今から2年程前、「わらべうたあそび」の第一人者である近藤信子氏とヴァイオリニストのお二人、清水悦子氏、山田真理子氏にお出でいただき、「わらべうたあそび&ヴァイオリンコンサート」で、親子で楽しく過ごすことができました。その後、またぜひお出でいただきたいとのお母さま方からのお声をいただき、再びお出でいただけることを願っていましたが、今日、その念願叶って「わらべうたあそび&ヴァイオリンコンサートPartⅡ」を開催することができました。
子どもが人として生きていくためには、親(おとな)の抱擁と笑顔と語りかけをたっぷり経験しておかなくてはならず、この三つを併せ持っているのが「わらべうた」であると言われています。近藤先生の心地よいメロディーに乗せた子どもたちへの語りかけ、教えられる手や足や体全体を使っての様々なあそびは、どれも私たちにあたたかな気持ちと笑顔を引き出すものでした。またそれらのどれも、これまで日本語を話し日本語に馴染んできた人には、違和感なくすーっと体の中に自然に入りこむものでした。
ヴァイオリニストのお二人の、また近藤先生のピアノが入っての演奏は、子どもも大人もみなぐっと引き込まれてしまう素晴らしいものでした。子どもたちが知っている曲も何曲も演奏していただき、子どもたちにとってとても親しみ易いものでした。同じテーマが明るくなったり、悲しくなったり、静かになったり、激しくなったり、変奏の楽しさも感じられたかな。ヴァイオリンは、羊の腸の弦を、馬のしっぽの弓で弾くという面白い事も教えていただきました。弦を使わずに、指ではじいて演奏された曲も楽しかったね。身動きもせずに聴き入っている子、頭や指で拍子を取る子、演奏を聞きながら、「エアーがっき」をもって一緒に演奏をしていた子、みなそれぞれに音楽を楽しんでいましたね。演奏家としても活躍していおられる先生たちの、本物の音楽をこんなに近くに聴くことができた時間は、本物の音楽を聴く耳を養うために大切な体験になったのではないでしょうか。
お仕事をお持ちの方、またご都合をつけるのにご苦労なさった方もたくさんおられたことでしょう。今日は子どもたちと一緒にお過ごしくださりありがとうございました。