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四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

14年目の3.11

2025年03月09日 10時54分31秒 | 鎮魂

 今月3月11日で、2011年(平成2 3年)3月11日14時46分に発生した東日本大震災から14年目となります。この東日本大震災での死者は15,900人、行方不明者は6県で2,520人、関連死は3,808人とのことです。さらに、全国の避難者は今も約28,000人に上っています(2025年3月11日付け 朝日新聞)。
 この大震災で被害に遭われ身罷った御霊に哀悼の誠をささげるとともに、未だ行方不明となっている方と、そのご家族の皆様に改めてお見舞いを申し上げたいと思います。この間、被災された皆さんの筆舌に尽くしがたい労苦と闘いの日々を、そしてそこから立ち上がり前を向く多くの皆さんの歩みを、私たちも改めて共感をもって想い起したいと思います(最新情報で数値を更新しました)。


     「咲き満る 河津桜」

 昨年も、このブログで掲載させて頂いた内容ですが、再び巡りくる3.11を前に、改めて「共にある」ことの確認を込めて、重複となりますがこの記事を掲載いたしと思います。なお、福島第一原子力発電所では燃料が溶けた1~3号機は、安定的に冷却されているとは言え、原子炉内の溶融した燃料(燃料デブリ)の取り出しは、やっと0.7グラムを取り出した状況に過ぎず880トンの取り出しの目途もたっていない状況です。従って廃炉も、さらに遠い道のりになると考えています。

 今から14年前、多少でも手助けになればとボランティアで訪れた福島の海辺の町は、すべてを破壊しつくされた瓦礫の街でした。昨年の能登地震の惨状が重なりますが、廃墟とも言えるその地でしっかりと日々の生活を立て直し、明日を見据えて踏ん張る多くの方たちに接し、 私たち自身が励まされる思いがしました。
 お手伝いの合間に、現地の皆さんのお話を聞くことが出来ました。言葉少なに、自らの現状に折り合いをつけつつ、 絞り出すように語ってくれた多くの方達の言葉は、 私たちの想像を遥かに超えていました。目の前で、大津波にご主人も、お子さんもさらわれたと言われる一人の女性。立ち直ることも出来ないであろう厳しい状況に直面し、涙も枯れ果てたと言いながら、それでも気丈にふるまう方。
  その方の想いに寄り添い「あの子の分も」との題で、私なりに詞に紡いでみました。ずーと心に留め、しまっておいた歌詞ですが、一昨年、東日本大震災から12年目の節目に当たって「共にある」ことを再認識するとともに、 あの想像を絶する事態を改めて心に刻む意味で、詞を少しブラッシュアップしてみました。

 その詞の作曲・歌唱依頼を含めてYokiさんに提案させて頂きました。今回もYokiさん、じいじさんの多大なご尽力で、歌詞に命が吹き込まれました。先に本ホームページで紹介させて頂いた、Yokiさん作曲・歌唱の二曲の延長に、「あの子の分も」の楽曲を、皆さんにお披露目出来ることに感謝したいと思います。

「あの子の分も」の楽曲公開に当たっては、工藤慎太郎さんの楽曲「旅の途上(なか)」の作詞の際、 ペンネームとして「ショー・ジロー」を頂きましたので、今回も前二曲に続いて、それを踏襲させて頂きました。 作曲&歌はyokiさん、ギター&ハーモニカはじいじさんに担って頂きました。改めて感謝申し上げます。

今回は、2022年3月11日に、改めて Yokiさんに歌って頂いた曲を掲載させて頂きます。

画像をクリックしますと「Youtube」を視聴できます。

ユーチューブの背景画像はYokiさんに選んで頂いた「ニゲラ」という花で、
花言葉は「未来」です。

 「あの子の分も」
     作詞*ショー・ジロー  作曲&歌*yoki  ギター*じいじ

  1.あの子の声がこだまとなって 
    今でもはっきり響いてくる  
    目の前で波に呑まれ さらわれた
    あの子が今でも目に浮かぶ
    あんなに身近な海なのに
    今は見るのも つらい 
    切なくて 悲しくて 
    眠れぬ夜をいくつ重ねたことだろう
    でも・・・涙はお日様に預け
    もう泣かない   
    あの子にもらったこの命 
    抱えてしっかり 生きて行くわ

     2.あなたの声がこだまとなって 
       今でもはっきり響いてくる
       目の前で波に呑まれ さらわれた 
       あなたが今でも目に浮かぶ
       あんなに好きな海なのに
       今は見るのもきらい
       寂しくて 苦しくて
       眠れぬ夜をいくつ重ねたことだろう
       でも・・・涙はお日様にあずけ
       もう泣かない
       あなたにもらったこの命 
       抱えてしっかり生きて行くわ

  3.あれからもう10年たつのね 
    やっと探した写真には
    あの子とあなたの笑顔が写ってる  
    家も町も光の中輝いてる
    津波が全てを奪っていった
    あの日々が 愛おしいまでによみがえる
    辛いけど 寂しいけれど
    私の愛したあなたと あの子の思い出を
    抱えてしっかり生きて行くわ
    あなたの分も あの子の分も
    私のこの胸にずっと ずっと

 「あの子の分も」の楽曲作成に当たって作曲&歌はyokさん、ギター&ハーモニカはじいじさんに担って頂いた旨は先に申し上げました。ギター&ハーモニカを担って頂いた、じいじさんに「あの子の分も」をカバーして頂きましたので、一挙に公開させて頂きます。

 画像をクリックしますと「Youtube」を視聴できます。

 なお、拙い詞ですが、著作権は放棄していません。
無断転載等はご遠慮願います。転載いただけるのであれば、あらかじめ当方へ
連絡を頂き「ポエット・M」の作詞者名を明記して頂ければ嬉しいです。
なお、最新情勢で関連数値を更新しました。

                        了


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shou1192_2010様 (1948of)
2025-03-09 16:16:56
思いを寄せて、情景を胸に浮かべながらしみじみ聴きました。癒えぬ悲しみを抱きながら思い出を温めて、頑張って生きていく姿に、歌詞に重ね心の灯を重ねました。涙しながら心から感謝しています。ありがとうございます。
返信する
1948ofさんへ (ポエット・M)
2025-03-09 20:23:39
1948ofさん こんばんは。

早々にコメント頂きありがとうございます。

14年の歳月を経ても、未だ「復興」に至っていない状況が、あまた
存在することを改めて感じます。まして、あの大惨事に遭遇し、
ご家族を始め愛する方々を亡くした皆さんの、癒えぬ悲しみと現状を
思うと未だ胸が締め付けられます。
まして、福島では自然災害と人災が絡み合い未だ自分の家に帰れない
方も多数おられます。

今、国策、司法を始め「人災」への風化が、メディアも含めて
意識的に進められています。しかし、私達は「共にある」ことを
確認しつつこの状況を冷静に、かつ共感をもって見守って
いきたいと思います。

そんな想いを確認する意味で、拙い詞ですが、再度掲載させて頂きました。
視聴して頂き、また、胸の熱くなるコメントまでしたためて頂き
ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
返信する
Unknown (yoki47)
2025-03-11 22:43:51
ご無沙汰しております。
今年は歌わせて頂こうと思いながら、家族のことで忙しくしており、時間を作れずに今日が来てしまいました。

詩を何度も読み返し、胸が締め付けられる思いです。
心を込めて書かれたこの詩に曲をつけさせて頂き、本当にありがとうございました。

少しあたたかくなりましたが、お身体には十分お気を付けて下さい。

感謝を込めて。
yokiより。
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