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書籍「007 白紙委任状」期待値高過ぎ、やや消化不良

2011-12-24 09:58:23 | 読書の時間
「007 白紙委任状」★★★★
ジェフリー・ディーヴァー 著 ,
早川書房 、2011/10/13、1版
(456ページ , 2,499 円)






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世界最高のサスペンス作家が、世界最高のヒーローを描いた。


「この組み合わせの新作の知らせをネットで見て
早速注文し、4日程で読み終えたが
感想はなかなか書かなかった、
あのディーヴァーが「007」を、そしてボンドを
いかに描くか、すごく興味を持って読んだが
ディーヴァーとしても「007」としても
及第点はクリアしてるが
だからと言って物凄く面白かった!ところまでは
全く到達していなかった、
やはり「007」という古典とも言うべき原作に縛られ
自由に発想できなかったのか」



イギリス政府通信本部が傍受した
死傷者は数千にも上ると見られる計画、
阻止すべくイギリス政府から緊急指令が
ジェームズ・ボンド、暗号名007にくだされた、
ミッション達成のためにはいかなる手段も容認される
「白紙委任状」が彼に渡された。



ワインに精通し洗練された身のこなしで
かつてのジェームス・ボンドを彷彿とさせるが
最近の映画のボンドはぐっと身近な存在でもあり
過去の恋を引きずり
巧みなガンさばきというより
拳と拳の肉弾戦も厭わない、
そんな映画のボンドとどうしても比べてしまうが
今度のボンドはその中間あたり、
人間味も感じるが
生い立ちを含めもうひとつ迫ってこない。



最新ガジェットも楽しみのひとつだけれど
今回はめぼしいところで特殊スマートフォンくらい
もっと近未来を予想させ、かつ
そんなのあり得ないだろって先進の技術で
遊びも欲しかった、
全てがソツなく予定調和気味で
職業作家が厳しい制約の中で
これまでの大筋と外れない「007」を作り出した
そんな印象を受けた。



ディーヴァーだから期待しすぎた部分もあるが
これが映画になったらまた違うのだろうな

最近の「007」映画はシャープな映像と
肉体を駆使したアクション、
そして細部まで手を抜かない所に
シリーズとしての心意気を十二分に感じられ
それだけで満足だったので
これで原作がもっとスゴかったら?と
欲張った期待もしたが
それは映像になるまで楽しみとしておこう。


やはり映像と文章は違うのだ、
当然のことを確認したのかもしれない、
やはりディーヴァーは彼独自の世界で
自分達に読ませて欲しい

ジェームズ・ボンドじゃなく
普通のサスペンス小説として読めば
ダイナミックで次の展開が気になる
面白い小説と言えるし、完成度も高い
だから入り口を間違えたって感じだ。


★100点満点で75点


soramove
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