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ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

送別食事会

2011-02-15 16:30:09 | Weblog

2月15日 曇り 14℃

また親しい人を送らなければならなくなり、先週の土曜日、送別の食事会にいらしていただいた。

オットと同い年の主賓にあわせてお声をかけた人は、みーんな同じ会社だけど、子会社で社長さんの肩書きがある方ばかりで少し緊張する。

一人暮らしはお花とかに目がいかないので、桃の花を家におきたいというオットの思いに答え、本来はテト用の花が、寒さのため、開花が遅れてしまい、今、花時の枝をいっぱい街中で売っているのを買ってみた。

 

この枝が6万ドン(240円)、わたしのドライバーが、テト前はこの大きさで60万ドンしたので安くなっているといってくれる。

桃の花を置くと、お雛様も飾りたくなり、ガラスのお雛様と山口の大内人形、それだけでは寂しいからと、いま私のトールでみんなが製作途中のものも飾ってみる。

プレースマットとして、先月ホーチミンで買ってきた漆のプレートを使いたい。

プレートが小ぶりのためお皿がおけないので、小さいお重に前菜を詰めてみる。

そして今年のお正月、友達に取り寄せてもらってハノイに運んできた山中塗りのお椀を使いたい。

うなぎ丼にしてお出ししようと、うなぎを先月ホーチミンで合流した友達に日本から買ってきてもらっている。

お重の中の前菜は、湯布院の鍵屋で買った切干大根の煮物とぜんまいの煮物。

こんにゃくとしめじの白和え、紫花豆の煮豆、なすの揚煮、かぼちゃの煮物、出し巻き卵、ちまちまと単身のおじさまたち用におふくろの味でせめてみる。

メインは単身では食べられない鍋、日本から買ってきた牛肉を使う。

サイドディッシュは、ベトナムではお安いけど日本に帰ると存分に食べられないエビのチリソース煮、ハノイのはおいしいと私が思っている豚肉で酢豚を作る。

デザートは日本では食べられないジャックフルーツをメインにマンゴー、ドラフゴンフルーツ、ブオイでフルーツプレートにする。

寒さがぶり返した土曜日、お客様はそれぞれにゴルフをやってきて、、みんな寒いといって家に入ってくる。

誰も桃の花にもお雛様にも気がつかない。

お重の前菜はあっという間にペロリ、鍋のお肉はさすがにおいしいといってくれたが、あとはもくもく、まあ、思い出話に花がさいていたのでしかたがないとしよう。

わたしの思いをいうのもでしゃばった感じがしてだまっていたけど、なんだかもう少し、器のこととか、料理の感想とかいってくれたら張り合いがあるのだけど…

それにしても、みなさんの食欲と料理の減りはみごとで、それはそれでよかったかなと思っている。

皆さんを送り出したあと、オットだけは長年の教育の成果もあり、うなぎは絶品だったとか、料理に込めた私の思いに気づいて感想をいってくれたのでよしとしよう。