スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

黒田東彦 日本銀行総裁 PARTⅡ

2019-06-13 05:26:41 | レポ

内外情勢調査会5月の全国懇談会に

黒田日銀総裁の講演を聞きに行って来ました。

今回で6年振り2回目(2013-8-5付ブログ参照)です。

総裁の経歴はその時のブログに記載してありますので参照してください。

アベノミクスのけん引役として「異次元の金融緩和」に

踏み切って6年、マイナス金利の適用から3年。

2%の物価上昇目標はいまだ実現できず、

長引く低金利環境で地方銀行の経営体力が低下するなど

大規模緩和の副作用も無視できなくなりつつあります。

副作用にどんな手当を施し、物価目標達成と

異次元緩和の出口への道筋をどう描くのか聞いて来ました。

演題 「最近の金融経済情勢と金融対策運営」。

総裁は現在のきわめて低い金利水準が

2020年春以降も続く可能性を示唆した。

目標とする年2%の物価上昇率の達成に向け、

強力な金融緩和を続けていく考えを強調した。

日銀は4月の決定会合で超低金利を

「当分の間、少なくとも2020年春頃まで」続けると決めた。

総裁は情勢次第では、この期間を超えて、

現在の低金利を維持する可能性が十分あると述べた。

国内経済については21年度まで拡大基調が続くと話していた。

戦後最長とも言われる景気拡大で、

外的なショックに対する経済の頑健性が着実に

強まっているとの見解も示した。

米国で話題になっている、財政赤字を容認する

「現代金融理論」(MMT)に対し、

極端な主張で米国の学会などでも広くは

受け入れられていないと指摘した。

MMTの考え方は必ず髙インフレをもたらし、

経済に大ダメージを与えるというのが

歴史の教訓との懸念を示した。

この日も約1,400名の参加者がおり、あの超広い

グランドプリンスホテル新髙輪「飛天」の間が満席に成っていた。

この様に全国から多勢の会員が参加する中で

同じテーブルに後から東京の知人が座っていたのには驚いた。

講演後もしばらく世論話をして別れた。

講演後、質疑応答タイムに入り時事通信社の

経済部長さんからきわどい質問も含めて

時機にあった的確な質問があった。

金融政策で「当面の間」という時期の解釈の件、

10年後の地方銀行のビジネスモデルの件、

不動産融資の件、財政再建の件、

日銀と日本政府との関係の件、

そして最後に日銀総裁の資質の件。

それに対する総裁の答えは決して失言をせず、冷静に答えていて、

いかにも頭脳明晰といった印象を改めて感じた。

この日も前回よりは少なかったが報道陣が取材に来ていた。

内外情勢調査会全国懇談会の講師は毎回大物著名人が呼ばれ、

時にはTV、新聞などで報道される。

この日の発言も翌日の新聞に記事になっていた。


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