「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

月(ライト)もそうですが

2015年07月09日 | 今日のお仕事 
最近は一発では正しく読めない名前の生徒が増え
キラキラネームがそれほど珍しくなくなってきました。
どんな名前か書くと特定されちゃうので書けませんが
とにかく当て字のオンパレード。
やたら文字数や画数の多い子もいて
「塾のプリントは名前を平仮名1文字で略していいですか。
と言われたことがあります。
「テストで名前を書くのに時間がかかるんです…。」とも言ってたなー。
そういう名前をつける親は、子供の立場で考えちゃいないんですよね。

そして、この当て字ネームは、子供たちの漢字学習にも影を落としているように思います。

小6国語の漢字の書き取り問題の解答解説で「尊厳」を板書しようとしたときのこと。
「『ソンゲン』の『ソン』は、『尊敬する』の『ソン』、『尊重する』の『ソン』です!
と、いくつか『尊』のつく熟語を挙げたところ
「あと、『タケル』の『でしょー!
と友達の名前を例に挙げる生徒がいました。
『尊』一文字で『タケル』だって当て字だけど、それならまだなんとなくわかる。
でも『ル』だけって…?

生徒たちには
「この漢字は他に『とうとい』『たっとい』『とうとぶ』『たっとぶ』と
 いろいろ読み方があるけど、『ル』とは読みません
とハッキリ言っておきました。
しかし、生徒の中には
「(正しくない読み方でも使っているのに)正しい読み方を覚えて意味あるの?
みたいなことを言う子がいて、そう思うのも無理ないか~ と思ってしまいました。

名前って、漢字を覚える良いきっかけだと思うのに
かえって障害になってそうで残念です。