セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 79本、 演劇 51本

達磨よ、遊ぼう! (2001/韓国)(パク・チョルグァン) 75点

2007-04-30 21:52:14 | 映画遍歴
韓国で珍しい、仏教の教えを基本にしたヒューマンアクションドラマだ。 演技者も多数だが芸達者で実力者をそろえている一方、撮影も見事で美しい。脚本も面白く作ってある。これはプロ集団が作った基本的な作品だろう。 題名が興行的に損している感じもあるが、エンターテイント映画としてはこの上ない楽しい映画で、映画の根本的な魅力を持っている。 言い換えれば、映画的実力を基礎にしたエンターテインメントで、まさに娯楽 . . . 本文を読む
コメント

サプライズ (2002/韓国)(キム・ジンソン) 50点

2007-04-30 21:32:17 | 映画遍歴
韓国お手の物のラブコメなんだが、新手の方法も皆無で、イージーに流されている感じ。肝心の演出もダサく、見ていてわくわくするものがない。 シン・ハギュンがまったく魅力を感じないのも珍しいが、それ以上に女優陣のこちらも珍しいブス(ゴメンナサイ)気味をそろえていて、わくわく感がまったくない。いまいちですなあ。 . . . 本文を読む
コメント

アイルランドの薔薇(石持浅海  光文社  2004)  80点

2007-04-29 10:54:23 | 読書遍歴
. . . 本文を読む
コメント

ゲルマニウムの夜 (2005/日)(大森立嗣) 85点

2007-04-27 14:31:41 | 映画遍歴
映像、音響、つなぎのカット等非日常的で大変面白く拝見いたしました。 まるで一個人の妄想を北国の教会という閉鎖的な空間にはけ口を捜すかのように、嘔吐されており、それは汚物ではない何か大事なもののように感じ取りました。 海外ではこのような題材は短絡的に宗教的に問題点も抱えるのであろうが、日本では戯画的に捉えることも可能であり、大森ワールドを成していたと思う。 そう、世界は偽善で窒息しそうなのに、なおも . . . 本文を読む
コメント

ママの遺したラヴソング (2004/米)(シェイニー・ゲイベル) 70点

2007-04-24 20:32:21 | 映画遍歴
おそらくアメリカの受賞小説の映画化なのであろう、いい話なんだろうけれど、ちょっと現実的ではないな、と思いながら斜めにまた映像を見ている自分に気づく。 こうなったら、のめり込めない僕は少々距離を置きながら映画を見ている。 どうも、こんな状況のままで一年間も男2人と若い女が外側からは家族のように同居でき得ていること自体が不思議。 男二人の関係が少々不明確。というか、作り物じみている。ありえないのではな . . . 本文を読む
コメント (5)

神童 (2006/日)(萩生田宏治) 80点

2007-04-24 20:10:49 | 映画遍歴
日本では珍しいクラシック音楽もの。といっても、大学浪人生と女子中学生の不思議な青春ものになっていながら、淡さもどっかに飛んでいってしまうぐらいの運命の牙までラストに用意してあり、単なる青春ものではなくなっているところがミソ。 ピアノは僕は思い入れがかなりあるので、音の違いまでうまく表現してあり感心した。 成海璃子は13歳と思えない堂々とした演技で大物の風格がある。松山ケンイチもこんな素朴な演技が出 . . . 本文を読む
コメント (1)

現金に体を張れ (1956/米)(スタンリー・キューブリック) 90点

2007-04-23 22:58:32 | 映画遍歴
細部にまで目を凝らした完璧というぐらい見事なクライム映画の金字塔。何より会話のエスプリの見事なこと。アメリカでは通常の人たちが昔は本当にこれほどの高級な会話を交わしていたのかと目を見張るばかりの面白さ。 登場人物の多さもうまく捌いているし、一人一人の描写も舌を巻くほどうまい演出。ラストの札束の乱舞は驚きを超えてうっとりと美しさまで感じてしまった。娯楽映画としてはすでに完璧の出来ですね。 . . . 本文を読む
コメント

ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005/米)(デヴィッド・クローネンバーグ) 80点

2007-04-17 22:55:15 | 映画遍歴
うむ、何か日本の劇画を見ているような、それでいて演出がクールで緊密で映画的な美学も堪能出来、人間の本能というか、暴力美学を感じてしまう作品です。 実はこの映画あまりに決まりすぎて好きな人が多いのではないかと思います。日常の中でひっそりと静かな営みを行っている実はその道のプロの男、というのはもう応えられません。 アメリカ映画なので、色合いはノワールになりませんが、それでも人間の暗黒が見え隠れ . . . 本文を読む
コメント

ホリデイ (2006/米)(ナンシー・メイヤーズ) 75点

2007-04-17 20:09:18 | 映画遍歴
古き良き時代の映画のオマージュといってもいいぐらい当時の楽しいアメリカ映画の香りがいっぱいでした。 映画って現実を一瞬にでも忘れるぐらいの夢のひと時が一番ほしいですよね。そんなことを求めて映画を見ていた僕たちにとって、ふとこの映画を見てそんなことを思い出してしまいました。 そんなことありえない、というのは分かってはいるけれど、二つのエピソードはやはり魅惑的だ。恐らくこの映画の製作者たちも映画に対し . . . 本文を読む
コメント

アンフェア the movie (2007/日)(小林義則) 60点

2007-04-17 19:54:17 | 映画遍歴
映画らしき格調も迫力も何もなかったけれど、まあミステリーじみたどんでん返しらしきものもあり、楽しめないことはない。 しかし、ドラマ的には疑問も多々あり(何故警察力を次から次へとつぎ込まないのかとか、)俳優の使い方が荒すぎたり(加藤ローサの看護師、成宮寛貴は何故この役を?)まともな映画作りでないのだ。 そもそも警察の不正を告発することが本来の動機であれば民間人をあっさり殺す必要なないわけで(それは東 . . . 本文を読む
コメント

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン (2007/日)(松岡錠司) 70点

2007-04-16 22:01:43 | 映画遍歴
ごく普通の誰でもが経験している本当にどこにでもあるごく平凡な風景なのである。 そこには映画的な盛り上がりといえば闘病のすさまじさとか通夜の母の死なのである。主人公も学生時代の怠惰さから僕らと変わらない普通人であることが分かるし、特に映画としてみるべき素材であるはずもないのである。 ところが今、リリー・フランキー現象である。ここが僕の一番分からないところである。誰をもが持っている母親への感情がごく素 . . . 本文を読む
コメント (3)

バッテリー (2007/日)(滝田洋二郎) 80点

2007-04-16 20:50:06 | 映画遍歴
漫画っぽいストーリーに少し距離を置いていたが、だんだんテーマとして存在する野球というものを通しての人と人のつながりを強く感じるようになる。 少々強引なところは多々あるものの林遣都の日本人離れした容貌が凛とした性格をうまく表現している。 ストレートな話なので逆に小気味いい演出と相まってシンプルな感動をもたらしている。ラストも余韻があってすばらしいシーンだ。好きな作品だ。 . . . 本文を読む
コメント

サンシャイン 2057 (2007/米)(ダニー・ボイル) 45点

2007-04-16 20:19:12 | 映画遍歴
何か中途半端な展開で、脚本がいまいちだったかなあ。俳優は結構よかったと思うから、その分残念。 それと、第5番目のいるはずがない登場人物なんだが、いったい何なんだろうとはっきりしないから観客の苛立ちまで加算されることになる。だいたい、イカルス1号の元に行かなければ本来みんな地球に戻れていたなんて、そんな馬鹿馬鹿しい話が面白いはずもないだろうに、、。 ダニー・ボイルには少々失望。 . . . 本文を読む
コメント

ネオンの中へ陽が沈む(1995)(韓国)(イ・ヒョンスン) 20点

2007-04-15 22:20:59 | 映画遍歴
「イルマーレ」の監督作品ということで期待して見たが、その片鱗のまったく感じられない愚作でありました。到底同じ監督だとは考えられない出来でした。僕の中でもかなりの衝撃です。 . . . 本文を読む
コメント

セリヌンティスの舟( 石持浅海 光文社 2005) 85点

2007-04-15 10:56:12 | 読書遍歴
石持浅海はすごい。こんなにすごい作品も書いていたんだ。驚きます。 まったく新しいミステリーです。すごい才能です。ただただ感無量です。 こういうことを考える作家がいるだけでも僕はうれしいです。 恐らく無尽蔵な才能を秘めているんでしょうね。 本を読む楽しみが増えました。石持浅海さま、有難う。 . . . 本文を読む
コメント