1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

自分の主張と、人の主張

2005年03月22日 | Weblog
この頃のアンサンブルの練習で感じていたことが、今日届いたストリング誌に書いてあって、読んでちょっとすっきりしました。
ヴィオラ奏者の小野富士さんのインタビュー記事です。

「自己主張をしたいけれど、人にも自己主張をしてほしい。それが面白く行ったときに対する期待というのが常にある」
「四人いたら、四人が四人とも発言するのが好き」

やっぱりこうでないとアンサンブルはおもしろくないと思います。

土曜日の演奏会でやる曲(「夏」)のある部分(2楽章)で、私は「ここをこう弾きたい」という思い入れがすごく強かったんです。全員音がありながら、ソロの譜面があるような曲で。
でも、やってみるとどうもしっくりこない。
先生のアドバイスで、控えめに弾くことにしました。
スコアを読んだら一番聞こえるべき音はtuttiの1stだったんです。それがメロディーであることは頭ではわかっていながら、自分のパートを切々と歌い上げたい気持ちで弾いていたので、それが主張しすぎだったわけです。私の音はギターとの掛け合いだったので、それを意識して、トレモロからピッキングに替えて弾いたらすっきりしました。全体的な景色もとてもよくなったようです。
たぶん、私が主張しすぎていたたために、他の人が主張できなかったんだろうなぁ、と反省しています。

「ここをこう弾きたい」という思い入れは、考えてみると一番最初の刷り込みにあるんです。
ずっと前にこの曲を演奏したとき、当時このソロを弾いたコンミスの人の印象が強くて、それが本当に素敵だったという記憶があり、私は、ただその真似をしたかっただけなんだと思います。
思い込みを無くして、自分なりに勉強しないといけません。
有名どころの曲を弾く時は、こういうイメージ優先の傾向があるので、一度全てリセットして取り組むように心がけないと・・・。
コメント
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