セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 73本、 演劇 45本

13デイズ (2000/米)(ロジャー・ドナルドソン ) 80点

2007-03-28 23:24:43 | 映画遍歴
45年前の歴史的判断を伴う国家危機の際にうごめく人間像。重い内容なのだが、映画のように事実は面白い。今、現代の情勢をよく考えると、ソビエトが北朝鮮のように思えてくるから面白い。歴史は繰り返すというが、本当にそうなのかもしれない。 演出的にも大きな映画で、家族の一人一人まで気を配っているのが光る。秀作である所以だ。ケヴィン・コスナーがいい演技をしているなあ。 政治というものを考えるに、ベストな参考書 . . . 本文を読む
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龍が如く 劇場版 (2007/日)(三池崇史) 45点

2007-03-27 19:56:05 | 映画遍歴
B級作品といっても、これほど映画自体を台無しにしてくれる映画もまた珍しいのではないか。映画のセンスのひとかけらも感じられないぐらいのダサさだ。 完全討ち死に。 . . . 本文を読む
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デジャヴ (2006/米)(トニー・スコット) 75点

2007-03-27 19:39:25 | 映画遍歴
思いもかけないぶっ飛ぶアイデアでかなり面白かったです。うまく、伏線をたどっているなど丁寧な部分もあるのだが、ラストは投げ出した感じかな。 ここをどう評価するかなんだろうけれど、まあ、あれだけ頑張ったんだからいいんじゃないかな。この結論が一番落ち着くところじゃないかな。 いやあ、とにかく、このアイデアにはたまげましたよ。時間を忘れて最後まで一気でしたね。これは娯楽作品では一番重要なことなんですよね。 . . . 本文を読む
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ダウト (2005/米)(ウェイン・ビーチ) 75点

2007-03-26 20:07:25 | 映画遍歴
完全B級映画なんだが、思いのほか脚本が込み入ってて二転三転する勢いの展開がまた素晴らしい。 藪の中からストーリーが入るのがやはりいいね。俳優に華のある人があまりいない中で見ごたえがあるのはこの映画に限っては脚本の勝利だ。ラストの更なるラストまで解決を見られないのもうまい。 もう一度じっくり見ないと見逃していたところもあるのかもしれない。そんな、ミステリーの快作。 . . . 本文を読む
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アルゼンチンババア (2007/日)(長尾直樹) 45点

2007-03-26 20:03:47 | 映画遍歴
映像が意外と凡庸で、もっときりりと引き締まった映像を期待していたが、、、。俳優も鈴木京香はやはり若く美しく、妊娠できない年齢の人には見えずミスキャストのイメージが付きまとい、苦しいと思う。城北はやはりまだ演技をしていない感じかな。深みがない。 と、手厳しい評価から始まっているが、よしもとばななの映画化はやはりムズイのではないだろうか、、。僕にとって言葉の端々に瞬時の人生の何かを感じるばななの世界は . . . 本文を読む
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アルフィー (2004/米)(チャールズ・シャイア) 75点

2007-03-19 22:23:22 | 映画遍歴
思ったより生活スタイルが平均的階級に置いているから、目線が等身大というのがいいね。もちろん僕達凡人にはあれほど次から次へと女性が出現すべくもないが、それでも人生的(?)にも勉強になるところも多い。 まめな人というのは、本当に優しいし、いろんなところで気を使うんだね。まあ、僕にはまねは絶対出来ないけれど、そんな余裕を持って見られる楽しい映画だ。 何かいい雰囲気でさらっと人生を感じられるいい映画です。 . . . 本文を読む
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BG、あるいは死せるカイニス(石持 浅海 東京創元社 2004) 75点    

2007-03-18 10:57:43 | 読書遍歴
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松ヶ根乱射事件 (2006/日)(山下敦弘) 80点

2007-03-13 18:53:38 | 映画遍歴
常にアドリブ的で、ストーリー性を特に持たなかった山下敦弘監督の映像だったが、たるい、僕達が常に感じている日常の中に、非日常の空間を強引に入れドラマというものを再現し、見事、不確かで不安である現実を軽い存在論的に、かつ本格的に映像化している。 このタッチは今村昌平に通じるものがあるかなあ。実に面白い。 冒頭の俯角的な映像からドキモを抜かれるが、その後の死体検案シーンからの蘇生シーンの斬新さ。風格が出 . . . 本文を読む
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スクールデイズ (2005/日)(守屋健太郎 ) 45点

2007-03-12 23:13:23 | 映画遍歴
テーマが拡散しすぎて捉えづらいところがあったが、それでもイジメ、家族、こっけいなテレビ界など見るべきところはあった。 でもどちらかというと、新しい映画というより2番煎じの映画といったイメージが強いかなあ。男の子の哀しみがあまり感じられなかったというのが偽らざる僕の感想だからだ。ここは弱いと思う。 . . . 本文を読む
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好きだ、 (2005/日)(石川 寛) 70点

2007-03-12 23:00:49 | 映画遍歴
横顔が好きな監督だ。俳優の顔はほとんど横顔。男も女もみんなそれに応える俳優を使っている。正面から出ないので、俳優の演技より演出に力点が行くはずが、不思議と演技合戦になっているところが面白い。 一瞬の愛が歳月を経て永遠の愛を持続していく、というのも素材として素晴らしい。テーマが深いから映像も単色っぽく、緩やかに流れている。 簡単に獲得できるはずの愛がふとした弾みで歳月を経てまた舞い戻ってくる展開は哀 . . . 本文を読む
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蒼き狼 地果て海尽きるまで (2006/日=モンゴル)(澤井信一郎) 40点

2007-03-06 21:23:39 | 映画遍歴
前半のダサさは目を覆うものがあり、演出というより脚本が練られていないせいなのだろう、ストーリーをなぞっているだけの連続には本当に辟易した。 後半になってくると、戦闘シーンがメインになってくるので、少し安心できるが、それでもエキストラの戦闘シーンは動きもなく、ただそこにいるだけなのにはびっくりした。 まあ、そこそこのドラマ的高揚もあるが、テレビドラマとそう変わらない。 新人のARAはいい女優だ。目を . . . 本文を読む
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パフューム ある人殺しの物語 (2006/独=仏=スペイン)(トム・ティクヴァ) 90点

2007-03-06 21:22:47 | 映画遍歴
普通に作ると単なるカルト映画なのだが、大資本では豊穣感いっぱいの芸術映画に仕上がっているところが面白い。 ネタバレ 途中で連続殺人を難なく続ける辺りはちょっと風俗っぽくなったなあと思ったが、最高の女性を狙う辺りからまた芸術至上主義的な香りがしてくる。 映像もどのシーンをとっても絵画的で色も豊穣ですこぶる美しい映像だ。好きです。こんな映画が好きです。 セットにもお金をかけていて贅沢この上ない。最 . . . 本文を読む
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ボビー (2006/米)(エミリオ・エステベス) 70点

2007-03-06 21:21:53 | 映画遍歴
それにしてもシャロン・ストーン老けました。エンドクレジットで名を見つけたけれどそれでも分からなかった、、。 日本人には兄ほど有名でない弟R・ケネディーの暗殺に至るホテルでの人間群像劇。現代におけるグランドホテル形式映画では秀逸なカメラ回し。多すぎる登場人物も分かりやすく気にならない。脚本、演出が手馴れているからだろう。好感が持てます。 R・ケネディーの人となりがあまり知らないので画面からしか知る由 . . . 本文を読む
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叫 (2006/日)(黒沢清) 75点

2007-03-05 19:51:34 | 映画遍歴
結構面白い。好みが分かれるかもしれないが、あの、世紀末的な映像もいい。黒沢清の一連の作品を見続けいるファンからすると、あ、またやり始めたか、と分かる、例の世界なのである。 言葉にはしづらいが、魔力・魅力というか、そのまま強烈に惹かれてしまうものがあって、気がつくと黒沢清にどっぷり浸かっている自分を見つけるのである。イメージ的には「回路」に近いかな。 その意味では小西真奈美がやはりいい。ただいるだけ . . . 本文を読む
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善き人のためのソナタ (2006/独)(フローリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク) 90点

2007-03-05 19:50:54 | 映画遍歴
人間が生きるうえで必要なものは何なのか、自由という究極な人類の希求を絶たれても人は生きていくことが可能なのか、そこまで考えさせられる広い映画だ。 演出も淡々と描いており観客こそすべてを知っているといううまい描写で素朴で素晴らしい。こんな、ある意味単純な話でありながら起伏もあり感情のほとばしりも感じられる計算された演出である。 ある意味、当時東ドイツでは国民全体にいわば監獄を強いていたということなの . . . 本文を読む
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