セントの最新映画・小演劇150本  

観賞数 2019年 映画47本 演劇39本。

黄色団「クワッド・リフト」(作・演出 近藤輝一)(於・IKSALON 表現者工房) 80点

2019-08-18 21:56:11 | 演劇遍歴
大阪の猛暑、寺田町を歩く。汗が飛び散る。駅から10分程度で劇場へ。ちょっと間違えたらどこに行くかわからない大変なところにある、と思う。前回は迷い迷って1時間。今回は試練が効いて問題なく到着。それにしても暑い。熱い。劇の方も篤い!! 4人のある会社員による何か不思議な演劇である。シュールで、現実的で、それでいて愚弄的で、コミカルでさえある。とにかくセリフ量が半端じゃない。2時間弱、俳優たちはこの膨 . . . 本文を読む
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イノセント・デイズ(早見 和真 )(2017 新潮文庫) 80点

2019-08-15 16:23:54 | 読書遍歴
よく書かれてる。しかも、ミステリーの形式をきちんと取り入れており、まずまずの本格といっていいミステリーです。 長尺なんだが、嘘ら言のない文章が読ませます。一日で読み切るという超一気読みです。それほど秀逸な作品であることが分かるでしょう。 よくある再審請求結実という凡庸な結末を採らず、死刑執行直前において彼女が初めて自分に勝ったというテーマは本当に感動します。最近稀な拾い物のミステリーです。 . . . 本文を読む
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『ピータールー マンチェスターの悲劇』(2018 マイク・リー) 75点

2019-08-14 19:57:39 | 映画遍歴
お気に入りマイク・ リーの新作。今までの作品とは180度違えた歴史人間劇。登場人物は多数で、主人公はこの作品に登場するすべての人たち。それほど徹底した不感情移入作といえようか、そこにあるのは距離を置いたリアリズムである。 200年前の出来事ではあるが、現在世界のどこにでも起こっている政治状況を見つめた作品である。やはり今起こっている香港デモだったり、北京の天安門虐殺事件を思い起こさせる。&nbs . . . 本文を読む
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おまえの罪を自白しろ(真保 裕一 著)(2019  文藝春秋) 75点

2019-08-12 23:17:09 | 映画遍歴
面白いし、わくわくさせる読書の醍醐味が味わえるも、ただあのラストの犯人のあっけなさに少々違和感も覚える。いかにも感も漂いますなあ。 ただ、政治を娯楽として語るストーリーテラーとしてはさすが一級品です。読ませてくれます。 . . . 本文を読む
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伊藤えん魔プロデュース「百物語2019」(作・演出 伊藤えん魔)(於・independed2st) 75点

2019-08-12 23:11:35 | 演劇遍歴
夏の定番といえばえん魔さんの夏物語。今年は、臓器移植専門の病院でのホラーです。 こう書けば、どういう展開か見えて来るでしょう。 そうなんです。いやいや臓器を提供させられた女性の怨恨騒動。 こういう 肩に力が入らない演劇でも不思議とみんな、熱演する。キチンと演技してる。立派です。けれど、話としては見え透いてるので、、。  演劇より、後半の極みもの映像 の時間が長く、 劇場を出ると、2時 . . . 本文を読む
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ため息に溺れる (中公文庫)(2018 石川 智健 著)  70点

2019-08-08 10:29:56 | 読書遍歴
読みやすいし、プロットは面白いし、主人公の女刑事のつぶやきも素敵で、なかなかの作品でした。ただ、解決篇がすべて技巧の連続で、いかにもの感もする。 でも一番謎だった、2回の刃物処理が斬新でしたね。だが、自刃と他人歯との区別は現代法医学では簡単に区別できるのでは。また、あの殺人誘導もできすぎてるし、、。 ばあ、真夏の夜の読みものとしてはまあまあです。 . . . 本文を読む
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恋に笑いに涙あり フルポンの夏休み(劇団フルーツポンチ)(作・片山 穂郁他・演出 早野 梨奈) 75点

2019-08-05 23:17:28 | 演劇遍歴
青春の明暗。前半の劇はとても楽しく、明るく楽しい。まさに青春している人しか書けないし、演じられない。そんな輝きがもう老成した吾輩にはまぶしすぎる。ラストはかわゆいすぎる。でもそんな輝きを見たいがために演劇を見ているのだ。ナイス演劇だ。 後半劇。ぐっと色調が変わり、現代のブラックを執拗に描く。この変わり身にハッとする。どうなるんだろうと心配するが、まあ時間軸をさかのぼりまとめている。青春の暗部がま . . . 本文を読む
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マーダーズ(2019 長浦 京 著) (講談社) 75点

2019-08-04 09:09:07 | 読書遍歴
日本ではあまりないクライム小説で、このあまりに特異な設定とストーリーに魅了され前半まであっという間だが、如何せん登場人物が多すぎてそのうちごっちゃになってしまいました。で、前のページを繰ったりして、人物を確かめたりしていたら、ペースがかなり落ちていきました。 ラストにかけての展開はちょっといかにも感が漂うが、それでもこういう小説が日本に誕生したことは褒められていい。冒頭に登場人物説明があれば断然 . . . 本文を読む
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スパイダーマン ファー・フロム・ホーム(2019 米)(ジョン・ワッツ) 75点

2019-07-30 09:15:00 | 映画遍歴
今回はヨーロッパ研修旅行があり、学友たちとののどかな交友がとても楽しく、今までと趣向を変えてグッドな作品となりました。 最初のベネチアでの船からの眺め、そこからミステリオ登場といったところもワクワク感あり、オランダのチューリップ畑に専用飛行機登場なんてさすが。画面に求心させられます。 と褒めては見たものの、他のアメコミものほど肝心のアクションシーンが迫力不足なんですなあ。これはスパイダーマンと . . . 本文を読む
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よこがお(2019 日)(深田晃司)  80点

2019-07-29 09:52:55 | 映画遍歴
深田監督、新作が出たので公開直後即見に行きました。 なかなかの出来です。ちょっとフランス映画風のタッチで、そう、フランソワ・オゾンというか、流麗で、映画そのものの魅力をたっぷり伝えてくれています。やはり、これが映画なんだと思います。そんな映画の魔力があります。 難しくもなく、ちょっと通俗っぽいテーマですが、これがいいも悪いも我々現代人が抱えている現代の病原なんですね。よーく分かります。 筒井 . . . 本文を読む
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工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男(2018 ユン・ジョンビン) 80点

2019-07-24 20:58:23 | 映画遍歴
朝鮮半島の政治情勢にあまり詳しくない吾輩としては、2時間強、かなりその執拗な政治問答に閉口しつつあったが、それでも俳優たちの熱い思いはストレートに感じていた。それほど、アツイ映画であった。良質の骨太映画であります。 そしてあの、男の真摯な友情を感じるラストシーンは秀逸だ。このシーンのために2時間が設えていたといっても過言ではない名シーンである。胸の中を熱いたぎるものが湧き出てくる。いたく感動する . . . 本文を読む
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ももちの世界「カンザキ」(作・演出 ピンク地底人3号)(於・in→dependent theatre 1st) 80点

2019-07-23 18:10:16 | 演劇遍歴
今話題の演劇作家ピンク地底人3号を初体験。実は、彼の作品を朗読劇で拝見してからいたく気になり、やっと本日見ることができたのだ。平日の午後なのに満席状態。皆さんよく分かっている。 で、劇の方は、これがまた、舞台は家電の運送会社ではあるが、中身はブラックなところもあり、社員が続かない、いかにも現代そのものの闇を厭というほど匂わせている。 そこに就職した一人の男性。だが彼は実は女性であったのだ、とい . . . 本文を読む
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錆びた滑車(2018 文春文庫)(若竹七海) 75点

2019-07-23 11:15:27 | 読書遍歴
文体は確かにシニカルで面白い。安心できる作家である。登場人物が多すぎ、だれが犯人かミステリーとして読む進むと、ほんとその意味では難解だ。 犯人へと至る伏線もほとんどない状態で、やはりこれは本格ものではないのだろうと理解する。 あと、動機がイマイチです。意外過ぎる犯人もそうだけど、こんな動機で人を殺害しようとするだろうか、、。人気作でもあり、また評価も高いので少々冷水を。 . . . 本文を読む
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『夜、ナク、鳥』(作・大竹野正典 演出・昇竜之助)(於・アトリエS-pace) 80点

2019-07-21 09:41:52 | 演劇遍歴
大竹野作品でも上演回数の多い人気作品である。4人の看護婦を登場させ、現代社会の人間の心の闇を鋭く描いている。 男女の退屈な日常。同期という名のもとでの友情という厄介なつながり。そこにリーダー格の女が工作し始めたら、、。 面白いです。殺人光景を舞台でここまでリアルに感じたことは初めてかも。4人の心の闇は明瞭に描かれているので、わかりやすいが、でも人間のなんと弱いことよ。究極的に迷うと、人間は誰か . . . 本文を読む
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劇団燦の会「楽屋裏のゴースト」(作・岩井明子 演出・柳川昌和)(於・フジハラビル) 80点

2019-07-15 18:04:43 | 演劇遍歴
思いがけず素敵な演劇を見る。演劇をしている人、携わっている人、また見ている人たちにすばらしい劇を届けていただいた。 演劇を創る楽しみ、苦しみ、喜び、かなしみ、それらは自らこの世の人でなくても十分楽屋裏で生き続けている、ということなんですね。 なんと、この劇の中で紹介された演劇はシェイクスピアからテレビドラマの「必殺仕置人(これが楽しかった)」まで加えると、10近くになりました。いやあ、実に楽し . . . 本文を読む
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