鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

北前船を追う-横手から角館へ その最終回

2016-07-13 05:41:56 | Weblog
『雄物川の河川交通』によれば、玉川、雄物川を利用しての下り荷は、米・大豆・小豆・清酒・菅笠・麻糸などであり、上り荷は、海産物・日用品・古着・木綿・綿・塩などでした。下り荷で圧倒的に多かったのは、やはり米であったでしょう。古着・紙・塩・木綿・松前物・瀬戸物などは、土崎湊に入港した「北前船」がもたらしたものであったでしょう。雄物川は「御物」を搬送する川という意味であるらしく、その「御物」とは「年貢米」のことであったから、雄物川の、支流を含めた河川交通の整備は、基本的には内陸部各地の年貢米を運送するためのものであったと考えられます。 . . . 本文を読む