市ヶ谷駅地下構内を歩いていたら、江戸の歴史を
手軽に勉強できる小さな博物館、「江戸歴史散歩コーナー」を発見
歴史好き、地理好きの人は思わず、足を止めて
しまいそうな場所だ
雉子橋(千代田区九段南)から出土した石材を使って
江戸時代初期(17世紀初)の「打ち込みハギ」と
呼ばれる石積みの技法を再現している。
石材には切り出しや石積みを行った藩や石工等の
刻印と共に石割りの際の矢穴が残っている
この石垣は天井に突き刺さっているように見え、ちょっと
異空間を感じさせる
江戸城を取り囲む、市ヶ谷駅周辺の古地図
紀尾井町とは紀州徳川家中屋敷の「紀」
今、グランドプリンスホテル赤坂のある所
尾張徳川家中屋敷の「尾」。今上智大学のある所
彦根井伊家中屋敷の「井」
今ホテルニューオータニのある所。
この頭の3文字を取って付けられた地名だ
小田原藩大久保家が幕府へ献上する石材の
切り出しから運搬までの手順を描いた「石曳図」
徳川家康が諸大名に命じた駿府城築城の
様子を伝えた「築城図屏風」
(2016-1-19付ブログを参照して下さい)
刻印は一般に普請(土木工事)を行った大名やその家臣
石丁場の地名、石材の運搬や普請にかかわった集団が書いている。
江戸の地震跡の資料、写真
四谷駅の発掘調査では、いくつもの地震による跡が発見された
外塀土手の修復された資料、写真
この様な企画は素晴らしいアイディアだと思う
いつ、この歴史散歩コーナーができたかわからないが
現在の成熟した時代の余裕、豊かさを感じる。