MA社会研究所情報

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イスラム原理主義のテログループ、アルカイダの指導者オサマビンラディンが米国の攻撃で殺された。

2011-05-03 00:45:49 | Weblog
テレビで、イスラム教テログループのアルカイダの指導者オサマビンラディンが米海軍特殊部隊の攻撃で殺されたという。パキスタンの首都イスラマバードから50km離れた都市の高い塀で囲まれた邸宅に家族と住んでいたようだ。息子も殺された。パキスタン軍の施設や高官の家がある地域だった。米軍はヘリコプターで突入して攻撃した。ヘリコプター1機が墜落した。巡航ミサイルで攻撃する案もあったが、本人確認が必要なので特殊部隊が突入した。米国人は深夜の発表を聴きテロに勝ったといって、大勢がホワイトハウスやタイムズスクエアでアメリカ万歳と喜んでいる。欧米の政府は報復テロを恐れている。
ビンラディンは1957年にサウジアラビアでイエメン系の富豪の子として生まれた。1979年にソ連がアフガニスタンに侵攻し、対ソ戦に参加した。米国が武器支援し協力した。1990年の湾岸戦争で米軍がサウジアラビアに駐留したので、占領だと怒り、反米になった。1998年に米国大使館を爆破し、2001年9月11日に同時多発テロを起こし、ニューヨークの国際貿易センタービルや国防省ペンタゴンに旅客機を突入させて破壊した。米国民はテロの恐怖におびえ、イスラム原理主義のテロとの戦いの時代になった。テロに報復するためだといってブッシュ大統領がアフガン戦争を始めイラク戦争も行われて、多くの命と資金が失われた。米国は戦費がかさみ国力が低下した。
ビンラディンは手配されてから10年も潜伏していたが、協力者がパキスタン軍や各国にいるようだ。アルカイダは名前だけ同じで、各地のグループが独自に行動するので、ビンラディンが死んでもあまり影響がないという。遺体は海に投じられたというが、イスラム教では大地に埋めないと成仏できないので問題になるという。パキスタン政府に知らせずに攻撃して、パキスタン国内の人を殺したのも問題だという。