この竜崎シリーズは今まですべて読破している。とても面白く、いつもスカッとする。そんな本は意外と珍しいのだ。今回は、9編の短編スピンオフ集だ。長編ではないけれど、それでも面白さは変わらない。すぐ読破してしまった。
身内の家族はすべて出し、前任の大森警察署のその後も描いている。小高刑事も出て来る。いやあ、ファンとしてはものすごくうれしい限り。
もう読み終わり、次作を期待している。そんな書物はやはり . . . 本文を読む
良くも悪くも伝統あるアメリカ映画のエンタメの粋です。これは長く続く映画の本流であり、今回はそれがしっかり流れています。
古き良き映画を好きな人は見るべし。細かい何事ないところにも映画愛が満ち満ちてます。頭で考えることなく、体が覚えてるそのままを重視するところ、勉強になりました。
こういう映画って、何か悩んでいるときに何かを教えてくれます。そう、それこそアメリカ映画の神髄です。 . . . 本文を読む
好きな米澤作品。でも今回のはなあ、、、。あの、青春ミステリーで、一気読み確実の描写力はさすがだが、何か足りないなあ。自分自身どこに不満があるのか分かりづらいけど。
敢えて言えば、真犯人が最後の方で急に出没し(前半でちょっとは出てたが)、ハイ犯人でござい、ていわれてもなあ。米澤にしてはフェアではないと判断する。(勝手です)
それとあの毒薬で犯罪を犯す、、、他にもっと有効なものだってあるよな、とか . . . 本文を読む
虎本さんの人間への愛に満ちた直球舞台です。こども食堂を通して、人と人とのつながりを深く考える。誰にもわかるテーマで感動しました。
大阪のおばちゃんがカバンにいつも忍ばせているアメチャンも虎本を通すと素晴らしい愛のつながりに変身する。これこそ成就した愛のカタチです。
虎本さんの生き方に拍手! この舞台、何と無料です。有難い。虎本さん、いやステージタイガーと松原市民と年一度の心の交流会です。 . . . 本文を読む
アカデミー作品賞受賞ということで劇場へ。平日とはいえ、空いております。アジア映画が章獲得ということで動員が図られると思ったが、そうでもないのか。
映画としては、これは全般的にアジアを全面的に出しており、しかしもちろんアメコミ系のアクションは期待できず、マルチバースといっても、それが特に生かされているとは思えない。
映像のカット、これこそロングショットは一切なく、切り刻みの編集にモンタージュの面 . . . 本文を読む
ウイルスとか研究所とか未来にあるだろうとの視点で描かれた人類いかに生きるべきかをテーマにした演劇です。
と、こう書いてゆくと硬いものに思えますが、そこは1MG、オープニングACTを楽しんでいると、すぅーと魅入られてゆく。いつもの1MGだ。となると、あとはただ眺めていれば彼らの目指す世界に入ってゆける、、。
閉鎖的な光景が目立つけれど、基底にあるのは人と人との関係、すなわち愛である。時間軸を多層 . . . 本文を読む
今年は15周年とかで演劇の回数が多い。それはこの劇団を愛するわたくしにはとてもいいことであります。スタイリッシュで面白く、しかもファンサービスがマジすごい。今回も大熊氏はほぼヌード状態で舞台を往来する。
客席の6人。ここに焦点を置いたのが大熊の才能の素晴らしいところだ。我々ももちろん観客なので、観客たちの熱演はすなわち向き合っている我々を見ていることにもなるのかな。そんな大笑いコメディ劇です。
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オストルンド、スウェーデンの若き映画作家だとは言っても、かのベルイマンを凌駕する作品をまだ提供しているわけではない。でも、才能は感じる。ブラックユーモア的な視点で見つめた人間模様。それはおかしい。それゆえ、卑近過ぎて自分が十分俗物なのを知ってしまう。
まず、ディキンソンのファッションモデルオーディションシーン。くすくす笑いたくなる、今までこういう捉え方ってなかったよなあ。面白い。
次に恋人との . . . 本文を読む
ドストエフスキーの名作を3時間上演。セリフは膨大に多いし、テーマの難解さは予想を超える。こういう名作原作ものを演劇にするお二人、いやあ若い、スゴイの一言。
まとめたところは感じられるが、それでもラスコ-リニコフを通して独白されるセリフはまさにドストエフスキーでした。
演劇的には彼の苦悩を表現する悪魔的な集団アンサンブルなんかは、ぞっとさせられたし、警察署の前で拳銃自殺するスヴィドリガイロフは魅 . . . 本文を読む