単なる犯罪ものではなく、人間を見据えた視点が底流にある。そのぐらつかない、冷徹なまなざしが最後までこの映画を芯のしっかりした映画に仕上げている。
やはりどう考えても兄妹には見えない二人にどんどん引っかかる被害者側の心理状態はアメリカではいざ知らず(有名な事件らしいので)日本では分かりづらいが、その辺りはさらっと描き、二人の妄執に焦点をあげているのがいい。
一度殺人を起こすと後は簡単にそれをやってのけるようになり、女のために殺人を繰り返していくその心理は意外やそういうものなんだ、と納得してしまう何かがこの映画にはあった。
問題は刑事からの視点を並行に描写していることなのだが、自殺した妻及び思春期の微妙な年頃の息子との確執の描き方が粗くこの映画の膨らみを増していることは事実だろうけれど不消化だ。同僚との恋愛が逆にクローズアップされてしまいこの部分も成功しているのかどうか、、。
それでも、ジャレッド・レト・サルマ・ハエックの恋愛模様、ジョン・トラヴォルタの内面演技はすこぶる高級感のあるワインのようでじっくり大人の鑑賞に堪えれうる映画となった。秀作。
やはりどう考えても兄妹には見えない二人にどんどん引っかかる被害者側の心理状態はアメリカではいざ知らず(有名な事件らしいので)日本では分かりづらいが、その辺りはさらっと描き、二人の妄執に焦点をあげているのがいい。
一度殺人を起こすと後は簡単にそれをやってのけるようになり、女のために殺人を繰り返していくその心理は意外やそういうものなんだ、と納得してしまう何かがこの映画にはあった。
問題は刑事からの視点を並行に描写していることなのだが、自殺した妻及び思春期の微妙な年頃の息子との確執の描き方が粗くこの映画の膨らみを増していることは事実だろうけれど不消化だ。同僚との恋愛が逆にクローズアップされてしまいこの部分も成功しているのかどうか、、。
それでも、ジャレッド・レト・サルマ・ハエックの恋愛模様、ジョン・トラヴォルタの内面演技はすこぶる高級感のあるワインのようでじっくり大人の鑑賞に堪えれうる映画となった。秀作。
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