セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 73本、 演劇 45本

わたしは最悪。 (2021/ノルウェー=仏=スウェーデン=デンマーク) (ヨアキム・トリアー) 80点

2022-07-01 19:37:22 | 映画遍歴

お気に入り監督の話題作である。なるほど全体を13章に分けており、小説を読んでいるかのようでもあるが、1人の女性の心象を表現するにはメリハリがあって、よろしい。

男と女の生き方にはさまざまあれど、この映画のように2つの恋愛を見てると、随分有り体で分かりやすい。この作品は女性から見た人生への探求となっているので、男性への関わり合い、人間のそもそも自由とは何か、愛する人からも束縛されたくはない、などの人間本来の希求の問題が描かれている。

特にこのようなテーマで現代人として生きることの意味を考えるに、誰をもが毎日向き合っていることなのだろうと思う。相手は好きだけどでも一つたりとも干渉されたくはない。愛する前に自分の立ち位置が揺るがされたくない、など基本的な気持ちは揺るぎはない。

ではどうすればいいのか、、。自由を第一義的に考えると相手に対する許容度も薄まる可能性もある。結婚は、、子供を産むことは、、仕事は、、など、この映画を見ながらぼーっと考えている自分がいる。

彼女の選択はどうでしたでしょうか?とても親近感のある映画でした。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 看守の流儀 (宝島社文庫 ) (... | トップ | 地人会新社「二番街の囚人」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画遍歴」カテゴリの最新記事