soramove

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「今度は愛妻家」大切な人にありがとうと言いたくなる

2010-01-22 00:09:24 | 邦画
「今度は愛妻家」★★★★
豊川悦司、薬師丸ひろ子主演
行定勲監督、131分 、 2010年1月16日公開、2009年




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「北見俊介(豊川悦司)はかつては売れっ子のカメラマン、
今は仕事もせずいわばプータロー生活。
クリスマス直前のある日、俊介は妻のさくら(薬師丸ひろ子)に
せがまれて沖縄へと2人で出かける。
しかし、その日を境にさくらと俊介に微妙な変化が訪れる。」



前半はよくある展開で、そのうち妻に別れを告げられて
反省するってやつかなと予想しながら見ていると
途中から、あれれ、なんか違う展開で
一気に切なくなる、そういえばと
前半のあれこれと符合する部分を見つけたりして。



豊川悦司は主人公そのものって感じで、
他人からの愛情は
溢れてくるとでも勘違いしてるお気楽人間、
かたや薬師丸ひろ子演じる妻のさくらは、
たぶん相手のちょっとした事にも喜べるようなタイプで、
人は多かれ少なかれ
さくらのような気持ちを持っているもので、
「分かってくれないかなぁ」などとため息をつく、
そのあたりの演技と演出はうまい。



脇役も多彩でドタバタ騒ぎを繰り広げるけれど、
ちゃんとひとつの事を伝えるために
最後はうまく収まるわけで、
そんな賑やかな後には、しんみりとした静寂があり
それが寂しいんだよね。



後悔しない人生なんて無いのだろうが、
それでも僅かなことで喜ぶ姿を知りながら
日々雑事にかまけてそんな大切なことを
いかにないがしろにしているか考えてしまう。


心底悪い人間なんてそれほど居ないだろう、
誰だって人の痛みも分かる、
なのに一番身近な人に、身近だからこそ
ささいな気遣いを忘れてしまっているのかもと
そんな自戒の念さえ。

大がかりな作品ではないけれど
しみじみなかなか良い作品だった。



★100点満点で75点


soramove
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映画は途中から「シックスセンス」もどきになって、こんな展開もあるんだと
軽い驚きとともに、結構良い映だった。


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