セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 73本、 演劇 45本

レ・ミゼラブル (2019/仏)(ラディ・リー) 85点

2020-03-21 19:22:19 | 映画遍歴
総合的に優れてる、と言ったら身も蓋もないが、欠点のない映画である。冒頭のフランスを嫌が応でも見せつけるシーンから、ラストとのシンメトリーする対称性、沸々と怒りが爆発する心理描写といい、うまい。 舌を巻く。才能なんだろうなあ、こんな映画をさらりと撮れるということ自体別格の映画ですなあ。 と、こう賛美しているようですが、実はあまり好みではないです。作品が立派なのと、映画の嗜好とは別物です。 でも . . . 本文を読む
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ミッドサマー (2019/米=スウェーデン)(アリ・アスター) 60点

2020-03-20 17:57:22 | 映画遍歴
コロナ騒ぎの中、そろそろと思い慎重に選んで観た映画だったが、映像的には少々見るべきところもあるが、あまりに中身がなさ過ぎてかなり拍子抜け。原始共同体ではこういう生態はあったかも、とは思うが、いろいろ矛盾も感じる。なぜ若い人が多いのか気になるところ。 . . . 本文を読む
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いなくなった私へ (辻堂 ゆめ 著) (宝島社 2015)  80点

2020-03-16 21:45:55 | 読書遍歴
文庫本で500ぺ-ジの長編なんだが、これが読みやすく、またかなり面白い一気読みなのであります。辻堂氏の作品は2作目だが、ほんと期待を裏切らない出来です。 芸能界のトップレベルにいる人たちがあんなにきれいな心を持っている人たちばかりだと思わないが、それでもこうでありたいなんか夢を持ってしまいます。 全然ミステリーではないんだけれど、読ませるなあ。ラストも感動ものだし、みんなにお勧めの本です。 . . . 本文を読む
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街に人は消えつつあるが、、

2020-03-08 18:11:04 | 徒然に、、
最近、こういう時勢を反映しても何かしら街に出ている。こういう時に限ってボランティア的仕事が忙しくなっているのだ。ほんと、タイミングが悪い。 地下鉄に乗っていて、人はだいたい半分。十分座れる。人は空いている手すりを使用せず、何とかバランスを保っている。誰かが咳をすれば白い眼というか、冷たい空気感が流れる。日本ってこんな国だったか。何ともこの変わりようには驚いてしまう。 でも考えたら、1億2600 . . . 本文を読む
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カラクリアウル「紅く染まる慈愛の華」@stageplus 70点 

2020-03-08 17:14:40 | 演劇遍歴
現代の怪談のようなお話です。最初の方で、近所で臭いが気になるから公務員が部屋を訪ねる出だしからお決まりのような話が展開するので、そこがラストに行くまで驚きがないのが、少々つらいが、それでも俳優陣の魅力で十分70分鑑賞する楽しみがあります。 大道具も立派。音楽もなかなかのセンス。劇団員もみんな若いので、次作も期待できる。 . . . 本文を読む
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演劇ユニット衝空観「アリス・イン・スランバーランド」(作・演出 銭山 伊織)@independed1st 80点

2020-03-07 22:45:26 | 演劇遍歴
実はあまり好きではないアリスもの。ちょっとビビりながら見ていたが、何のその自由奔放な世界が展開され、最初気にしていた曇りが急に晴れてきて、自分でも驚くほど楽しさいっぱいの劇を見る。 登場人物も多いが、それほどアリスに影響されていないので、話を追うのもいいし、癖の多い俳優陣をじっくりと見るのもいい。どんな見方もできる劇なんですなあ。 それでも、この劇、何か星の王子様タイプの純粋な世界が浸透したり . . . 本文を読む
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君と羊「水平線の歩き方」(作・成井豊 演出・杉野&森)@Stageplus 80点

2020-03-03 17:54:18 | 演劇遍歴
 この劇は今まで何作見ただろう。好きなんだ。演劇を見て号泣したのもこれが最初だし、すっかりそれから成井豊のファンになってしまった、、。 今回、だから期待もし、ストーリーもいやほど知っているのに、また脚本がそれなりに変わるわけでもないのに、それでも泣いてしまう。いい話なんだ。誰にも思い当たる身近なテーマだからなおいい。 ステージが急遽変わったのに、しっかりと作られた大道具など、見るべきところも多 . . . 本文を読む
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劇団さんばれんてぃーの『判で押したような』(作・演出 ミツハニー)@STAGEPLUS 75点

2020-03-01 17:47:37 | 演劇遍歴
Sstageplusに急な会場変更したのに、その影響も感じさせないステキで優しく、それでいてかなり鋭くイタイ作品です。 何気ない学校の事務所シーンに何故かいる判人形さん。これがキーだったんだね。若い人でないと思い浮かばない小道具や設定が観客をくすぐる。 だんだん深刻になってくる過程も見事で、この劇団が演劇そのものを知っている。素晴らしい出来です。 . . . 本文を読む
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