2月2日
テトがこのところの一番の話題だが、ハノイの近郊ではテト前に田植えをすませてしまうようである。
ベトナムの南部で米を一年に3回収穫するところがあるが、ハノイは、春米と秋米の二期作の地域となっている。
先週までの寒さに、今年の田植えはテト明けになるのかなあと心配していたが、もう田おこししているよとのオットのことばを聞いて、ゴルフ場に行くのにカメラを持参した。
聞いていたとおり、田おこし、田植えの真っ最中。
ハノイの農作業は人間と牛が主役である。
去年、一度だけ、かなりくたびれた手押しの耕運機を使っているのを見かけたことがあるが、今日はみあたらない。
去年、クボタがベトナム南部に工場を建てたと聞いたとき、この国もいよいよ農業の機械化がはじまり、こんなのどかな風景はみることができなくなると残念に思ったのを思い出す。
夕方の田んぼは朝と景色が違い、田植えの終わった面積が広がっていた。
車のなかからみると美しくのどかで、子供のころのなつかしい景色と重なり気持がいやされるが、実際生活している人はきつい農作業に悲鳴をあげているのでは、はやく機械化が始まり、きつい作業から解放してもらいたいものと思う。