ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

実家でみつけた春

2013-03-03 19:17:34 | Weblog

3月3日 くもり 2013 ひなまつり

先週、引越し準備の合間をぬって、実家に墓参りを兼ねて行ってきた。

北九州の片田舎に一人で住むわたしの母は、梅の花が好きで、庭に何本か植えている。

2月の末、春先の陽射しを浴びに庭にでてみると、枝いっぱいに花をつけていると思った紅梅は、すでに花びらを地面の上に散らしはじめていた。

        

白梅は固いつぼみのつく枝先に少しずつ花をつけ始めている。

        

寒くて暗い冬から一番に春を告げてくれる梅の花。

一人で古い家に暮らす母にとって、梅の花は待ちにまった春到来の使者であり、暖かいそとにでかけることができる希望の花となるのだろう。

梅に誘われて庭に出たものの、他にも春のおとずれを探してみる。

ふきが陽射しをいっぱいにあびているし、水仙もさいている。

       

父の墓は、いっぱいに咲く白い水仙のやさしいかおりに包まれていた。

春の訪れは確実で、あとすこし待てば桜の季節もやってくる。

日本はなんて美しい国なんだろう、季節がめぐるたびにあきずに思ってしまう。