セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 73本、 演劇 45本

ストロベリーショートケイクス (2006/日)(矢崎仁司) 75点

2007-12-15 23:43:43 | 映画遍歴
題名からは窺い知れない、テレビドラマなどでは決して見ることのできない現代女性の生態もしくは生き様を等身大に真正面から写している映画だ。 あまりにリアルなのとほとんど音楽がないので映像を見ているだけできついものがあるが、観客にそう思わせたのならそれはもうこの映画の手腕でもあるのだ。 4人の女性は恐らく現代に生きている女性のそれぞれ分身なのであり、だからこそラストで一枚の絵を基に4人は集合することにな . . . 本文を読む
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東京ぶらぶらその2(12/9~10)

2007-12-12 15:58:30 | 書きとめ日記
今週も半分は仕事、半分は私用で東京に出ました。 月曜日は朝から6時起きで新幹線に乗る。午前中の会議に間に合い夕方には引ける。 明日は休みだったのでそのまま新宿に宿泊。 その間、映画を2本見ました。「やじきた道中 てれすこ」「ナンバー23」。 前者は秀作。題名からは窺い知れない日本映画の粋。素晴らしい。 後者は期待していたが、映画ではこの内容は面白いはずもないと思う。小説向きかな。 次の日、昔とても . . . 本文を読む
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エンジェル (2007/英=仏=ベルギー)(フランソワ・オゾン) 70点

2007-12-11 23:06:15 | 映画遍歴
オーソドックスな、あまりにオゾンらしくない映像に少々驚く。演出方法もあまりにオーソドックスなのである。 オゾンの自由気ままな映像に慣れているファンとしては少々物足りない。ストーリーに重きが行くからである。で、そのストーリーは、、。 女の子が頭の中の空想ごとをすべて実際に獲得していくサクセスストーリーなのである。オゾンって、こんなのに興味があったんだろうか、、。何故こんな映画を作ったのだろうか、、。 . . . 本文を読む
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ナンバー23 (2007/米)(ジョエル・シュマッカー)  65点

2007-12-11 21:58:17 | 映画遍歴
ある数字を足して23になると不吉だという。まあ、どう考えても過去の歴史上からは数字の捏造はいくらでもあるわけだから、まあ少々面白いなあという程度で見ていくと、、、 ジム・キャリー以外の人たちがこの数字に取り憑かれたように死んでゆくのはこけおどしのようでやはり変だ。こじつけっぽい。 それで最後ああいう種明かしだとげんなり疲れるねえ。まあ、小説だと読む楽しみがあるからそれなりに悪くないんだろうけれど、 . . . 本文を読む
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やじきた道中 てれすこ (2007/日)(平山秀幸) 80点

2007-12-11 21:30:36 | 映画遍歴
出だしは溝口の「近松物語」を思わせる夜の水面の逃避行。ところが急にてれすこの出現でどたばたの幕引き。実にうまい。俄然いいぞ。 何場面あっただろうか、場面ごとに名優が出演し短い時間なんだが、緊密で昇華した映像がしつらえてある。久々の波野久里子。さすがの妖艶でどすの利いた演技。勘三郎の実姉なんだよね。うーん、観客を乗せるね。 僕は落語が分からないんだけど、ネタはそこからなんだろうな。 吉川晃司のりりし . . . 本文を読む
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久々に映画3本(12/8)

2007-12-09 14:41:04 | 書きとめ日記
健康診断で大体毎年数値がよくならない。年を取れば仕方がないことなのかもしれないが、大体セーフで終わる時がない。 今年も血糖値、中性脂肪等々悪いらしい。糖尿病の予備軍はかなり多いらしいが、それを超えて医者の話だと私は十分糖尿病であるらしい。 てなことで、今年も精密検査に病院を訪ねる。午前中はそれに取られたので午後は天六へ映画に行く。まずホクテン座で「ディスタービア」。 まあ面白いけれども新味はほとん . . . 本文を読む
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ふみ子の海 (2007/日)(近藤明男) 70点

2007-12-09 14:14:31 | 映画遍歴
昭和初期と言えば日本全体で政治的にも経済的にも重ぐるしい日常が周囲を取り巻いていた時期である。言わば悪すぎる時代のやはり哀しい話である。 栄養状態が悪く失明する人が当時多かったと言うこと自体初めて知ったが、大部分の人たちが貧乏だった時代である。女で盲目で家が超貧乏となれば子供の時から按摩か瞽女(ごぜ)になるしか取捨選択はなかったのだろう。 盲学校での教育なんて夢のまた夢の話なのだ。だが、人間には希 . . . 本文を読む
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ロンリーハート(2006/米=独)(トッド・ロビンソン) 75点

2007-12-09 13:09:28 | 映画遍歴
単なる犯罪ものではなく、人間を見据えた視点が底流にある。そのぐらつかない、冷徹なまなざしが最後までこの映画を芯のしっかりした映画に仕上げている。 やはりどう考えても兄妹には見えない二人にどんどん引っかかる被害者側の心理状態はアメリカではいざ知らず(有名な事件らしいので)日本では分かりづらいが、その辺りはさらっと描き、二人の妄執に焦点をあげているのがいい。 一度殺人を起こすと後は簡単にそれをやっての . . . 本文を読む
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ディスタービア (2007/米)(D・J・カルーソ) 70点

2007-12-09 11:49:14 | 映画遍歴
冒頭の交通事故シーンの映像が秀逸でこの映画やる気あるじゃないの、と観客を乗せといて、、。 その後あまりに中だるみが過ぎませんか?まるで、収監されているこの主人公の気持ちと同様に退屈でございました。このあたりはヒッチコックの「裏窓」をよく勉強していれば楽しめたのになあという思い。後半も結局どんでん返しもない普通のサスペンスで、これは他のサスペンス作品に比べても恐ろしく手抜きだと言われても仕方がないの . . . 本文を読む
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東京ぶらぶら(12/5)

2007-12-05 23:39:49 | 書きとめ日記
ふらりと東京に出た。しかも有給までとって。 久しぶりの東京は大阪と違い観光客が多そうな雰囲気。六本木のTOKYO MIDタウンだったかな、人工色のブルーイルミネーションの草原のようなまばゆい美しさは、気分もそうさせたか感動はしなかった。 中国語と韓国語の多いこと。日本はいまや観光国なのだ。日本人はあまり行かないのにアジア人が東京に来る。 やはり景気の世界的後退をひしひしと感じるなあ。 まあ、大阪で . . . 本文を読む
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呉清源 極みの棋譜 (2006/日=中国)(ティエン・チュアンチュアン) 85点

2007-12-05 22:13:27 | 映画遍歴
恐ろしいほど冷酷な映像美に目を見張る。演出も映像ですべて見せるという手法でなお且つせりふは簡潔だ。こうなると、観客は映像からすべてを嗅ぎ取る準備をしなければならなくなる。 こういう映画は好きだなあ。いま、説明過剰の映画が多すぎるので、日本を描こうとする気負いがすばらしい映像美となり、じっくり映画を構築していく。 外国人の監督による異国語映画って、昨年のアレクサンドル・ソクーロフの「太陽」もそうでし . . . 本文を読む
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ノートに眠った願いごと (2006/韓国)(キム・デスン) 65点

2007-12-05 21:16:27 | 映画遍歴
韓流そのもののピュアロマンスなんだが、心情に流され過ぎっていうか、骨格が弱いような気がするなあ。 少々ミステリーめいた部分もあり多少は楽しめるが、それもすぐははーんと謎解きもできる設定であるので、平板に見える。 でも、韓国の名勝の素晴らしさ・紅葉の美しさは絶品です。本当に美しいドラマですが、地に足が着いていないっていうのかな、少々作り物めいてる。きれいなきれいなドラマですよ、みなさんわかるでしょう . . . 本文を読む
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