Sightsong

自縄自縛日記

ミシェル・ンデゲオチェロ『Ventriloquism』

2018-06-11 16:26:30 | ポップス

ミシェル・ンデゲオチェロ『Ventriloquism』(Naïve、2018年)を聴く。

80-90年代のR&Bやポップスのカヴァー集であり、ひとつずつ、オリジナルと聴き比べてみる(こういったときにパソコンでCDと原曲の動画検索を切り替えられるのは便利だな)。

ジョージ・クリントンの「Atomic Dog」とか、ティナ・ターナーの「Private Dancer」とか、シャーデーの「Smooth Operator」とか、ちょっと意外な選択もある。しかしどれも、最低限の楽器の伴奏とともに、しっとりと艶やかなンデゲオチェロの歌になっている。なかでもプリンスの「Sometimes It Snows in April」にはやられてしまった。揺蕩うようなサウンドの中で、ンデゲオチェロが心の底にたまった澱をかき集めていくようで、じっと聴いていると涙腺がゆるんでくる。

この歌手としての成熟。落ち着いた雰囲気のクラブでライヴを観たい(前回のビルボードはどうも・・・)。

●ミシェル・ンデゲオチェロ
ミシェル・ンデゲオチェロ@ビルボードライブ東京(2017年)
マーカス・ストリックランド『Nihil Novi』(2016年)
テリ・リン・キャリントン『The Mosaic Project: Love and Soul』(2015年)
ミシェル・ンデゲオチェロ『Comet, Come to Me』(2014年)
ニーナ・シモンの映像『Live at Ronnie Scott's』、ミシェル・ンデゲオチェロ『Pour une ame souveraine』(1985、2012年)
ミシェル・ンデゲオチェロの映像『Holland 1996』(1996年)


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