「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

『新版 義経千本桜』

2015年07月19日 | 今日の1作 
今日は30-DELUXの『新版 義経千本桜』を観に行ってきました。
1階2列目のセンターブロックという、舞台間近の席!!
開演15分くらい前から始まった前説で、役者を見上げる感じになることに気づき
首が大丈夫かなあ…と心配になるくらい近かったのですが
始まってみると、首の心配なんてしてる暇がないくらい引き込まれて
あっという間の2時間半(←公称。実際は2時間45分くらいあったような)でした。
役者さんたちの表情がしっかり見えたから、なおさらそう思うのかもしれないな。

今作は歌舞伎の同タイトルを元にしたお話。
そちらの知識は全くなく、単に歴史上の人物としての義経とその周辺の人々という
レベルの知識で臨みましたが、十分楽しめました。

以下、長くなるので、舞台に興味がない、ネタバレ見たくない方は、とばしてください

前説で「歌舞伎では初段から5段までの約9時間の内容」とありましたが
本当に見せ場がギュギュ~っとつまっていて、コメディタッチなところもあり
泣かせるシーンもあり、メリハリがあって、テンポが良かったです。
登場人物が多くて話が複雑に絡んでいる割に、スッと頭に入ったのは
それぞれのキャラクターがハッキリしていて流れにムリがないからかも。
それに、さすが30-DELUX。殺陣は圧巻。 舞台が狭く感じました。

水さんの義経は、まさに「女性が男性を演じる」宝塚出身がハマっているなあと思いました。
ばばりょの弁慶は、ビジュアル的にもポジション的にも「王子様」って感じ(?)
でも、スラッとしてるけど身長より長い槍をブンブン振り回す熱いオトコでした。
新垣さんの静御前は、めちゃキュート。 狐忠信との掛け合いが可愛くて楽しい。
佐野学さんの忠信は、今作でいちばん目を奪われたかも。 殺陣のスピードもキレもすごくて
さすが1年前まで地球を守ってただけある(←劇中でも言ってた)。
戦ってないときの仕草や表情が、戦ってるときの雰囲気とガラッと違うのも印象的。
これらの方々が舞台上に出ていると、なんだか舞台がキラキラしているような気がしました。
「麗しい」ってこういうことか!!みたいな。
あと、改めて、ばばりょも新垣さんも、近くで見ると顔ちっちゃ!

それから、小笠原さんは何役とか関係なく、スゲェと思いました。
コメディ部分とシリアス部分のギャップもそうだけど
劇中でモノマネナゾカケも披露。しかもそこそこレベル高い…。
そういえば、清水さんも語りながらケンダマきめてたな…。

聖也さんの権太の最期のシーン、惟盛夫婦の再会シーン、桜が散るラストシーン…
良かったところ、印象に残ったところがありすぎて、とても書ききれません。
ん~これは…と思ったところもあったけど、それはひとまず置いておこう。

原作の歌舞伎はどんな話なんだろうと興味を持ったし
またこの舞台を観たい!と思って(今日のマチネのみ観劇なのです
DVDを予約購入してしまうくらい面白かったです。

というわけで、今日ゲットしたパンフレットと専用袋。
と、劇場予約特典のポスター。↓↓↓

大きいから、どこに貼ってもそこだけ春の雰囲気になってしまいそう。