1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

身内をほめない日本人

2005年06月09日 | Weblog
昨日の話の続きのようなものです。

見て、嫌な感じになるCMがあるんです。
会社名は忘れましたが、教育関係のCM。

お母さんが家で家庭教師の代わりになり、子どもの成績が上がった。
よくできたテスト(か、成績表?)を見ながらの夫婦の会話。

妻「私の教え方がいいのよ~」
夫「何言ってんだ」

と、これだけなんですが・・・。

実際、子どもの成績は上がったわけですから、妻の教え方は確かにいいのではないかと思います。それをねぎらうこともせず、小バカにしたような夫のセリフ。
夫は照れくさいのかもしれませんが、成果を一切認めない(心中はわかりませんが表面上は)態度、しかもそれをCMにしてる会社って・・・。

だいたい日本人は身内をほめませんね。
たとえば、子どもを他人にほめられても親は素直に認めません。

「お宅の○○ちゃんは成績がよくてすごいわねー」
「いえ、ぜんぜん。勉強しなくて困っちゃうわ」

などのように、謙遜なのかもしれませんが、ほめられてもまず、たいてい否定します。
このとき、横に子ども本人がいる場合、子どもは親に認められてない、と思ってしまいます。
親は本心では自慢の子どもなのかもしれませんが、本人の前であっさり否定しては・・・。
それどころか
「うちの子、本当にバカで」
なんて言う人もいます、実際。

海外ドラマや、何かのインタビューを見ると、日本とは逆で、他人に対して自分の身内をほめまくります。
「娘を誇りに思います」
なんて発言、よく聞きます。
心にもないことを言うのは意味がないですが、本当にそう思ってるなら素直に言うのはいいことだと思うんです。

私の両親も、姉や私のことを家庭内でも家庭外でもよくほめてくれました。
この年になった今でも
「よく気がつくね」
とか
「子どもに対しての言葉つかいがいいね」
とか、何くれと声をかけてくれるんです。

そうすると単純にうれしいですし、ちゃんと見てくれているんだと安心もします。
そして、これからももっとがんばろうと思えます。
それと同じように、私も自分の子どもに接しているつもりです。
他人に子どもをほめられればとてもうれしいし、ありがとうと言っています。
家族のいいところを認めて正当に評価するのはとてもいいことだと思います。
コメント
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