とんびの視点

まとはづれなことばかり

無駄な話し

2010年03月03日 | 雑文
風邪を引いた。子どもにうつされたようだ。頭痛がする、咳が出る、鼻が詰まる。起きている間、薄ぼんやりした人間になっている。眠って治してしまおうと思う。でも、のどの渇きで何度も目が覚める。鼻づまりで口を開けたまま眠っているからだ。息苦しくなって目を覚ます。その度に疲れがます。水を飲みのどを潤し、そして眠る。また息苦しくなって目を覚ます。水を飲む。繰り返しだ。

よほど辛かったのだろう。呼吸が出来ずに苦しむ夢を見た。苦しんで、苦しんで、これじゃあとても生きていけないと思う。もう終わりにしよう。手には先の尖った大きなガラスの破片が握られている。両手でしっかりとそれを握り、自分の首に向かって一気に突き刺す。

突き刺さる瞬間に目が覚めた。上半身を起して一息つく。ちょっと汗ばんでいる。夢とは言え緊張した。やれやれ鼻詰まりにも困ったものだ。そう思った瞬間、左側の鼻がすっかり通っていることに気がついた。死の恐怖を前にして、体の方が調節したのだ。横になり呼吸をする。左だけとはいえ、鼻から楽に呼吸ができる。のども渇かない。そのまま朝までゆっくり眠ることが出来た。

この経験で、昔から気になっていることが1つ解決した。時おり、新聞などで強盗事件の記事を読む。手足を縛られ、口にはガムテープが貼られ、金庫から現金を奪われたというような事件だ。読む度に、自分が被害者で鼻が詰まっていたらどうなるのだろうと考えてしまう。鼻詰まりで口にガムテープを貼られる。息が出来ない。恐ろしいことだ。強盗に事情を説明しても相手にしてくれないだろう。発見されたときには窒息死しているかも知れない。翌日の新聞には「被害者男性、鼻詰まりで窒息死」という記事が載るかもしれない。

そんなことを思い、ときどき不安になっていた。でも夢のおかげで、ガムテープを貼られても大丈夫なことがわかった。いざとなれば体の方が調節をしてくれるのだ。という話しをさっそく人にした。「えーっ、そんなこと(鼻が詰まっているときに強盗にガムテープを貼られること)あるわけないじゃないですか」という人と、「そうそう、そのことは私も心配だったんですよ。現実的に起こる可能性があるじゃないですか」という人がいた。

相変わらず鼻は詰まったままである。口をぽかんと開けて、薄ぼんやりとしながら、無駄なことを書いている。

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1 コメント

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久々にブログに来ました (にしじま)
2010-03-12 01:35:30
あるわけないじゃないですか。
と言う人の気がしれない。
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