Sightsong

自縄自縛日記

「Camera・Made in Tokyo」展@日本カメラ博物館

2024-08-03 20:57:25 | 写真

日本カメラ博物館で「Camera・Made in Tokyo」展。戦時中から1960年代あたりまで、東京には非常に多くのカメラメーカー・レンズメーカーがあった。図録はそれを23区別にまとめてあり資料価値が半端ない。興奮。

むかしから気になっていたのは旭光学(ペンタックス)や東京光学(トプコン)があった板橋区。それから品川区、日本工学(ニコン)の聖地たる大井町工場にはヘンな屁理屈を付けて仕事で訪問したことがある。かつては光学ガラスのるつぼから出る煙の色で調子を判断したのだとか。特にグッズなどはもらえなかった。

台東区も渋くて、三共光機がコムラーレンズを作っていた。広角レンズを使ったら歪曲がものすごくて笑った記憶がある。それも含めて人間くさいプロダクツの数々。コムラーにいた阿部さんという人が独立してアベノン光機を立ち上げた。わりと最近まで操業していたはずだが、いつの間にかなくなっていた。いまもアベノンレンズを1本持っている。


ファビアン・アルマザン+リンダ・オー@武蔵野公会堂

2024-08-03 19:20:56 | アヴァンギャルド・ジャズ

吉祥寺の武蔵野公会堂(2024/8/3)。むかし武蔵野市の仕事で市民ヒアリングをやったことがあるが音楽を聴くのははじめて。

Fabian Almazan (p)
Linda May Han Oh (b)

ファビアンは9年前に、リンダは10年前にニューヨークで観て以来。ふたりともそのときの演奏よりも華やかになっていた。ピアノは場を支配できる力をもった楽器だが、その権力にもたれかかることなくいい距離感。ファビアンの<Jaula>は、かれがテレンス・ブランチャードのバンドメンバーとして訪れた南アにおいてネルソン・マンデラが収監されていた場所を見たときの記憶から書いたものだという。アパルトヘイトの暗い歴史とは対照的に夢見るようなフレーズもあり、とても印象的だった。

●ファビアン・アルマザン
ファビアン・アルマザン『This Land Abounds With Life』(2018-19年)
マリア・グランド『Magdalena』(2018年)
アダム・ラーション@Smalls
(2015年)
ジャスティン・ブラウン『NYEUSI』(2015年)
ジム・スナイデロ『Main Street』(2014年)
テレンス・ブランチャード『Magnetic』(2013年)

●リンダ・オー
ファビアン・アルマザン『This Land Abounds With Life』(2018-19年)
ジム・スナイデロ『Main Street』(2014年)
ジェリ・アレン、テリ・リン・キャリントン、イングリッド・ジェンセン、カーメン・ランディ@The Stone(2014年) 
パスカル・ルブーフ『Pascal's Triangle』(2013年)
サラ・マニング『Dandelion Clock』、『Harmonious Creature』(2009、13年)