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読書と旅行と柴犬のブログ
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書籍「送り火/高橋 弘希(著)」時々、難しい言い回しが気になる

2018-07-21 21:33:11 | 読書の時間
書籍「送り火 /高橋 弘希(著)」★★★☆
単行本: 120ページ
出版社: 文藝春秋 (2018/7/17)

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2018年上半期 第159回芥川賞

「春休み、東京から山間の町に
引っ越した中学3年生の少年・歩。
新しい中学校は、クラスの人数も少なく、
来年には統合されてしまうのだ。

豊かな自然の中で、
すくすくと成長していくはずだった
少年たちは、暴力の果てに何を見たのか――
「圧倒的な文章力がある」
「完成度の高い作品」と
高く評価された中篇小説。」

(出版社HPより)

毎回楽しみにして、
必ず読んでいる受賞作品、
前回の「百年泥」は面白かったな。
でもアイデア勝負ってところもあったので
他の作品がどうか
そのうち確かめたい。

さて、今回の受賞作、
中学3年生の主人公は
父親の転勤で母の故郷の田舎の村に
1年の期間限定でやってくる、
過疎の村のわずかな同級生たち。

閉塞感の中で友人関係を築けたと
主人公は思っていたが
同じように行動しても
同じようには受け入れられないものがあり、
苦い夏の一日が始まった。



中学生が主人公なら
中学生にも分かるような文章であって
欲しかったな。
割と平易に書かれているのに
急に純文学っぽい言い回しが出てきて
奇妙な感じになる。



それが何かの意図なのかもしれないが
自分は「あれ」と思っても
戻って読み直すのが嫌いなので
そのまま進んでいくんだけど
どうもリズムが急に変わって
奇妙に感じるのだ



過激なこともあるけど
同じような日々が続く中に
都会から異物が入ってきて
バランスが崩れる
そんなことなのかもしれないが
主人公がどう感じたのか
もう少し情報が欲しかったな。



文学てな「何か」は
とくには感じられなかったのは
残念だった。


★オススメ度★
候補作のいくつかも読もう、
直木賞の受賞作は入荷待ちだそう。

★100点満点で75点

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