『ミス・ポター』（映画）

ピーターラビットに特別な思い入れはないのですが
評判もいいし、舞台が１００年前の英国というのに惹かれて観てきました。


この映画の主人公でありピーターラビットの生みの親
ビアトリクス・ポターについては、その半生を紹介した文章を
数年前に教材で読んだため、大雑把ですが知っていました。
そのため、想像通りの内容ではあったのですが
それでも十分に楽しめました。

とにかく 風景 が美しい！
彼女が後世まで残したいと思った気持ちがよくわかります。

英国の上流階級の家の様子なんかも興味深かった。
私自身が婚期を逃した独身女 なので
彼女の考え方に共感するところがたくさんありました。
編集者ノーマンの紳士ぶりは笑いを誘いますが
２人の物語は誠実さや純粋さが伝わってきて感動的です。

それから、ピーターラビットをはじめとする彼女の作品たちが登場して
ときにかわいらしい動きを披露するのですが、これがまたイイ。
そこだけアニメーションなのに、全く違和感を感じない。
彼女にはこんな風に見えていたのかもしれないな…と思いました。


ラブストーリーあり、女性の自立問題あり、環境問題あり
著名なキャラクターの誕生秘話でもあり
ともすればゴチャゴチャしてまとまらなそうなのに
１本芯の通った＋上品な作品に仕上がっていると思います。
映画を観終わったとき、「赤毛のアン」や「若草物語」といった
古典的な少女小説の読後感と同じものを感じました。
思いがけず良いものを観たなあ。


ミス・ポター - goo 映画
ミス・ポター＠映画生活

接続詞

定期テストが終わり、学期末を迎えようとしているためか
学校では教科書がほとんど進んでいないようです。

そんなときは、塾での国語の授業は教科書から離れ
記述問題や課題作文を念頭に置きながら、「書く」練習をさせています。
といっても、学校のように１つのテーマに時間をかけて
じっくり取り組む余裕はないので
「限られた時間の中で限定したテーマについて２００字程度で書く」
というのを目標にして、いろいろ書かせています。


今日は「接続詞を正しく使おう」と題した授業をしました。
その中で、意外と正答率が低かった問題がコレ↓です。


空欄に当てはまる接続詞を書きなさい。

・学級委員とは、（　　　）、クラスの代表だ。


この文章、実は接続詞なしでも不自然ではないため難しかったんだと思います。
圧倒的に多かった答えが「それは」。
残念ながら、接続詞ではないので×です。

その他の少数解答…「たとえば」←他にウラ仕事があるのか？
　　　　　　　　　　　 …「きっと」　　←もっと確信を持ってくれ。

正解は「つまり」「すなわち」などです。

ハンガー

だいぶ冷えてきました。夜はとても半袖ではいられません。
生徒たちも今日はほとんど長袖です。


というわけで、今日のビックリ発言。↓

授業中に突然
「センセ～、暑くなってきたから体操着（長袖）脱いでもイイですか～？」
と言い出した生徒がいました。

エアコンは付けていなかったのですが
生徒たちの熱気で教室の中は暖かくなっていたかも。
「いいよ～。」と返事をして放っておいたら
しばらくモゾモゾしたあと

「センセ～、ハンガーありますか～？」

ありません～。
あっても引っ掛けるところがありません～。

こんな質問初めてだよ…。
他の生徒たちも呆れて笑っていました。
比較的静かなクラスだったので緊張感がほどよく切れた感じ。

聞かないで～

私は国語の教員免許を持っていますが、大学時代の専攻は国文学ではありません。
漢検２級を持っていますが、２級は高卒程度です。

それをわかっているのかどうか知りませんが
ボスはいつも、難しい漢字の書き順や成り立ち
普段使わないような言葉の言いまわしが正しいかどうか
を私に聞いてきます。

今日は「渡邊」の「邊」はナゼ２つ点があるのか、
「ワタナベ」はいろんな書き方があるけどどう違うのか聞かれました。
（ちなみに、私は「ワタナベ」姓ではない。）

知らないよ～。 聞くならワタナベさんに聞いてよ～。

唯一ネットにつないでるパソコンを占領しているんだから
それを使って調べればいいのに～。
せめて目の前に辞書があるんだから、それを開いてみるとかさあ…。


以上、今日の愚痴でした。

ニュートン ｖｓ ガリレオ

今日の休憩時間中の生徒（中３）の会話より。
どうやら今回の定期テストの話題のようだ。


「今さらニュートンが出るとはな～。」
「だよな～。オレ、ガリレオって書いたし。」
「俺も～。ニュートンとガリレオって見分けつかなくね？」

顔写真問題でも出たのかと思って
「どんな問題だったの？」と聞いてみたら…

「『万有引力の人は誰か』っていう問題。」

……いろんな意味でつっこみどころ満載なんだが。
そんな端折りすぎた問題はなかろう、というのはさておき
それって早押し問題レベルのサービス問題なんじゃないの？

「リンゴ って書いてくれなくちゃダメだよなあ。」

……キーワードは リンゴ ですか。「万有引力」でピンときてほしいなあ。

髪型

肩下まである髪を、三つ編みを作って頭のてっぺんで留めるという
簡単＋こじんまりとした髪型で仕事をしています。
たまに髪を下ろしていくとかえって不評だし面倒くさいので、ずっとこの髪型。

そんな私に、五分刈り頭の野球部少年から
「そのアタマ、自分でやってるんですか～？」という質問が。
「そりゃあね～。」と答えたら
「どうやるか教えてください！」

…えーと、教えてもいいけど、役に立つの？

母の存在

中３の三者面談を行いました。

内容は、
・夏の模擬テストの結果をもとに志望校をほぼ決定
・入試までのスケジュール確認
・志望校合格のためのアドバイス　　　　　　　　　　　　など。

定期テストが一段落したため気が抜けている生徒もいるので
良い刺激 になるといいな…。


ところで、毎回講師の間で話題になるのが「強い母」たちの存在です。
「我が子をどうしてもレベルの高い高校に入学させたい。」
という気持ちが強すぎて、子供にも我々にもめちゃくちゃな要求をしてきます。
我々はともかく、子供の意見や能力をちゃんと酌んであげてほしい…。

我々には彼らが自分のできる範囲で努力しているように見えるのですが
母親たちの理想は高く、容赦がありません。
子供の言い分に対して
「それはアナタの努力が足りないからでしょ。」
の一言でシャットアウト。少しは話を聞いてあげて～。

神経質で失敗を許さないという姿勢を母親たちの共通点として感じます。
プレッシャーに耐えられないのか、無気力になってしまっている生徒や
悪い方に行きかけている生徒がいて、すごく心配です。

子供たちは一生懸命親の期待に応えようとしています。
それだけはわかってあげてほしいなと思いました。

電波時計

腕時計をはじめ、掛け時計、目覚まし時計、ビデオの時計、
ケータイの時計に至るまで
私の時計はどれも正確な時を刻んでいません。
どんどん遅くなっていくのは電池のせいかもしれませんが
どんどん早くなっていく時計さえある。
気がついたときに直そうと思っても
どれを信用したらいいかわからない…。

というわけで、電波時計を買ってきました。

部屋で電池をセットしてから気づいたのは
そういえばこの部屋、ラジオの入りが
ものすごく悪いけど大丈夫なの？
ってこと。
案の定、部屋の中であちこち試しましたが受信できず。
意味ないじゃん。

仕方がないので、とりあえず屋外で受信してきました。
説明書には
「夜間は電波状況が良くなるため
　受信できる可能性が高くなります。」
とあったので、夜中に試してみようと思います。

記述力

夏に実施した模擬テストが返ってきたので
来週の三者面談に向けて準備をしています。

全体的にはまあまあの出来だったのですが、個別に見ていくと
どの教科も記述問題に難があるようで…。
徹底した指導の必要性を痛感すると同時に
その指導は簡単には反映されないだろうという手強さを感じています。

たとえば、登場人物の気持ちをまとめる問題で
「ものを食べないと生きていけないから、
　５日後に大金もらっても意味ないよ。」

と書いた生徒がいました。話し言葉…。
内容は大筋で合っているのですが、書き方がマズイ。
せめて最後に「～という気持ち」と書いてくれよ…。
「文末表現に注意するように」っていつも言っているんだけどな～。

その他に多いのが、大事な言葉を省略しすぎて意味不明な文章になっているパターン。
読解はできても、それを表現する力に乏しい生徒が多いです。
根本的な原因は、言葉を知らない＝良文に接する機会が少ない
ということなんだろうな。

何事も経験が大事だと思うので、これからも添削指導を続けますが
飛躍的な伸びは期待できなそう…。

こりん星

今日の中１英語で、「私は～出身です。」という英文を学習しました。

ひととおり練習問題をやったあと
「自己紹介文を書いてみよう！」
ということで、名前、年齢、出身地などを英語で書かせたのですが…

「センセ～、『こりん星』ってどう書くの～？」という質問が。
「キミって『こりん星』出身だったの～。」と大げさに驚いてみせたら
「アレって千葉なんでしょ。」と冷めたツッコミがいろんな所から飛んできました。

小倉さん、中学生にもバレバレですぜ。