soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「著者略歴」いつか書けるかも、本当の物語

2010-01-23 00:09:32 | 読書の時間
「著者略歴」★★★★オススメ
ジョン・コラピント著、443ページ、900円、ハヤカワ文庫



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「作家を目指してニューヨークへやってきた主人公は
ロースクールに通うルームメイトが書いた小説の現行を読み、
その素晴らしさに驚くと同時に
そのモデルが自分であり自ら語った内容だったことで
怒りも感じた、これは自分の作品でもあると。
そして主人公のジェットコースターに乗ったような
日々が始まる」



事故死したルームメイトの残した小説の原稿を、
主人公キャルは出版エージェントに持ち込む、
彼には長年の小説家になりたいという願いがあったが
結局自分には何も書けないとわかりかけていた、
それでも夢の為に書店でバイトしながら
自分には書けないという決断を先延ばしにしていた、

そこへ降って沸いたような宝物が手の中に現れたのだ、
道徳的にどうかということを置いて
自然な成り行きにも思えた。


ただ出版が決まってからがちょっと違う、
破格の契約金と映画の権利も高額に売れて
運命が思わぬ方向に向かうことになる。

根本的な所で嘘をついているから、
キャルは何もかもに不安定なものを感じ、
それから次々と起こる事件で
すっかり翻弄されることになる。


自業自得だとも思えるが
主人公自身が誰かを傷つけてまで
自分の思い通りにしようとするわけでもけいことから
憎めない存在でもある。

偶然転がり込んだ幸運に手を伸ばすが
そうは簡単にうまくはいかない
そのあたりの展開が絶妙でページがどんどん減っていく。

驚きは無いが面白かった、
正月に読んだ一冊

★100点満点で85点


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書店員として働いて、新進の作家のサイン会を横目に
どんな気持ちだったか、そのあたりから始まる物語はうまいと思った。

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「今度は愛妻家」大切な人にありがとうと言いたくなる

2010-01-22 00:09:24 | 邦画
「今度は愛妻家」★★★★
豊川悦司、薬師丸ひろ子主演
行定勲監督、131分 、 2010年1月16日公開、2009年




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「北見俊介(豊川悦司)はかつては売れっ子のカメラマン、
今は仕事もせずいわばプータロー生活。
クリスマス直前のある日、俊介は妻のさくら(薬師丸ひろ子)に
せがまれて沖縄へと2人で出かける。
しかし、その日を境にさくらと俊介に微妙な変化が訪れる。」



前半はよくある展開で、そのうち妻に別れを告げられて
反省するってやつかなと予想しながら見ていると
途中から、あれれ、なんか違う展開で
一気に切なくなる、そういえばと
前半のあれこれと符合する部分を見つけたりして。



豊川悦司は主人公そのものって感じで、
他人からの愛情は
溢れてくるとでも勘違いしてるお気楽人間、
かたや薬師丸ひろ子演じる妻のさくらは、
たぶん相手のちょっとした事にも喜べるようなタイプで、
人は多かれ少なかれ
さくらのような気持ちを持っているもので、
「分かってくれないかなぁ」などとため息をつく、
そのあたりの演技と演出はうまい。



脇役も多彩でドタバタ騒ぎを繰り広げるけれど、
ちゃんとひとつの事を伝えるために
最後はうまく収まるわけで、
そんな賑やかな後には、しんみりとした静寂があり
それが寂しいんだよね。



後悔しない人生なんて無いのだろうが、
それでも僅かなことで喜ぶ姿を知りながら
日々雑事にかまけてそんな大切なことを
いかにないがしろにしているか考えてしまう。


心底悪い人間なんてそれほど居ないだろう、
誰だって人の痛みも分かる、
なのに一番身近な人に、身近だからこそ
ささいな気遣いを忘れてしまっているのかもと
そんな自戒の念さえ。

大がかりな作品ではないけれど
しみじみなかなか良い作品だった。



★100点満点で75点


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映画は途中から「シックスセンス」もどきになって、こんな展開もあるんだと
軽い驚きとともに、結構良い映だった。


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「かいじゅうたちのいるところ」絵本の世界そのまんま、映像は美しい

2010-01-20 22:22:17 | 大作映画ハリウッド系
「かいじゅうたちのいるところ」★★★☆
マックス・レコーズ、キャサリン・キーナー、マーク・ラファロ主演
スパイク・ジョーンズ監督、101分 、 2010年1月15日公開、2009年、アメリカ
(原題:WHERE THE WILD THINGS ARE)




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「モーリス・センダックの絵本『かいじゅうたちのいるところ』を、
『マルコヴィッチの穴』のスパイク・ジョーンズが映画化。
ほぼ着ぐるみのボテッとした「かいじゅう」が
何の違和感もなく存在出来るのは映像の力、
けれど100%その世界に浸るには自分が大人過ぎた・・・」



7歳の少年マックスは、母親とケンカして家を飛び出し、
船に乗ってどこかの島にたどり着いた、
そしてマックスは自分たちの巣を壊して遊んでいる
「かいじゅう」たちを目撃する。

絵本はひらくときから作り物と分かって
ページをめくる、
でも映画に求めるものはちょっと違う、
そこには本物のような作り物をいかに見せてくれるか
そんなものをどうしても期待してしまう。



その点ではこの映画は裏切らない、
完全にかぶり物の着ぐるみかいじゅうなのに
表情は本物っぽく、
少年マックスと一緒に不思議な世界へ
違和感なく入って行ける。


砂丘を走る少年とかいじゅうたち、
抜けるような青い空、
音なんかいらない完璧な世界、美しい。



絵本の世界がそのまま飛び出した
まさにそんな映像が続く、
けれど悲しいかな大人にはこの子供の世界は
ちょっと退屈だ、
断片的なセリフはそこに「何か」意味を持たせているのだろうが
子供向けの作品にそんなものは要らないのかも。

原作があるからそこに縛られてしまったのか、
もっとかいじゅうと子供の世界を
夢のような作り物で見せて欲しかった。
全体的に好きな雰囲気に満ちていながら
どうにもノレない作品だった。

かいじゅうの表情が全て悲しく
そんなところに子供と大人の対比を考えたりした、
途中までは子供心みたいなものが蘇って楽しんだが
自分にはどうも全部をまるまる楽しむことは出来なかった、
大人になりすぎたってことでしょうか。


DVDになったら、音を消して画像だけでも楽しめる。


★100点満点で75点


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かなり期待してたが、期待以上ってことにはならなかった作品。


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2010年・第67回ゴールデングローブ賞決定★「アバター」2冠!

2010-01-19 00:09:50 | 大作映画ハリウッド系
2010年・第67回ゴールデングローブ賞決定(アメリカ)


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アカデミー賞の前哨戦とも言われるゴールデングローブ賞が発表された。
「アバター」は主要部門の作品賞、監督賞に選ばれ
興行成績共々これからも勢いを増すかもしれない。





作品賞(ドラマ部門)
★「アバター」


作品賞(ミュージカル/コメディ部門)
★「ハングオーバー」


監督賞

★ジェームズ・キャメロン★「Avaアバター」


主演男優賞(ドラマ部門)
★ジェフ・ブリッジス「クレイジー・ハート」


主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)
★ロバート・ダウニーJr.★「シャーロック・ホームズ」


主演女優賞(ドラマ部門)
★サンドラ・ブロック★「Thしあわせの隠れ場所」


主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)
★メリル・ストリープ★「ジュリー&ジュリア」


アニメ賞
★「Up/カールじいさんの空飛ぶ家」


アカデミー賞ノミネートが発表されるのは2月2日、
そして本番第82回アカデミー賞授賞式はノミネートから約一ヶ月後の
3月7日(日本時間8日)で、今回もwowowで放送予定だから
録画してあのゴージャスな授賞式を楽しみたい。



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昨年も作品賞と監督賞は「Slumdog Millionaire/スラムドッグ$ミリオネア」と
同じ作品が選ばれた、さて今年はどうかな。

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「(500)日のサマー」運命の出会いを信じますか

2010-01-16 17:59:51 | ミニシアター系映画
「(500)日のサマー」★★★★★オススメ
ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ズーイー・デシャネル主演
マーク・ウェブ監督、96分 、 2010年1月9日公開、2009年、アメリカ
(原題:(500)DAYS OF SUMMER)



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「運命の恋を信じる男トム(ジョセフ・ゴードン=レビット)と
信じない女サマー(ズーイー・デシャネル)が出会い、
恋愛ゴッコを始めるが二人の関係に固執する男と
自由でいたい女の溝はなかなか埋まらない、
時間軸がバラバラでごちゃごちゃしつつも
面白い映画に仕上がっている」



トムは運命の出会いと信じながらも
サマーの気持ちを尊重して恋人と友達の間あたりを
ウロウロ、そして時々出会ってからのこれまでを
振り返る。

その彼の思い出と現実とが順番バラバラで描かれ
出会って50日目から254日目に飛んだり
その都度常に幸せでもなく、
落ち込んだり、満ち足りた気持ちだったり、
最初は戸惑うがすごく面白い作りで、
笑っては、ちょっとしんみりしたり、
彼の500日の結末までを見届けることになる。



一見気弱そうに見える主役のジョセフ・ゴードン=レビットは
この役にピッタリ、
希望に舞い上がったり、
ちょっとしたことで落ち込んだり
特別じゃないフツーのどこにでも居るような
親近感を感じるからだろう
常に淋しいような切ない気分にさせられた。

「運命を信じるか」

たぶん、運命の出会いってあるだろうと思いつつも
ドラマチックな展開は小説や映画の中だけと
醒めた見方の部分もある、

そのあたりの実感を主人公と同時に味わうことになるが
ラストに僅かな希望を見せてくれて
悪くなかったな、
というかかなり好きな映画だった。

「もし、あの時」
そんな偶然で人は出会ったり
すれ違ったりする、
運命があるなら必然的に出会えるのだろうが
それを信じきれない懐疑的な部分もある。

これは恋愛に限らず、
人の出会いはホント不思議な「何か」をはらんでいる、
時に感謝し驚き、自分の心を豊かにもしてくれる。
主人公が会社を辞めて自分の好きな道を歩こうとしたのも
サマーとの運命がそうさせたのかも、
きっとそんなふうに自分たちは出会ったり別れたりを
繰り返していくのかもしれない。


すごく好きな映画に出会った。

★100点満点で90点



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グリーティングカード会社で働く主人公はコピーを書くけれど
出てきたものはどれもイマヒトツな感じだった。


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