soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「やわらかい手」平凡な非日常がもたらすものは

2008-01-19 10:39:01 | ミニシアター系映画
「やわらかい手」★★★☆
マリアンヌ・フェイスフル主演
イギリス、ドイツ、フランス、ベルギー、ルクセンブルク主演
サム・ガルバルスキ監督、2007年、103分



名古屋でのこの映画の上映は
いつもは単館系のアートっぽい映画が多く、
昨年はここで

同じような感覚でこの映画を見た
おば様達は衝撃というか、
見たことを他の人に言えないかもしれない。

しごく真面目な映画でありながら
セックスショップでの「特殊な」接客で
彼女のやわらかい手ひとつで
孫の病気の治療費を稼ぐという、
泣いていいのか、笑って良いのか、
そんな映画なのだ。

難病の孫の為に、まさに自身の身を投げて
お金を稼ごうと奮闘する主人公、
お金に貴賎はあるのか、ないのか。

事実を知って動揺する息子は
「そんな汚れた金は使えない」と言い出すが、
最後には受け入れることになる。

お金は大事だ、
切羽詰まったら、出来ることは何でもしてまで、
やはり必要なこともあるだろう、
この映画の主人公は
覚悟を決めたとたん、日常のひとつに
その仕事を組み込むように淡々とやってのけ、
ラストは希望のようなものまで。

この映画を見たからって、
何か考え込むような事は無いが、
この年間3万人もの人が自殺する日本社会で
そうそう負けてられないよと
ずんぐりとした体の中年女性が
なんだか颯爽と見えるから不思議だ


マリアンヌ・フェイスフルは、以前一枚だけ
CDを持っていて、すごく怖い声を出す人だなと
思って聞いていたが、
彼女の持つ別の面を見て、
怖い怖いと思いながら外へ出ると
冷たい風。

犯罪じゃ無ければ何をしても良いのかとか
そんな考えを突き詰めようとは思わないが、
人間何とかなる、
強い風ならコートにマフラーで
外をガシガシと歩けば良いのだ。

★100点満点で70点くらい★

★参考になったらココもクリック!←ランキング上昇ボタン

こういう映画は書くのが難しい、
別に社会派って訳でも無いので、軽く笑うくらいがちょうど良い

★映画ランキングはこちら