四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

「月下美人」再び

2021年08月01日 12時52分36秒 | 日々の歩み
前回のブログでは、「月下美人」に寄せて短歌を詠んでみましたが、今回は拙いながら、
作詞に挑戦してみました。
私の詞をもとに、素敵なオリジナル曲を作曲して頂いたYokiさんから、門あさ美さんの歌う
「月下美人」の楽曲を紹介して頂きました。
門あさ美さん曲のような、妖艶な大人の詞は無理ですが、私の視点から何とか詞を紡いで
みようという、身の程知らずの挑戦をしてみました。
短歌と同様、即興での作詞ですので、生煮えの感は否めませんが、最初の言葉に「言霊」は
宿るとの言い伝えを信じ、掲載させて頂きます。

「月下美人」は宵につぼみを膨らませ、夜半から咲き始め、夜零時過ぎには、
大輪の花を閉じる文字通りの一夜花です。
艶やかな純白の花弁、黄金の雄蕊と、白の雌蕊のコントラストも見事な花であり、
甘やかで、雅びな香りを漂わす気品に満ちた花であります。
さらに、一夜で萎む花ゆえの誇りか、侵しがたい矜持を秘めた花でもあります。

そんな花に魅せられ、宵から深夜にかけて見つめ続け、めまいにも似た酔いを感じました。
月下美人の儚げでいながらも、凛とした花のたたずまいに、たとえコロナ禍の厳しい
状況であろうと、己を全うせよとの静かなメッセージを聴く思いが致しました。


「月下美人」

1.満月の光が満ちる宵闇に
  ひらきはじめた月下美人
  甘い香りを漂わせ
  一夜限りの命としらず
  闇にのびゆく花びらは
  炎のように揺れている
  ああ 憂いもつ君に似て
  その刹那に命を燃やす

2.満月の光集める花びらの
  白さ際立つ月下美人
  雅な香り漂わせ
  一夜限りの夢に酔う
  闇を切り裂く花びらは
  炎のように燃えている
  ああ 儚さは君に似て
  その刹那に命を燃やす

3.満月の光に負けぬ花びらが
  耀き放つ月下美人
  深い香りを漂わせ
  一夜限りのものがたり
  闇を照らせる花びらは
  炎のように 凛として
  ああ 哀しさは君に似て
  その刹那に命を燃やす

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22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ポエット・Mさん今日は (yama1411)
2021-08-01 13:44:45
 もうなんと素晴らしい。感動、感動、感動です。
月下美人の写真も素晴らしいですが、「詩」にも心を打たれ衝撃的感動を覚えています。
 さすがポエット・Mさん、月下美人をここまで描写されるとは。
 もう余りの感動で言葉すら見つかりません。
 有難うございました。
返信する
コメントを励みに (ポエット・M)
2021-08-01 14:38:15
Yamaさん こんにちは。
早速にコメント頂きありがとうございます。

Yamaさんから「衝撃的感動を」等とのコメントを頂き恐縮しきりです。
ブログ中にも書きましたが、即興に紡いだものですのでよく見ますと、
生煮え感が随所にあり恥ずかしい限りです。
もう少し推敲してみたいと思います。

こちらこそYamaさんから頂いたコメントを励みに、この分野にも
挑戦してみたいと思います。
返信する
月下美人の儚さ (knsw0805)
2021-08-01 15:39:38
Shouさん、こんにちは。詠んでいくうちに「中国盛唐時代の李白や杜甫」を思い出しました。李白は浪漫主義、杜甫は現実主義の代表者と言われましたが詩仙と呼ばれましたね。月下美人の素晴らしさ、儚さは「一夜限りの命としらず」ですよね。ですから「一夜限りの夢に酔う」「一夜限りのものがたり」映画が生まれそうな内容、そして映画の主題歌になるような作詞で
もはやShouさんは偉大な詩人です。
返信する
Unknown (行雲流水の如くに)
2021-08-01 19:05:36
四季の彩さん
こんばんわ。
先ず写真が素晴らしい。
「月下美人」の魅力に迫る迫真の画像です。
「一球入魂」という言葉がありますが、まさにそんな感じです。
詞も素晴らしい。
どんな歌になっているのか聞いてみたいものです。
返信する
こんばんは^^ (yoki)
2021-08-01 19:49:06
shouさん、あちらへお返事を頂きありがとうございます。
画像を使わせていただけるとのこと。嬉しいです。
「写真はマイクロソフトのEdgeから
そのまま切り取り可能ですが、それでよろしいでしょうか。」とのことですが、ごめんなさい^^;それはどこで見ればいいのでしょうか?
写真をクリックして保存は出来ないようですね。今試しましたができませんでした。
スマホでブログに飛べば出来るかな?ちょっと試してみますね。
今週末から一週間ほど思うように歌えなくなるので悲しいですが、明日はその分歌いまくります。

「月下美人」本当に素敵です。
返信する
ありふれていますが「見事!」しか・・・ (highdy)
2021-08-01 19:50:53
ありふれていますが「見事!」しか言葉が見つからない程の素晴らしさです。
儚い命ゆえに、全身全霊をもって咲き誇っているかの如き月下美人に、現実を思えば、国会議員もこうあって欲しいものだと思いました。
情けない日本の政治と違って、とても清らかな美しさが心を癒してくれます。ありがとうございました。
返信する
詞の核心を (ポエット・M)
2021-08-01 21:35:49
Kenさん こんばんは。

私の詞に対して最大限の賛辞を頂き、恐縮しています。
己の分は少なからず認識していますので、恥ずかしさが募ります。
ただ、お言葉は嬉しく拝聴致します。

なお、杜甫は私の短歌の師のさらに師に、啄木を世に出した土岐善麿という方が
おられます。彼の尊敬した詩人が杜甫でした。それが嵩じて中国の杜甫草堂を
訪問代表団を組織して訪ねた方でもありました。そんなご縁もあり杜甫は私の
尊敬する詩人でもあります。

私の詞の核心をしっかり押さえて批評するKenさんこそ、偉大な詩人ですよ。
その批評眼を学んでいきたいと思っています。
返信する
お言葉を励みとして (ポエット・M)
2021-08-01 21:40:14
「行雲流水」さん こんばんは。

「行雲流水」さんから、「魅力に迫る迫真の画像」との、
お言葉を頂き嬉しい限りです。
「写真」は、ブログ中にも書きましたが、「月下美人」の儚げでいながら、
凛とした気品を漂わす花姿には程遠いもので、撮った後、
いつも打ちのめされた思いに囚われています。
でも、頂いたお言葉を励みとして、アマチュアとしての限界は
認識しつつも、挑戦を続けたいと思います。

なお、詞はもう少し推敲したのち、しかるべく手順を経て作曲等
依頼できればと思っています。
返信する
画像の切り取り (ポエット・M)
2021-08-01 21:43:04
Yokiさん こんばんは。

写真は使って頂ければ嬉しいです。
すみません、「画像の切り取り」の説明が舌足らず不親切でしたね。

このブログは、マウスの右クリックが制限されていて
簡単にコピーできないようになっていますね。
そこで、切り取りには幾つか方法がありますが、次の
二つの方法を試してみてください。

(1)「Windowsロゴ」キー + 「Shift」 + 「S」
の3つキーを同時に押すことで、写真等の画面の切り取りが出来ます。

(2)https://www.pc-oubou.jp/magazine/35994
  にアクセスし、比較的容易な方法を試してみて下さい。

やってみて不可でしたら、他の方法を提案させて頂きますね。
返信する
花の矜持を (ポエット・M)
2021-08-01 21:46:23
highdyさん こんばんは。
お忙しい中、コメント頂きありがとうございます。

highdyさんさんから「見事!」と、おっしゃって頂けるのは
嬉しいです。励みになります。
おっしゃるように月下美人の花を見ていると「全身全霊をもって
咲き誇っている」との花の矜持を感じます。

その一瞬に己の全てをかけて、咲ききる凄ささえ感じます。
「全集中」等との言辞を安易に使う、どなたかにも見て頂きたい
ものと感じます。
これからも宜しくお願い致します。
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