あの頃、君を追いかけた (2011/台湾)（ギデンズ・コー） 80点

この映画、素人映画臭いんだよね。映像も結構雑で何より下ネタも連発でいかにもお上品とは言いにくい。最初の15分はそんなに大した映画ないじゃん、と思い惑わせるほどのただ青春まっしぐらという映画だけれど、ラストでやられた。

最初の結婚式参列シーンから始まり、これがラストに効いてくる仕掛け。クラスメート6人。狙っている女子は優等生の美女一人。この子が何となくみんなと行動を共にする過程が断然素敵だ。

まあ、優等生と劣等生のガリ勉特訓でだんだんロマンスが、なーんて結構ある。いい話だ。見ているとだんだんのめりこんでしまう展開。こちとら、青春からはうんと離れてしまった身の上だが、こんな俺でもこの映画でかなり青春しちゃいました。

冒頭で言ったけれどラストのキスシーンには参ってしまった。一人が新郎に。その後続いて他の3人が奪い合うように新郎に、、。映像は甘ーい新婦とのキッス。このシーンで堰を切ったように号泣。止まらなくなった。これはただ事ではない。

後々残る青春映画となってしまった。この映画、僕は大好きです。こんな映画を見るために映画館をほっつき回っていたんだと思う。秋の小さな一日、ホットな日でした。