朝から目覚ましをかけていつも通りの時間に起きる。今本当に寒い時期なんだが、今年はそう感じない。気温はどうかわからないが、風がびゅんびゅんというのが少ないような気がする。やはり暖冬なんだろう。寒い方が景気が良くなるような気がするんだが、、。
梅田ガーデンシネマへ行く。上映が10時頃だから30分前に行くと、まだ開いていない。地下に降りてコーヒーを飲む。考えたら大したことはないが、こういうのも景気上昇 . . . 本文を読む
ファーストシーン、鉄橋の上でソ連およびドイツから逃げてきた人たちが滞留してしまう混乱。この国はどこが我が国なのだ、という悲痛な思いがこの1シーンに象徴される。この鉄橋そのものがポーランドなのだ。
ポーランドという国は東はソ連、西はドイツに接しており、国土は南側を除いて大平原である。つまり大国の通り道として位置している。そのため、歴史的にもポーランドは国土を何度も分割されてきた。第一次大戦後にやっ . . . 本文を読む
何か見かけはフェリーニ的な要素がたっぷりなんだけれど、全然違いますね。僕は『未来世紀ブラジル』の不思議な世界を高く評価しているいわゆるギリアムファンですが、この映画は奥が深いのかどうか、ちょっと分からん映画でしたね。
フェリーニと比較しても仕方がありませんが、ギリアムってひょっとしてまともな人なのかもしれないなあと思い始めました。映像とストーリーは相変わらず跳ねていましたが、テーマはギリアムの8 . . . 本文を読む
リアリズムと言おうか、小林作品は場面の繰り返し(リフレイン)が多い。この作品でも、とにかくインスタントラーメンとメロンパンのがぶつき、そして水道が止められているから仕方なく汲み置いたペットボトルの水をぐぐいと飲むシーンがリフレインされる。
不必要なセリフは一切ない。観客は小柄な少年をいやというほど注視させられる。17歳の少年が電気・ガス・水道を止められ母親の面倒まで見れるのか。少年の目には優しさ . . . 本文を読む
朝6時起き。そそくさと準備し、大阪空港へ。9時発羽田行き飛行機。今年初めての東京。
モノレールはいつも通り。山手線は何かちょい元気ない。東京も不景気が覆っているのか。
出社する。2時間程度の会議。昼食がてら外出。特に夕方まで用事なし。
実は抜け出して新宿で演劇を見る。午後2時からの演劇だから夕方には戻れるだろう。ところが10周年記念の出し物で長場面だ。4時を過ぎても終わらない。少々ドキドキする。 . . . 本文を読む
映画、小説でこそ使えるトリックをうまくこの映画は我々観客に大サービスして披露してくれる。【行定勲】うまいわあ。感心する。何げない夫婦の会話も壺にはまり、子供のいない夫婦の、お互いしか寄るところのない愛の確かさを表現する。
いい映画って冒頭から観客を乗せてしまう。仕事もしないでぐうたら生活をしている夫とそれを見守る妻。夫婦って結婚しちゃえばそれほどお互いに胸の内を話さなくなる。会話はあっても本質的 . . . 本文を読む
不謹慎かもしれないが台湾については「二つの中国」、昔朝鮮、台湾を植民地化していたとういうことぐらいしか僕は殆ど知らない。そして台湾映画も随分見たが、この日本への怒りが全く見られない親日映画に日本人でありながら違和感を持ってしまう自分を見る。
今でも日本語をしゃべりだす老人。そして自転車に乗りながら日本語の「野バラ」を歌い出す。そして音楽の夢破れ故郷に戻っている青年。彼は宛先不明のラブレターを送り . . . 本文を読む
この劇団の10周年記念公演らしい。少女マンガを、アシスタント4人も使いイケメン漫画が成立する。その制作マンションが舞台だが、女優がふんだんに出るので楽しい。しかし、彼女たちからほとばしるセリフは男の僕が聞きしに勝る、それはものすごいもの。女は恐いなあとホント震えるばかり。
でもこれを書いたのは男性なんです。どうやって書いたのかなあ。そこの方が知りたくなったぐらい。女ってホント、生きることに誠実で . . . 本文を読む
原作を読んでいないから何とも言えないが、ちょっとあり得ない話でございますなあ。でもその部分がこの映画の唯一面白い部分であるから微妙だ。
だいたい、警官殺しの犯人が警官というのはよくある手だが、この映画の場合、動機が無茶すぎます。しかし、どんでん返しに次ぐどんでん返しと来りゃあ、面白いを飛び越えて観客は全く伏線も提示されていないから、ただ絶句するのみ。小説の世界だったら、それなりにミステリーの醍醐 . . . 本文を読む
半藤 一利氏の本に今凝っている。最新刊である。彼の「幕末史」はすこぶる面白くまさしく目から鱗だったが、この本も面白い。何しろ分厚い。読み応えがある。
やはり天皇人間宣言、無条件降伏を日本はしたのかどうか、マッカーサーはなぜ失脚して行ったのかが、特に印象に残った。4人の論戦がずっと続くので、話し言葉も分かりやすくどんどんページを繰ってしまう。
日本人としてはぜひ全員に読んでもらいたいこれぞ歴史書であ . . . 本文を読む
キネ旬の年間ベストテンが発表された。
今年は外国映画一位は「グラン・トリノ」か。評判は高かったけれどイーストウッドの主張が強すぎて引いてしまった映画だった。結局はなんだかんだ言って、自殺の映画なんだ。社会のためというより自分のために死ぬ、それそのものが少々女々しいと思った。その点同監督の「チェンジリング」は全篇観客の気持ちをしっかりと捉えていて秀作中の秀作だと思う。
嬉しいのは僕がベストに掲げ . . . 本文を読む
映画の基本90分に見事サスペンスを収めたその集中力、緊密度に脱帽。これだから映画は見てみないと分からない。
とにかく全篇観客の目をくぎ付けにする。映像から目を離してられないのだ。それほど観客にも集中力を要求する。これぞ映画の醍醐味だ。映画の最大限の魅力である。素晴らしい。
香港警察の内幕ものというのは元々エネルギーに満ちている秀作が多く、いわゆるハリウッドものとは一線を画している。ドロドロした . . . 本文を読む
これはアクション映画と言っても、いわゆる007映画ですね。車に美女に敵は超ワル。主人公はセクシーなダンディマン。漫画的超アクション。まさにそうでございます。
冒頭ののんきなフィッシングシーンから、そして最後に美女を迎えてのシンメトリーシーンでエンドマーク。まさに007でございます。これで結構初期の007を彷彿させるものがあるから実にいい。
いやあ、最高のエンターテイメントですよ。女の顔全体のそ . . . 本文を読む
ナチスに抵抗するレジスタンスもの、と言えば今までかなりの佳作があった。でもこの映画、ちょっと毛色が違います。レジスタンスを支援する国民の顔が見えて来ないのだ。
レジスタンスとしてはまあ人数的にも通常の組織として遜色はない。特に変わった組織ではない。しかし、彼らを支援する人間が見えてこない。レジスタンスと言ってもテロリストとして養成された彼らだからか、上層部の支持者の顔はあっても、肝心のデンマーク . . . 本文を読む
死刑囚と彼を支援する女性との愛の映画。こういう書き方だととても月並みな表現で、他にも色々同種の映画はあったと思う。しかしこの映画はちょっと違います。何か変な映画なんです、、。
何が変って、うーん、女は死刑が決定したその時から男を愛しだす。夫もいる身だったけれど、本格的に男を愛しはじめる。この瞬間がちょっと異常。違和感もずっと付きまとう。
男もだんだん女の存在に気づきはじめ、当然のことながら女を . . . 本文を読む