前半の見世物移動屋台シーンは、デル・トロの強い思いがあったのだろう秀逸で面白かったが、、
読唇術がメインになってくると、意外や単調でもっさりしてくる。あの話で、現代において上映する意味は何なのかなんて考えちゃうほど、僕にとっては退屈な作品となってまいりました。
ケイトが出て来るところはさすが、人肌違うほどの妖気を漂よわせているが、それもそれほど続かない。肝心のルーニーは別に彼女でなくともいう役 . . . 本文を読む
体裁から何通りも読めるという話題の書だが、どの編からも入っていけるというのは、読み終えた後でも、何回も後で再読できるといった今までにない取り組みを考えたからではないでしょうか。ほんと、そっとまた読んでみたい本です。私の蔵書になるべき本です。
6編、どの小説も弱者が登場する。この世を、この人生を混じりけなく見つめることができるのは彼らだけであるとでも言いたげな、底流に透明な人生観が流れている。この . . . 本文を読む
こういう夫婦の捉え方もあるのかなと見ていたが、
やはり嘘くさいかな?
夫婦がそれぞれ男女関係で破綻していて、それぞれ浮気をしており、また元のさやに戻るなんて、通常は考えられない。ましてや女は夫婦の生活する部屋でセックスしていても何も思わなくなっているのだ、、。
で、まともに愛の姿を見るのではなく、、ある愛のカタチにおいて、図式的に、いや数学的に因数分解するとこういう結果になりますね、といった . . . 本文を読む
現代の映画の技術、スタッフの思いを凝縮した快作です。映画でまだ何ができるかに挑戦したと十分感じ取れた。テクニカル面、人物像の掘り下げにいたるまで実に見事の一言!
中盤でブルースの家系の謎が解明され、えっ早過ぎない?とは思ったけれど、そこからきっちり緊張が続く展開はさすが、全編目が離せませんでした。
RPGのようなクイズ感覚で犯人との格闘が続く。この辺りが若者を取り込もうとしているのか、新鮮味が . . . 本文を読む
愛という、人間が出現して以来の古い観念を現代に持ち上げて見つめた作品だと言えるか、、
プラトニックなのに愛を貫かせる強い愛、肉欲に変身するある愛の姿、との対比は面白いが、結局見えてくるのは愛とは当人たちだけが認識しはぐくむべきものだといったところか。
第三者的から眺めると、女子高生との愛の経過は母親が言ってたようにキモイのだが、当人たちの純粋な気持ちからはただ愛だけが存在するのだ。そのためラス . . . 本文を読む
3人劇だ。仲良しの3人だが、そのうちの一人の女の子が死ぬ。そしてそれぞれ彼らの関係、内面を語り始める、、。
何故女の子が死んだのか最後まで言わないのが「みそ」かなあ。理由にかかわらず、それぞれの内面をすべて吐き出させるのがこの劇のテーマとも言える。今時流行らない純愛だから、逆に新鮮な風を感じた。いいと思うよ。
帰りは阪大の長い坂を歩きながら春のそよ風を浴び、遠い日のことを思い出している、、。 . . . 本文を読む
集団自殺事件に潜む真相とは、、。
と、ミステリー劇です。脚本が自由奔放で、どんでん返しのようなものが二転三転し、かなり面白さを狙っているのが分かる。出演者スタッフみんなが楽しんでいるのが分かるし、セリフのトチリもほぼない。練習万全だ。
本屋で売っている新書版ミステリーを読んでいるみたいで、実に楽しかった。学生演劇の持っている魅力を存分に出し切っていると思う。素晴らしい。 . . . 本文を読む