らないノー哲学の映画ですが、
そういう割り切りっぷりが却って心地良い。


最近はどこかに説教臭かったり、
エコや食の安全や子供虐待と
どこかにそんな危惧を匂わせるようなシーンが出てきて
素直に笑えなかったりするが
この映画はとことん外の暑さを忘れさせてくれる。

魔法使いって言っても
単純な魔法は全く見せてくれなかったが、
悪の魔法使いは死者を蘇らせ
世界制覇をたくらんでいるという
およそ理解不能な設定なので
それなら面白いの見せてもらおうじゃんかってノリで
楽しむのが正しい見方だろう。

しかしただの小汚いおっさんが主役という
ホント華のない映画なんで
その分CG多めにしておきましたって感じの映画だった、

それでもディズニー映画らしく
自身の無かった青年が
自分の見えない力を見出し成長していく姿は
普通に良かったねーと親のような気持ちで見たのでした。


★100点満点で65点

soramove
★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく(1日1回有効)←ランキング上昇ボタン

続編がありそうなラストでしたね。

★人気映画ランキングはこちら、どんなブログが一番読まれているか