とんびの視点

まとはづれなことばかり

今年もあとわずか

2014年12月28日 | 雑文
今年も残すところあとわずか。けっこう忙しい1年だった。忙しさのしわ寄せがまず第一にくるのがブログの更新だ。今年はほとんど書くことができなかった。文章というほど立派なものではないが、書くことは日々続けていないと「おっくう」になってくる。べつに誰かと契約しているわけでもない。書かなくても生活していける。

ランニングと同じだ。走らなくても生活していける。走り続けていないと「おっくう」になってくる。でも、走り続けているといろんなことが上手く回っていく。今週は54㎞走った。このところ1週間で42㎞を目標にしているので、悪くない数字だ。とはいえ、短い距離の積み重ね。1月25日の若潮マラソンはかなりつらいことになりそうだ。長めのランニングとしては年明けに2回ほどハーフを走る。あとは本番だ。腰痛がでなければ、何とか歩かずに完走できるだろう。

さてさて、文章を書くことに戻る。(キーボードを叩くことという方が正解かもしれない。)来年は書くことにもう少しきちんと取り組まないといけない。このまままったく書かない生活になってしまいそうだ。その際、書く頻度を優先するか、書く内容にこだわるか。どちらを主とするか決める必要がありそうだ。まあ、頻度だろう。内容にこだわるとどうしても時間が必要になる。でも時間をかけたからといって内容が良くなるわけではない。結局、書かないままで終わる。

疲れていても機械的にキーボードを叩きやすいのが、新聞記事についてだ。その日の新聞記事から気になるものを選んで、適当に自分の思っていることを書く。テーマを自分で決める必要もないし、簡単な感想を書けばよいので、文章の組立を考える必要もない。おまけに社会の出来事に詳しくなる。まあ、そのあたりを文章を書くためのストレッチとしながら、その先につなげていく。そんな現状なのだろうと思う。とりあえず、この1週間ほどの新聞記事とコメントだ。

12月23日(火)
1、子どもの声 騒音対象外 都条例 見直し案 意見募集
子どもの声をうるさいと感じることはある。保育所や公園のそばに住んでいる人にとってはなおさらだろう。だからと言って、それを騒音規制の対象にするのは少し違うと思う。子どもの声を騒音とする社会を作ることになるからだ。それはゆっくりしか動けない老人を交通妨害の規制対象とする社会と何ら変わらないだろう。

2、太陽光 九電、来月買い取り再開 発電抑制 日数の上限撤廃
九州電力が中断している太陽光発電の買い取り手続を再開するそうだ。ただ新たな契約では、九電が事業者に無補償で発電抑制を要請できる期間を、現行の年間30日から日数に上限を設けない無制限にするそうだ。
再生エネの普及を望まない人たちがいる。その人たちは原発の再稼働を全力で進めようとする。震災以前と同じような、いやそれよりも強固な原子力ムラが復活しつつある。なぜそんなことが可能なのか。そんなことが可能な社会だからだ。

12月24日(水)
1、民族否定 札幌市議発言その後 「アイヌ」ヘイト頻発
世の中の対外のことと同じように、アイヌについてほとんど知らない。もちろんアイヌという単語は知っているし、北海道に住む先住民族で、わりと最近まで「旧土人保護法」が存在したことなどは知っている。アイヌを日本のこととすれば、アイヌについて知らないことは日本について知らないことになる。来年は少し勉強しよう。
さて新聞には、現在、国際的にも通用する先住民族の定義が載っている。①ある領域で他民族の侵入以前から歴史的に続いてきた②現在の社会の中では被支配的な立場にある③独自の文化慣行がある④民族的な帰属意識を持ち、将来に伝える意志を持つ―集団が該当する。ちなみに日本では、08年6月衆参両院でアイヌを先住民族と認める決議を全会一致で採択、しているそうだ。

12月25日(木)
1、再稼働で交付金増 自治体に同意迫る 経産省中間報告
「最後は金目でしょ」という言葉を思い出す。どんな理屈をつけようとも、お金で意図を達成しようとしていることは明らかだ。政府はお金で民意を思いのままにし、国民もお金を貰えれば言うことを聞く。お金で何とでもなる国。外から見るとそんな風な国に見えるのだろうか。
ちなみに中間報告のポイントが四つ書いてある。①原発が稼働した自治体に交付金を手厚く②古い原発の建て替えの必要性を示唆③原発の廃炉費用を電気料金に上乗せ④核燃料サイクル事業の継続。

12月26日(金)
1、津波対策「関わるとクビ」 10年保安院内部で圧力 政府事故調の調書公開
貞観地震での大津波が福島事故以前から関係者の間で話題になっていたことは、以前から報じられていた。その規模まで想定して対策を立てるとコスト的に見合わない、という理由で想定外とされたと記憶している。どうやらこの国のエリートたちは、最悪の事態を想定してそれに備えるということができないらしい。今回の再稼働への動きでも同じだ。避難計画を立てないまま再稼働へと突き進もうとしている。
新聞には、…小林室長らは貞観津波の再来リスクを検討するように保安院幹部に提案したが、複数の幹部から10年に「あまり関わるとクビになるよ」「その件は原子力安全委員会と手を握っているから、余計なことを言うなよ」とくぎを刺された、とある。

2、非正規初の2000万人超 11月48万人増、労働者の38%
これからの日本では中流でいることが目標になる。まじめに額に汗して働いていても中流でいられるとは限らない。よく仕事場で口にする言葉だ。理由は簡単だ、雇用の非正規化が進んでいるからだ。非正規化により企業は人件費を抑えることができる。そのぶん低い価格で仕事を取れる。競合する会社も仕事を取るためには価格を低くする。正規雇用は難しくなり、非正規化が進む。それでも企業の業績がよければ株価に反映する。株主の資産はさらに増える。社会の中間層はずたずたになる。不満をもった人たちが増える。そこにナショナリズムのようなものが入り込む。
先日、『沈みゆく大国アメリカ』(堤未果著、集英社新書)を読んだ。アメリカでは非正規化からパートタイム化へとステージが進んでいるそうだ。アメリカを追いかける日本も当然、そうなる可能性は高い。

12月27日(土)

1、沖縄振興予算減額も 辺野古反対に「厳しく査定」
「金目」の話である。言うこと聞かないならお金はあげないよ、ということだ。こういうことを言う人は、裏を返せば、お金をあげれば言うことを聞く人なのだろう。きっとこういう人は子どもを教育するときに「いいかい、お金をくれる人の言うことはよく聞くんだよ。そして、人に言うことを聞いて欲しいときにはお金を渡すんだよ」と言うのだろう。現政権は教育にとても関心がある。道徳の教科化も進めようとしている。どんな国民を作りたいのだろうか。「国際社会において名誉ある地位を占めたいと思う」と憲法前文にあったなぁ。