はじめて子どもたちの前に出現した水たまり。その存在が何となく気になっている様子の3人のお友だちが遠巻きに見ています。「手を入れてみようか」と声をかけると、可笑しくなるくらい慎重に、恐る恐る水に手を・・・。「あったかい!」今日は好く晴れていて太陽の光で温まっていたようです。お湯→お風呂と結び付くようで、水たまりに浮かんでいる桜の花びらを見つめて、「おはなさんがおふろにはいっているね。きもちよさそうだね」と言いながら、底まで手を伸ばし、やがて底の泥をつかみ始めました。「て、いれたのはじめて!」と何とも嬉しそうな笑顔です。水たまりに手を入れるという小さな小さな体験ですが、これまで未知だったことを、驚きをもって体験する(泥遊びにも大きな意味があるのですが、これはまた別の機会に)、それも五感によって認知し、理解する体験は、子どもたちの脳の発達だけでなく、これから後の様々な体験への備えとなり、また様々な出会いを受け入れる人間の大きさへとつながって行くのです。次第に水たまりギャラリーも増え、不思議ですね、いつの間にかアメンボが水たまりの上を泳いでいるではありませんか!そうなると、捕まえたくなるのが人情?というもの、砂場のシャベルを持ってきては捕まえようとし始めました。でも子どもたちに捕まるようなアメンボはこの世にはいませんね。そこで、捕まえようとする楽しさとともに、捕まえることのできない悔しさ、残念な思いもまた味わっているようでした。これもまたこれから先何度も出会う挫折や失敗の体験を乗り越えて生きる基礎となる大切な体験です。水たまりに限らず、幼稚園で生活する中で生起する様々な出来事は、どんな小さなことにも意味があり、すべてが子どもたちのこれからの長い人生につながって行く大切な時間と言えるのでしょうね。ゆらゆら揺れる水面に反射したお日さまの光が、そんな子どもたちのひと時を優しく照らしている、下館幼稚園の小さな水たまりの情景でした。
入園説明会
10月17日(水)・29日(月)10時30分~11時30分(どちらも同内容です)
お母さま方とご一緒にお子さまを育みたいと願っている当園で、どのような教育をめざし、実施しているかなど、詳しくご説明申し上げるために、入園説明会を行います。お子さまもご一緒にお気軽にご参加下さい。来春から「子ども・子育て支援新制度」がスタートし、幼稚園のシステムにとても大きな変化があります。それについてのご説明もさせていただく予定です。
*どのようなことでも、お気軽にお問合せ下さい。
*当日は園庭にお車をお停め下さい。