スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

秋探し みちのく

2014-12-02 07:41:47 | 旅 ~国内

花巻市にある大沢温泉。近代和風旅館「山水閣」の他

湯治場「自炊部」芽葺屋根の「菊水館」とあり

それぞれの時代の異なった趣を楽しみながら、そして四季折々の

山の景色と川の音、大自然を感じながら湯めぐりを楽しむことができる

又、早朝散歩に出てみた。みちのくのふるさと

村の鎮守様「大沢山衹神社」

この一帯の神様を奉っている

花巻民俗資料館と書かれた昭和の香りたっぷりの建物

壁にはブリキの看板が打ち付けられていてなぜか懐かしい。

 

資料館の裏手に、昔使っただろう農機具や臼が整然と積まれている。

農民の息吹が伝わってくる。

里山の田舎の景色。なぜか田舎には小川がよく似合う。

早朝の畔道を歩くと土の感触が足の裏からやさしく伝わって来て、

とても心地が良い。こうゆう日本の原風景はこれからも大事に伝えていきたいものだ。

田舎には赤くなった柿の実もごく自然に絵になる風景だ。

懐かしい風情がそのまま菊水館の玄関。

古き時代の宿情緒を今に伝える茅葺き屋根の建物

豊沢川に懸る曲り橋と自炊部といわれるいにしえの湯治場の建物。

水車もこの風景に溶け込んでいる。

大沢温泉の開湯、豊沢川にせり出した名物の混浴露天風呂「大沢の湯」

 女性が入るにはかなりの勇気がいるのではと思える程、開放的だ。

明治39年の夏のもの、花巻仏教会講習会に宮沢賢治の父や

親戚と一緒に参加した時の宮沢賢治の記念写真。

大沢温泉は宮沢賢治以外にも、高村光太郎、相田みつをが愛した

山あいの宿で情緒豊かな東北の温泉の風情が味わえた。

自炊部の木枠の玄関も懐かしい。

自炊部の懐かしい雰囲気のままの売店。なせか売っている商品も

駄菓子屋にある様に見えてしまう。

ここには野菜や豆腐、たまご、納豆など湯治で自炊できる様なものまでも

売店で売っている。

ちょっと冷たい風が秋の深まりを感じさせる 「遠野ふるさと村」の入口

ここも紅葉がきれい。東北の秋はなんとなく物寂しい。

遠野ふるさと村 案内図

役所広司、岡田准一、堀北真希、原田美枝子が出演して10月4日から

公開された映画「蜩ノ記」の全体の約7割はこの遠野ふるさと村がロケ地となった。

さっそく帰って来て「蜩ノ記」を見に行って来た。

このシーンはあそこで撮ったのか。アーあの風景は見た風景だなど

いつもと違う映画の楽しみ方ができたのもこの旅のおまけだった。

明治中期築の「大工どん」曲り屋に入り天井。本当に立派な茅葺屋根だ。

見上げると目につくのが「かまど神」 火の神さまとしてまつられている。

現在、屋根の葺き替え工事中の「川前別家」 安政年間築

明治初期築の「大野どん」 その当時の上流農家の家で、曲り家。

丁度干し柿を吊したばかり、絵になるナー!

厩には本物の馬2頭が乾し草を食べていた。バスガイドが話していた

民話「オシラサマ」を思い出してしまう。

屋根の軸組と梁。ちょっと合掌造りと似ている。

立派なかまどだ。実際に薪を炊いていた。

 

ふるさと村には「まぶりっと」といわれる案内役の人がいる

岩手方言で遠野に伝わる数多くの遠野昔話を語ってくれた菊池たきさん。

NHKの朝連ドラでの「ドント晴れ」はここなのか

柳田国男作の「遠野物語」 (明治43年)

日本民俗学の黎明を告げた名著だが、本編に119話。

遠野盆地から街道に伝わる民話を柳田が筆記編集した自費出版書だ。

その内容は天狗、河童、座敷童子など妖怪に関わるもの

山人、マヨヒガ、神隠し、死者など関する怪談、さらには祀られている神、など多岐に渡った。

菊池さんが語ってくれた民話の落ちには、かならず、人生の教訓が含まれている。

それにしても岩手の方言は50%も理解できなかった。

映画「蜩ノ記」のロケで使われた「肝煎りの家」(肝煎りとは庄屋さんのこと)

山里の暮らし館。「蜩ノ記」にもチラッと出てくる。

たぶんこの地に生息している、たぬき、きつね、いたち、きじなどの動物たち。

帰り道、遠くの山々も「蜩ノ記」に映っていた。

宮沢賢治も大好きだった花巻鹿踊り

新幹線新花巻駅の近くにある宮沢賢治記念館の入口

宮沢賢治作といわれている南斜花壇と日時計花壇が入口手前左側にある。

宮沢賢治を語る時、「イーハトーブ」という賢治の造語が出てくる。

心象世界中にある理想郷を指す言葉と言われているが、出身の岩手のイ

花巻のハ豊沢のトを取ったとも言われている。

入口で出迎えてくれるユーモアあふれる猫

館内展示室の案内図

宮沢賢治の深遠な思想と、詩や童話、教育や農村に展開した多彩な

活動の理解は容易ではないと言われている。本館の展示は、賢治をめぐる環境、信仰、

科学、芸術、農村、総合、資料、世界が見つめる賢治宇宙の8部門となっている。

館内から見た北上川。(遠くに小さく)

みちのくでは色々な所で北上川が出てくる。北上夜曲で歌われているように

どこか物寂しく聞こえる。

あの有名な「雨ニモマケズ、風ニモマケズ・・・ワタシハナリタイ」 長文の詩

みちのくの秋の風の音、宮沢賢治の哀愁が皆さんに少しでもお伝えできればとアップしました

賢治が生前に出版した唯一の童話集である。

「注文の多い料理店」名の山猫軒レストラン。どこかメルヘンな建物だ。

そしてレストラン店内。左にいるのが大きな猫。

 

 

 


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