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ユゴ 大統領有故」お隣のことをまだまだ知らないことばかりだ

2008-03-06 00:19:18 | 韓国映画・アジア映画
「ユゴ 大統領有故」★★★☆
ペク・ユンシク、ハン・ソッキュ主演
イム・サンス監督、韓国、2005年、104分



1979年、パク・チョンヒ大統領が暗殺された、
情報部幹部と反抗に加わった
数名が処刑され、事件は解決とされているが、
韓国でも誰も今ではそれを鵜呑みにはしていないとまで
言われている事件の映画化。

今年初めての韓国映画、
ハン・ソッキュの元気な姿も見える。

1979年と言われてもピンとこないが、
宴会の席で呼ばれた歌手が
都はるみの「北の宿から」を歌った時
そんなに遠い昔の話でも無いんだと実感した。


その頃、韓国はまだ夜間は
外出禁止令がでている、
日本の長い平和な時代が重なる。

緊迫したシーンの合間に
滑稽ともおもえる、笑えるシーンがあり、
人間ってこうだよなと思わせる。
笑ってはいけない時に、
おかしくてたまらなかったり、
ちゃんとやろうと思ってるのに、
転びそうになったり。

この傾向は韓国映画では
たまに見られる、
「グエムル」でも同様だった。

その夜、本当は何があったのか
まだ分からない、それでも一国のトップが
あっけなく暗殺され
その後、韓国は民主化へと
大きく舵を切るのだ。

大きな野望を秘めた男と
翻弄される回りの人々。

これは国家のトップとそこに暮らす人達の
考え方の違いを鮮明に対比させる、
お隣の韓国の歴史には日本も深く関わっている、
登場人物は時折、日本語を話し、
日本人に軍隊で殴られた話しをしたりする。

映画としては描いた事件を考えると、
緊迫感がもうひとつ、
それでもなかなかの見ごたえのある作品。

久々の韓国映画、今年の出だしとしては
良かった。


★100点満点で70点

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ハン・ソッキュが今回は脇役に徹して
なんともやるせない中途半端な立場を、ゆるく好演。

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