とんびの視点

まとはづれなことばかり

咳と腰痛で走れず、そして解散・総選挙。

2014年11月18日 | 雑文
昨夜、板橋cityマラソンにエントリーした。とはいえ気分はあまりすぐれない。10月31日に風邪をひき、咳がいまだ抜けきらない。今月の走行距離は21㎞。とてもじゃないがランニングをしているとは言えない。板橋cityマラソンは3月22日なのでまだ準備時間はある。しかしその前に館山若潮マラソンがある。1月25日。2ヶ月ちょっと。かなり危機的な状況だ。

風邪だけではない。腰の調子もすこぶる悪い。9月に合気道の稽古で腰を痛めた。10月にやっと治ったかと思い、稽古をしたら再び軽く痛めた。そしてまだ痛みが抜けきっていない。(もちろん接骨院には通っている)。つまり9月以降、不十分にしか走れていない。こういう時期が続くと、走ることそのものと距離が生まれてくる。走っているときの心地よさや、フルマラソンを走りきったあとの達成感がうまく思い出せなくなるのだ。

いままでにも何度かそういうことがあった。走ることと、もう少し楽な付き合いかたをしようか。時間がない。ケガをしている。合気道の稽古がある。いろんな言い訳ができる。でも結局は、(大した距離ではないが)自分なりにきちんと走ることになった。理由は簡単だ。実際に走ると、疲れや息苦しさも含めて、心地よいからだ。そんなわけで、咳は止まらないが明日は少しでも走ろうと思う。

そんなことを書いていて思い出した。自分の調子が良いときは、ランニングがきちんとできていて、(駄文であるが)ブログを定期的に書いているときだった。ランニングでは肉体を追い込み、文字を書くことで頭を追い込む。よいサイクルで心身ともにリセットができていたのだろう。(ということはランニングだけでなく文字を書くことも必要になるのか。)まあいい、とにかく咳や腰の調子と付き合いながら、若潮マラソン、板橋cityマラソン、どちらもできるところまでやってみよう。

さてさて、安倍首相が衆院の解散・総選挙を表明したようだ。無茶苦茶な話である。消費税増税を延期することに関して国民に信を問う、というような言い方をしているようだ。しかしこの時期に選挙をする理由は、アベノミクスの不調、閣僚の不祥事、沖縄知事選の敗北、秘密保護法の施行などに国民の意識が向かないようにするため、そして今であれば野党が結集して大きな力を持てないからだろう。議席数は減らすが、過半数は確保できると踏んでいるからだろう。本人はきっと戦略的で頭が良いと思っているのだろう。国民もバカにされたものだ。

消費税増税に関しては法律の中に景気条項があるので、べつに延期に関して国民の信を問う必要などない。法律に照らして粛々と増税延期をすればよいのだ。第一、選挙には600~700億円の費用がかかる。国民の税金だ。無駄な使い方はやめてもらいたい。

とはいえ首相が解散・総選挙と決めれば、解散・総選挙である。国民としては無関心ではいけない。私たちは何らかの意思表示をする必要がある。問題は何に関しての意思表示なのかだ。安倍首相は「消費税増税延期に賛成・反対の意思表示」として選挙を位置づけるかも知れないが、それは違うと思う。

安倍政権は経済政策を前面に押し出して政権を奪還した。金融緩和、財政出動、成長戦略、いわゆるアベノミクスの3本の矢だ。しかしそれ以上に彼が行っているのは、解釈改憲による集団的自衛権の行使容認、特定秘密保護法の成立、そして原発再稼働である。世論調査では、3つとも反対が半数以上である。つまり民意を反映していない。これに対して私たちは何らかの意思表示を行う必要がある。もちろん100パーセント意見の合う候補者はいないかも知れない。

だからと言って無関心でいたならば、結果的に安倍首相のやり方を認めてしまうことになる。僕個人としては解釈改憲も秘密保護法も原発再稼働も反対である。ただ、きちんと議論をした上で多くの国民が認めるというのであれば、とりあえずそのことは受け入れる。僕が気に入らないのは、そのやり方だ。自分が欲しいものを手に入れるためには手段はどうでもよい。そういう風潮が蔓延すると世の中は生きづらいものになる。生きづらい世の中で生きるのは僕にとっても楽しくなさそうだし、子どもたちにそんな世の中を残すわけにはいかない。そう考えると、政治に興味がないなどとも言ってられない。面倒くさいが、これもお務めなのかも知れない。