セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 56本、 演劇 37本

2011年映画ベストテンです。

2011-12-31 21:03:24 | 映画遍歴
日本映画 1.海炭市叙景(熊切和嘉) 2.マイ・バック・ページ(山下敦弘) 3.冷たい熱帯魚(園子温) 4.アントキノイノチ(瀬々敬久) 5.一枚のハガキ(新藤兼人) 6.八日目の蝉(成島出) 7.エンディングノート(砂田麻美) 8.モテキ(大根仁) 9.まほろ駅前多田便利軒(大森立嗣) 10.奇跡(是枝裕和) 次点 スマグラー おまえの未来を選べ(石井克人) ベストワン映画は年当初に見たのに . . . 本文を読む
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ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル (2011/米)(ブラッド・バード) 80点

2011-12-25 09:27:27 | 映画遍歴
ミステリー小説と冒険活劇映画は気づくとあっと終わってしまうという一気読み(観)かどうかで作品の質を評価できると僕は思います。その意味ではこの映画はまさに特上の一等品。いわゆる限界越えの手に汗を握るシーンも多く娯楽映画の白媚だ。 冒頭のダイヤ狂い女殺し屋のエピソードもなかなかエレガントであっと言わせるし、何だかわけの分からない刑務所脱獄もスマートでないところがまたいい。出だしはすこぶる好調。 そ . . . 本文を読む
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リアル・スティール (2011/米)(ショーン・レヴィ) 65点

2011-12-22 15:27:43 | 映画遍歴
父と子、そしてボクシング映画といえばアメリカでは『チャンプ』という定番の流れがあります。これに近未来型ロボットを材料に組み入れ、何やら新しそうな映画に仕向けたのはまあ立派だが、でも底流に流れる興業的臭いがやたら強く、ちょっと僕は最後まで乗れませんでした。 でも驚いたのはこの映画、何故か日本を意識してます。ゲームは結局ジャパニーズなのよとでも言いたいぐらいある意味日本びいき。それが厭でもないんだが . . . 本文を読む
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劇団 東京フェスティバル 第9回公演 「スピンドクター」(於OFFOFF 作・演出きたむらけんじ) 80点

2011-12-22 13:38:10 | 演劇遍歴
普通に舞台が始まり普通に舞台が終わると思っていたら、結構シリアスでコミカルで、そしてなかなか中味が荒唐無稽に思えそうで、うんうんとうなずけそうな意味深の舞台でございました。 2時間無駄な合間がないまま展開していく。ホントいうと、OFFOFFはそもそも狭くしかもメチャ客席を詰め込んでいるので、自由に背筋さえ伸ばせない状況。そんな環境で演劇を見るということは、大概退屈な演劇だったら地獄モノだろう。 . . . 本文を読む
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モテキ(2011/日)(大根仁) 80点

2011-12-18 13:05:39 | 映画遍歴
うーん、これは面白い。なんと予告編からは想像できない純愛ものじゃないか。4人の女性からモテまくる軽~い映画を想像していたので見事いい意味で裏切られました。 何と言っても若い青年の心の本音を辿る設定がいいね。ポップスもその時の心情にピッタシのカラオケを持ってきたりするなど、おじさんでも十分楽しめました。この映像タッチであれば見に来た観客ほとんどがノッてしまったのではあるまいか、それほどあらゆるとこ . . . 本文を読む
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新少林寺/SHAOLIN (2011/香港=中国)(ベニー・チャン) 80点

2011-12-16 13:57:06 | 映画遍歴
単なる格闘アクションだと思いきや、「仏教の本質」と「人間いかに生くべきか」等重いテーマを実にすばらしい映像とド迫力のアクションで見せる秀作でありました。 2時間強、ダレない映像がすごいです。全景俯瞰から細部に入っていくカメラが超緻密で、映像を見ているだけでワクワクします。飽きません。それに、善と悪、人間の因果応報といったダイナミックなストーリーが本流にあるので、本格人間ドラマになっています。 . . . 本文を読む
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タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密 (2011/米)(スティーヴン・スピルバーグ) 75点

2011-12-16 13:22:00 | 映画遍歴
背景がほとんど実写とまごう映像はすこぶる快調、そして迫力がある。最近のアニメはこういうのが主流なんでしょうか(あまりアニメは見ないもんで)、これだけで十分加点の対象です。 たまたま道端の露天商から買い求めた船の模型が事件の発端になるなど、通常ならワクワクする展開なんだけど、如何せん私の脳裏はすでに灰色の脳細胞なれど活動停止気味なので、めくるめく快美感は味わうことはなかった。 原作は知らないが、 . . . 本文を読む
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『ポルノグラフィ』 (於・恵比寿・エコー劇場 作・サイモン・スティーヴンス 演出・上村聡史) 75点

2011-12-15 13:06:15 | 演劇遍歴
8人の群像劇。イギリス・ロンドンで同時多発バステロが起こったことはまだ記憶に新しい。この8人は何組かのほとんど接点のない関係の人間劇である。その中にはテロ犯人もいれば、近親相姦の姉弟、教え子を部屋に連れ込む大学教授等々何ら事件に関係のない人たちがいる。 とにかくセリフが膨大でハード。その中で気持ちを伝えなければならないから、俳優にかかる重責は想像を超えるものがあるはず。8人の役者はそれぞれそれを . . . 本文を読む
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遊戯ヱペチカトランデ「The Girls next door」(作・演出モスクワカヌ 於APOC シアター) 85点

2011-12-15 11:12:34 | 演劇遍歴
旗揚げ公演らしい。何の情報もなく見てしまったのだが、10人ほどの女性だけの心理劇だ。ピアノが実際伴奏されて緊迫感を漂わせる。 女子高校の10年ほど前の事件が現在に及ぼすという結構難しい劇である。途中斉唱が何曲もコーラスされ、それを聴くだけでもうっとりする。10人が皆美人であり、しかも若い。脚本が相当練り上げられているのか、内容が深い。演技もみんな感極まって涙を出すほど熱演。 あまりストーリー性 . . . 本文を読む
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人面屋敷の惨劇(石持 浅海 2011 講談社) 70点

2011-12-15 10:54:26 | 読書遍歴
石持作品は好きで全作読んでいるが、今回はそんな僕でもちょっと首をかしげてしまうことが多かった。しかし設定はさすが面白い。 大量子供誘拐の犯人と目される男の屋敷に、被害者家族が大挙乗り込むといったちょっと漫画的な展開。そこで早くもみんなの目の前で殺人が起こり、、。 と、でも、この作品、ツッコミが多すぎる。まず、いくらなんでもこれだけ大量の誘拐事件が発生したにもかかわらず警察が証拠さえつかめずみす . . . 本文を読む
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50/50 フィフティ・フィフティ (2011/米)(ジョナサン・レヴィン) 75点

2011-12-10 17:07:48 | 映画遍歴
予告編の【ジョセフ・ゴードン・レヴィット】の、つい見せるまなざしが面白く、強烈で、しかもリアルで、すべて命に関わることとはいえ、他人は要するにヒトゴトなんだなあ、いう訴求力がスゴイと思った。 本編、意外とハリウッド風に明るく、軽快で、がんという深刻さから離そうという思惑が全体に存在するのを感じた。彼の周辺にまつわる人々もみんな好人物であり、人生そうそうそんなにいい人たちに恵まれているのだろうか、 . . . 本文を読む
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映画 怪物くん (2011/日)(中村義洋) 65点

2011-12-10 16:41:14 | 映画遍歴
さすが【中村義洋】、メジャー子供用映画とて、きっちりと丁寧に作っていらっしゃる。退屈するところがなかったのは立派。こういうのほほん映画に彼の実力を見るのは嬉しい限り。ただし評価は甘くないですが、、。 . . . 本文を読む
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グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独(2009/カナダ)(ミシェル・オゼ他) 75点

2011-12-10 15:03:00 | 映画遍歴
孤高のピアニストの光と影。私たちはCDを通して彼の芸術を理解しようとしているが、この映画は彼の私生活から彼の芸術を探ろうとする映画である。 本当のグールドファンには彼の私生活なんか意味ないのであるが、この映画はぐいぐい彼の孤独を音楽より私生活、すなわちエピソードから掘り起こす。それは3人の女性遍歴である。特に2番目の女性は子供が二人いる女性であり、夫から逃れて子連れでグールドの元に来るのである。 . . . 本文を読む
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イテウォン殺人事件 (2009/韓国)(ホン・ギソン) 70点

2011-12-10 14:25:19 | 映画遍歴
こういう映画って評価しづらいですね。実話に添っているから話を勝手に変えられない、という弱みはあるものの現実と同様、読後感がすごく悪い。でも逆にこの映画、それが狙いかもしれないですね。 あの、狭いトイレで試し斬り感覚で青年を殺したのはその場にいた二人のうちどちらかであることは間違いない。AでなければBであることは間違いない。しかし、お互いに相手が犯人だと言う。さしたる決めてもないまま話は藪の中に入 . . . 本文を読む
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カイジ2 人生奪回ゲーム (2011/日)(佐藤東弥) 60点

2011-12-04 10:09:28 | 映画遍歴
前作よりちょっと入りこめなかった感じがします。それはやはりパチンコマシーンの構造等が僕にとっては魅力がなかったということに尽きる。ちょっとダサすぎませんか? ライオンショーもかなり中途半端。極端に戯画的にするかシリアスにするかしないと、あれではのう、、。 まあ、それでもラストのプロットはちょっぴり騙されちゃった。まだ僕は善人だということの証明なんでしょう。これがなかったら、どうしようもない作品 . . . 本文を読む
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