soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「ラジオスター」さすがアン・ソンギ安定した良作

2006-11-19 17:31:26 | 韓国映画・アジア映画
「ラジオスター」★★★☆
アン・ソンギ、パク・ジュンフン主演
イ・ジュンイク監督、2006年、韓国

かつて音楽の賞を獲得し脚光を浴びた
ロックスターも現在は小さなホールで歌うだけ、
その歌手とマネージャーの映画。

食べる時ジャージャー麺を掻き混ぜるのも、
タバコの火をつけるのも
マネージャーがして、歌手は何もしない、
それが当然の生活を何年もしてきた。

地方のラジオ局のDJの仕事を始めて、
だんだん人気者となり
ソウルでの仕事が決まった時、
お偉いさんを歌手は殴ってしまう。

アン・ソンギが飄々とした演技で
映画を引き締める。

笑いの間にも地道に生きてる普通の人々の
生活が描かれ、そういう細かいエピソードが
生きている。

詳細は分からなくても、
目で見ているシーンと
会場が次の一言を待っている雰囲気はわかる、
これが映画館で見る醍醐味だ。

この映画もたぶん日本では公開されないのだろうな。
韓国ではこの映画の監督が「王の男」の監督ということで
どのくらいのヒットとなるかも注目されているようだ。

逆に韓国では邦画が最近は沢山上映されている。
「好き」「ゆれる」「博士の愛した数式」
「虹の女神」のポスターを見た。

どれも大作というより
アート系のマニアックな選択だ。
今でも「ラブレター」のポスターや
サントラを目にする韓国では、
見た目の大袈裟な作品より
心に何か残るものの方が好まれているようだ。

★参考になったらココもクリック!←ランキング上昇ボタン

韓国では相変わらず自国の映画の占有率が高く
元気なのがシネコンのラインナップを見てるだけでよく分かる、
羨ましい状況だ

★映画ランキングはこちら




「誰が彼女と寝たのか?」笑えないコメディー客もまばら

2006-11-18 16:56:21 | 韓国映画・アジア映画
「誰が彼女と寝たのか?」
キム・サラン、パク・ジュンギュ、ハ・ドンフン、ハ・ソクジン主演

厳格な規律で有名なミッション系の
男子校で繰り広げられる
セックススキャンダルを描いた
コメディー映画。

ソウルの一番館のソウル劇場で見た。
日本で仕入れた知識でバカバカしいコメディーとは
分かっていたが、予想を上回る出来、酷い。

観客もまばら、公開したばかりでこれは痛い。

新しく赴任したナイスバディ女教師をめぐって
生徒3人が妄想をふくらませ、生活指導の先生は
酷い目に遭う。

それが延々と繰り返される、
見た目の笑いしか理解できないが
ドタバタの描写が多く、出てくる人たちも
あまり魅力的には見えない。

チョンノまでわざわざ出かけたのに残念、
この映画館は12スクリーンを持つが、
交差点を挟んでこの地域に
他に10スクリーンのピカデリーともうひとつのシネコンが
集まっている映画の激戦区。

朝一番の映画は料金が安いのが魅力。

★参考になったらココをクリック←ランキング上昇ボタン



ソウルで最新作「熱血男児」鑑賞、熱いソル・ギョング

2006-11-17 22:09:59 | 韓国映画・アジア映画
今年3度目のソウルに来ています。
もっと寒いかと思ったら割と暖かいソウルの夜。

「熱血男児」★★★☆
ソル・ギョング、チョ・ハンソン、ナ・ムンヒ主演
イ・ジョンボム 監督、2006年、韓国


韓国映画の定番ともいえるヤクザもの。

仇を討つために、その標的の母親が経営する
食堂を見張る二人。

ソル・ギョングが兄貴分、チョ・ハンソンは弟分、
食堂に通ううち
二人は仇の親に母親のような感じを覚え
それが敵討ちを躊躇させることになる。

ソル・ギョングが熱演、
だらしないかと思ったら、意外と親切なところを見せたり、
やはり意味もなくキレたり、
不条理な様子がよく出ていて
これがラストにつながる。

チョ・ハンソンは真っ直ぐで、
兄貴分を立てて、いつしか町のテコンドーの
道場の子供たちと仲良くなったりと
出番はまあまあ、でも圧倒的な存在感を見せる
ソル・ギョングの前には影が薄い。

ありがちなラストだけれど
カタルシスはない、こんなものだし
どうにか決着をつけなくてはならないのだから。

初登場2位と、アイドル女優に首位を奪われた格好だが、
出来は上々、でもこれでは女性客は厳しい。

外はそれでも寒く、あったかい屋台の食べ物に
みんな群がっている、ミョンドンの夜。

★参考になったらココもクリック!←ランキング上昇ボタン








「テキサスチェーンソー・ビギニング」伝説の殺人鬼の誕生を見よ!

2006-11-16 22:42:08 | 大作映画ハリウッド系
「テキサスチェーンソー・ビギニング」★★★★劇場にて
スプラッター好きにはオススメ!血に弱い人は見るな!
ジョナサン・リーベスマン 監督 
ジョーダナ・ブリュースター主演 


チェーンソーのうなる音、
叫び声
飛び散る血しぶき。

服や顔をあっと言う間に真っ赤に染め上げ、
焦点をなくした目、
床にゆっくりと広がる赤。

予告で煽られて見に行くと
ガッカリすることが多い、このジャンルの映画だけど、
この作品は大丈夫、
石を砕くようなハンマーでぶったたき、
鋭いナイフが突き刺さり、
チェーンソーが腹を裂く。

心温まる映画や
泣ける映画を見ていると
こんな映画も時々見たくなる。

どんな映画だったか
それはどうでもいい気がする、
とにかく効果的に残虐な場面が連続し
善は無残に踏みにじられ、
醜悪な化け物が勝利する。

不条理とか
子供に良くないとか
そんなふうに考えるなら見に行かないことだ。

ラストにはどんな運命が待っているか
分かっていながら目が離せない、
そして悪のヒーローの誕生を無力感とともに見つめるのだ。

実際にあった事をベースに
有名な作品のリメイクの続編という
いろんなオマケの情報も不要、
怖いのが見たいならオススメ、
叫びや機械の唸る音などはやはり映画館でないと
この恐怖は半減すると思うよ。

★参考になったらココもクリック!←ランキング上昇ボタン

こういう映画がどんどん作られるということは、
結構皆さんお好きなんだね。

★映画ランキングはこちら


「大停電の夜に」都会の灯りが消え、星が見える夜

2006-11-15 18:35:35 | 邦画
「大停電の夜に」★★★wowowにて
宇津井健 豊川悦司 田口トモロヲ 原田知世 主演
源孝志 監督、2005年

昨年、「三丁目の夕日」を見たころ
確か公開されていて、
どっちか迷った記憶がある。

クリスマスに関東一円が停電になる。
そして、普段なら起こらない事が
奇跡のように起こる。

多くの人が登場して、
それぞれの物語が進行しながら
最後はなんとなくつながって行く。

そういったつながりのご都合の良さが、
気にならないでもないが、
明かりの消えた町で
ろうそくを沢山灯したジャズバーのシーンは
劇的な展開なんていらないなーと
思いながら見ることが出来た。

ろうそくの明かりで夜を過ごすことなんてないが、
こんな一時も悪くないなと、
ジャズの店だけど、停電なので音はない、
グラスを傾ける僅かな音も聞こえそうなほど
静かな夜。

店のガラス窓が曇って
外から店の中を見ると沢山の小さな明かりが
星のように頼りなげだ。

電気の消えた都会の夜は闇になり、
見上げると本物の星がちゃんと見えている。

ストーリーを追っていると
ともすると陳腐な感じもうけるが、
大停電の夜なら、
何でも起きそうだなと、ちょっとワクワクする。

ただ、高層ビルのエレベーター内だけは遠慮したい。

時間のある、ゆっくりとしたい夜なら
このささやかな奇跡の物語をレンタルして見るのもいい。

★参考になったらココもクリック←ランキング上昇ボタン

もう、街はクリスマスのイルミネーションが見えるけど、
だんだん追い立てられるような気がします。

★映画の総合ランキング