新川の七針(2019/10/9)。キム・ミール、クリスチャン・ヴァルムルーのふたりを週末に観ようと思っていた(る)が、台風が直撃しそうなこともあり、観られるうちに行っておくことに。
Kim Myhr (g, electronics)
Christian Wallumrød (electronics)
Joe Talia (electronics)
Tatsuhisa Yamamoto 山本達久 (ds)
3人のエレクトロニクスの性質が異なっており、それらが重ね合わされる。クリスチャン・ヴァルムルーはどこかに潜って低音から驚くほどの高音までを散りばめるが、これはかれがピアニストだからかもしれない。ジョー・タリアもまた自身のノイズの背後に隠れており、前のマイクスタンドを経由させた磁気テープを手で操作することで、見せ消しのプレイを行う。前面に出てくるのはキム・ミールであり、音を幾何学的に積み上げていくような印象を持った。
この日鮮烈だったのは山本達久のドラムス。この何層も何相もある空間を自在に遊泳し、刺激を与え、全体を動かしていた。
●山本達久
ジョー・モリス@スーパーデラックス(2015年)