Sightsong

自縄自縛日記

テリ・リン・キャリントン『The Mosaic Project: Love and Soul』

2016-02-16 07:22:33 | アヴァンギャルド・ジャズ

テリ・リン・キャリントン『The Mosaic Project: Love and Soul』(Concord Records、2015年)を聴く。

Terri Lyne Carrington (ds, etc.)
and Many femail musicians
vocalists: Natalie Cole, Chaka Khan, Oleta Adams, Jaguar Wright, Valerie Simpson, Nancy Wilson, Chante Moore, Lalah Hathaway, Paula Cole, Ledisi, Lizz Wright

女性ミュージシャンばかりを集めた豪華なセッション集。各曲でフィーチャーされるヴォーカリストたちは、数人を除き、ほとんどソウル/R&Bのフィールドの面々である。そちらはあまり知らないので、はじめて耳にする何人もの歌声。とても新鮮で面白い。

1曲目、ナタリー・コールの歌う「Come Sunday」におけるテリ・リンの疾走するドラムスにいきなりやられる。ナタリーはこの後ほどなくして亡くなったのだが、それを感じさせない深みのある声である。

獣性さえ感じさせるジャグアー・ライトの声。喉を絞り、揺れ動き、ぶち切れる。低音が伸びるレイラ・ハサウェイの声も魅力的(昨年末に来日したときに聴きに行きたかったのだが、クリスマスで恋人がどうのと宣伝されていて嫌になってしまった)。

ベースにおおっ誰だと思うとミシェル・ンデゲオチェロ(2曲に参加)、やはり彼女のアウラは特別。ティア・フラーのアルトサックスも気持ちよく浮かび上がってきている。

2014年に、NYのThe Stoneにおいて、テリ・リンが、ジェリ・アレン、イングリッド・ジェンセン、リンダ・オー、カーメン・ランディと行ったセッションを観た。この盤には、そのときの面々も参加している(カーメン以外)。ジェリ・アレンもテリ・リンも、女性ミュージシャンで結集することにあえてこだわっているようである。

●参照
ジェリ・アレン、テリ・リン・キャリントン、イングリッド・ジェンセン、カーメン・ランディ@The Stone(2014年)
デューク・エリントンとテリ・リン・キャリントンの『Money Jungle』(1962、2013年)


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