とんびの視点

まとはづれなことばかり

とにかく走る、とにかく書く

2019年05月18日 | 雑文
昨日に続き、今日もランニングをした。自宅から隅田川沿いに出てしばらく走り、五色桜大橋で荒川の土手に移り、上流に向って岩淵水門まで走る。そこで折り返し、来たコースを家まで戻る。ほぼ12kmの距離で、腰を痛める前のスタンダードコースだ。今日も書くために、走りながらいろいろ考えようとした、しかし相方と一緒のランニングだったので、時おり言葉を交わすなどし、うまく考えられなかった。だから、とりあえず、思いのままに書く。とにかく書く。

相方と一緒ではあったが、時おりハイになるというのか、ゾーンに入るというのか、そんな時間があった。走っているが、走っている自覚もなく、体が自然と動いちゃってて、でも自分はいつも自分として同じ場所にいて、動いているのは地面のように感じられる。そして、ただ、ただ、規則正しい足音だけが耳に入ってくる。走っていて最も心地よい時だ。

フルマラソンでもスタートから40分くらい(僕の走力だと7〜⑧kmくらい)のところで、そんな感じになる。僕だけでなく、周りもそんな感じだ。スタート直後から続くざわざわした感じや、知り合い同士の会話、ペースの違うランナーたちの交雑した走り、そんなものが5kmを過ぎた辺りから落ち着いてくる。しばらくすると、誰もが自分の走りに没入していく。みんなの足音だけが規則正しく響く。

上手く考えられなかったが、そういう感覚を思い出せたのは心地よかった。(走っていて心地よいことのもうひとつは、過去のランニングが重なって感じられることだ。ただ、これはハイというかゾーンの状態にしか起こらない。)

ランニングを終えて、シャワーを浴び一休みをする。それから、部活保護者会のため次男の中学に行った。ついこのあいだ入部したと思ったら、あと1か月ちょっとで引退だ。時の飛去するのは本当に早いものだ。あるいは、早く感じるのは、次男のバレーボールがそれほど上達していないからかも知れない。次男だけではない。引退を向える3年生はみんな同じようなものだ。なぜか。2年間、あまり質の良い部活が出来ていなかったからだ。個人的には顧問に問題があったと思うが、顧問にも言い分はあるだろうから、細かいことは書かない。(僕以外の保護者や生徒たちも、それぞれ顧問に問題があったと思っているようだ。)その顧問が転勤し、4月から新しい顧問の先生になった。

去年の夏明け、当時の3年生が引退し、顧問とすったもんだした上、次男は部長になった。しばらくして、自分はバレーボール部で活動することには何も求めない、体育会に属していたといえる体力を身に付けるための時間にする、と言った。次男はうまく切り替えられたが、質のよいバレーボールに取り組めていないというのは、他の部員も同じだったに違いない。

新しい顧問の先生が来て2週間後、春季大会があった。2試合とも負けて、1セットも取れなかった。でも、相手ボールをレシーブし(セッターにはきれいに戻らない)、セッターにトスを上げ(高さもネットからの距離も微妙だ)、敵コートに戻せている(アタックとは言えない山なり)。すごい、バレーボールになっている。おまけに、子どもたちの表情がとても良い。保護者たちはみんな大喜びだった。試合後、顧問の先生が、ふがいない試合で、という感じで挨拶(それは初めての顔合わせだった)に来たのに対して、保護者たちは、どうもありがとうございます、と口々にお礼を述べた。(あとで先生に「あれはどういうことなのか?」と次男に尋ねたそうだ。)

その日、帰宅した次男は「初めて、バレーボールを楽しいと感じた」と嬉しそうな声で言った。そして、あそこでああすれば、次はこうする、と(楽しそうに)悔しがって、反省していた。1年の時から、いや2年の時からで良いから、こういう時間が過ごせれば良かったのにと思う。でも、過ぎてしまったことは仕方ない。残り1か月ちょっと、少しでも質のよい時間を過ごせることを願うのみだ。

そうそう、中学の部活をしている時間って本当にすごい。次男の場合、月、火、水、金、土(か日)が基本。週に14時間程度だ。主要5教科のどれか1つも、そんな長時間勉強はしていない。そのことに気付いたとき、部活ってけっこう奇妙なものだと思った。
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