四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その140)

2024年07月10日 05時55分47秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その140) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され依然として避難を余儀なくされている皆様に
     お見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「咲き初める ハマボウ」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山
  ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は源氏
  物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・単語や
  自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻名歌から
  2首、紫式部集より1首の計3首提出します。
註)源氏物語巻名歌・25柏木(かしはぎ)
  歌の背景
  光源氏四十八歳。亡き柏木への思いにしずむ落葉宮を見舞う夕霧は
  その様に心をうたれ思わず歌を贈る。しかし、夫を偲ぶ落葉宮は
  その気持ちを拒む。
〇ことならば 馴らしの枝に ならさなむ 葉守の神の 許しありきと 夕霧
〇柏木に 葉守の神は まさずとも 人ならすべき 宿の梢か」    落葉宮
(返歌)
☆枝先が 一つになって 宿縁も 葉守の神の お許しこそが
☆突然の お言葉にこそ 驚いて 心の浅い 方のようにと
註)紫式部集・25
〇ここにかく 日野の杉むら 埋(うず)む雪 
             小塩(おしお)の松に 今日やまがへる
(返歌)
☆日野山の 埋む雪見て ふるさとは 都懐かしむ 小塩山の松
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 今回は、夕霧、落葉宮、紫式部の歌、それぞれへの返歌を詠んで頂きました。
 一首目、夕霧の歌は、「同じことなら、この連理の枝のように、親しくして
 頂きたい。葉守の神(柏木)の許しがあったと思われて」と意訳できます。
 それに対して二首目、落葉宮の歌は、「柏木に葉守の神はおられなくても、
 他の人を近づけてよい宿の梢でしょうか」と意訳でき、夕霧の想いへ
 「だめですよ」と答えていますね。作者の返歌は、何れもこれらを踏まえ
 優しい想いのこもった歌となっています。
 夕霧の想いを、もう一歩進めて詠んでみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★柏木の連理の枝のことわりに 君と吾への神の許しも 
 三首目の紫式部の歌は「暦に、初雪降ると書いてある日、見た目には近い
 日野岳という山の雪が、とても深々と積もっているように見えたので、
 今日は都の小塩山の松に降り積もっているだろう雪と見紛うばかりだ」と
 意訳できます。これを踏まえると作者の返歌は紫式部の想いをなぞる歌と
 考えます。作者の返歌で「ふるさとは」「都」を少し整理してみました。
【ご参考】
 ★日野の杉 うずむ雪見て 都なる小塩の松の雪懐かしむ

【詞書】「七月」の季語で三首詠みました。
☆七月の神戸の空にリニューアル ポートタワーの悠然と赤
☆七月の空にドクターイエローのラスト三年(みとせ)の勇姿疾走
☆七月の湖面を渡る比良の風 さざなみ淡く浮舟ひとつ
                         みっちっちさん
【解説】
 今年の「七月」は例年以上に異常な暑い月になりそうですが、この月を
 題材に爽やかに三首詠んで頂きました。
 特に、二首目の歌。ドクターイエローの最後の3年を疾走する姿を詠って
 いますが、旅人が草枕を探す楽しささえ感じさせる歌とも言えます。
 ドクターイエローは、老朽化などを理由に、JR東海の車両は2025年1月、
 JR西日本の車両は2027年をめどに運行を終えることが正式に発表されて
 います。この歌は、その終焉を讃えるものとして、感慨深い歌ですが、
 歴史を刻む歌ともなりますね。
 ちなみに、ドクターイエローは、東海道新幹線・山陽新幹線区間に
 おいて使われる点検用新幹線車両の愛称です。車体が黄色いことから、
 こう呼ばれています。
 三首目の歌で「さざなみ淡く」との表現がありますが、違和感を抱く
 方もおられるかと思いますが、「さざなみ淡く」という表現は、
 風によって水面にできる波が小さく、色が薄く見えるさまを的確に
 表現していると考えます。
 ちなみに、「淡く」のほかに、「かすかに」「微かに」「ほのかに」
 などの言葉もありますが、どの言葉を使うかは表現したいイメージに
 よって異なると考えます。この場合、風が弱い日で「さざなみ淡く」
 は適切な表現と考えます。

【詞書】先月、孫と生駒山上遊園地に行ったことから二首詠まさせて
  頂きたいと思います。
☆孫二人 アトラクションに乗りに行き 降りて瞬時に「もう一回乗る~」
☆ひきつけが治りし孫も もう三才 絶叫マシンにゲラゲラはしゃぐ
                         西BOOさん
【解説】
 お孫さんと生駒山上遊園地に行かれた際の、お孫さんの様子を愛情を
 込めて詠まれた二首の歌。何れもお孫さんが身体いっぱいに楽しさを
 爆発させる様子を、素直に詠われ微笑ましさが伝わる良い歌と考えます。
 なお、一首目の「もう一回乗る~」、二首に目の「ゲラゲラはしゃぐ」
 との言葉、事象の表現は、歌のリアリティーを増し取り入れたい技でも
 あります。
 なお、二人のお孫さんと遊園地で遊ぶのは楽しい反面、かなりの体力と
 気遣いも必要となり、結構お疲れだったことと思います。孫の為ならばと
 張り切る作者の、少年のような表情が歌から目に浮かび、私達世代の
 共感を呼ぶ歌でもあります。体調はいかがでしょうか。くれぐれも
 ご自愛ください。

【詞書】季節の花 3首です。
☆山法師 頭巾の形に花びらは 荒みし心にやさしさを説く
☆雨の日に化粧(けわい)したのか半夏生 雨滴は涙か零す手の上
☆二つ三つ今年も咲きぬ朝顔は かの絵日記の彩そのままに
                         夕庵さん
【解説】
 今の季節を彩る「山法師」「半夏生」「朝顔」を題材に抒情豊かに
 詠って頂きました。
 一首目の歌は、冒頭の「山法師 頭巾の形に花びらは」という表現が
 印象的です。山法師の花は、白い四片の総苞がまるで頭巾をかぶった
 法師のように見えることから名付けられたと言われています。作者は
 この花の特徴をよく捉え、簡潔な言葉で描写しています。
 なお、「荒みし心にやさしさを説く」という表現によって、山法師の
 花が持つ楚々とした美しさと優しさが伝わってきます。「荒みし心」と
 いう表現は、私達の心に訴えかける力があります。
 全体として、この歌は山法師の花の静寂さ、美しさと優しさを、視覚的、
 感覚的に表現し深い余韻を残す歌だと感じます。
 二首目の「雨滴は涙か零す手の上」の表現が秀逸です。


     「山法師の花」

【詞書】YouTube短歌:冨田勲 展覧会の絵 古城
☆老ひぬるか
   まだ生きるか
  歩けるうちは幸せだ と

   鐘だけ鳴り響く
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 展覧会の絵シリーズの古城です。曲のイメージからのみで作歌しています。
 この短歌は、水曜サロンに、ボケて投稿し損なった時、自分の老いを
 感じていました。ポエット・M様には、ご迷惑をお掛けしました。
 まあ、歩けるうちは歩く、短歌が出来るうちは投稿するとしていきたいです。
 下記URLに展覧会の絵を貼付しておりますので、御覧戴ければ幸いです。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/d55ec7a149b2459a52295e3e7256c536
                         自閑さん
【解説】
 ムソルグスキーの原曲「展覧会の絵」には、5つの「プロムナード」が
 ありますが、詞書でのテーマの「古城」は、その2つ目にあたります。
 優しげな「プロムナード」を挟んでから、場面は中世の幻想へと変わり、
 題名の通り「古城」の前で、吟遊詩人がリュートを奏でながら歌っている
 情景が表現されています。
 この曲の哀愁ただようイメージから紡がれた歌は「老い」を意識しながらも
 「まだ生きるか 歩けるうちは幸せだ と」の言葉通り、前向きに歩む
 作者の心意気、さらに決意がうかがわれます。私達世代が直面する老いの
 現実に対して、ひるむことなく前を向く秘められた潔さも歌に滲んでいます。
 「鳴り響く」鐘をエールに変えるエネルギーも感じられる歌と感じます。

【詞書】イギリスの首相が替わりましたね。労働党が保守より議席が上回り、
  労働党が第一党になり、党首のキア・スターマー氏が新しいイギリスの
  首相となりました。イギリスの低迷する経済を立て直し、さまざまな
  社会問題にどう向き合って解決に導くのか、その手腕が問われます。
  …私は、昔見た「モンティ・パイソン」の“スーパーマン達の国の自転車
  修理マン”のネタが頭にこびりついているんですが、近世近代の
イギリスは
  やはり労働者階級の人々が支えてきた、というイメージが
あるんですよね。
  (古いイメージかもですが)現代は、「とにかく一般
庶民の底力が試される」
  感があります。

  さて、ダウニング街10番地の首相官邸を前首相か退去し、新首相がその前で
  会見し、中に入るというのはよく見ますが、そういうニュース
を見ていて
  「…猫、おるやんなあ…」と思ってたら、ちゃんと写して
くれていました。
  「猫 ラリー君」御年17歳!!とてとてとてとドアの前に
来て座り、開けて
  もらうのを待っていました。我関せずみたいな
佇まい!!ちゃんと“ネズミ
  捕り部長”という役職についているとか。
こういうところ好きよ
  イギリスって…。(平安期の宇多天皇だったかも
そんな話があったような…)
☆住人が替われど猫はマイペース
        ダウニング街10番地にて
【詞書】7月8日(月)の朝4時過ぎでした。北北西辺りから見え出す(3時59分)
  ISS(国際宇宙ステーション)を見に行ったんですが、
(つくづく端から見たら
  不審者やわ…)ずーっと目で追って、スマホで
情報も見つつ、明るくなりつつ
  ある東の空を見渡せる所に移動して、
「あー、明け方に火星は初めて見たなあ。
  お、真東に出てるやん。
(ISSは)あれを過ぎたら消えるな」なんて言ってたら、
  火星に
“ぶつかりそう”になって、一瞬重なって(そう見えたんです!)、
  …通り過ぎた…。「え゙~っ!!こういうの星や月の“衝(しょう)”とか“合(ごう)”
  みたいやん!!」と一人で明け方にテンション爆上がりに
なってました。
  (あくまで小声か心の声です。マジの不審者になったら
あきませんので)
  うわあ~、ISSの人達から見えてるんやろか?とか、
画像か映像撮った人は…
  と思いましたが、それは見つかりません
でした。(以前のはありました。
  そのうち出るかもですが)でも、見に
行って良かった!
☆真東に明けの星のごと輝ける
         火星を横切るISSよ
【詞書】今日の「ゴゴスマ」で言ってました。今月に愛知県の東山動物園に来て、
  来月には展示の予定とか。…迫力あるやろなあ…。餌が凄そう
ですが…。
  …日本の動物園はドコモ…いや、どこも飼育してなかったん
ですね。…大変
  そうですがテレビとかで見るのが楽しみです。

☆ドラゴンズのお膝元へとやってくる
         コモドドラゴン迫力凄し!
                         ちがやねこさん
【解説】
 「猫のラリー君」「火星を横切るISS」「コモドドラゴン」と今回も、
 今日的な新鮮なテーマを作者らしい視点で活き活きと詠んで頂きました。
 一首目の歌、イギリスの総選挙で、最大野党・労働党が議会下院の650議席の
 うち400議席を超える大勝を収め、14年ぶりとなる政権
交代が決まりました。
 労働党のスターマー党首が5日、ロンドンの
バッキンガム宮殿でチャールズ
 国王に任命され、首相に就任し、
ロンドンで支持者を前に勝利演説を行い
 ました。その演説で
「変革はいま始まる」と述べ、国のために尽くす政治を
 行うと
強調しましたね。猫のラリー君は老齢ながら詠まれているように
 前職を全うされることと思いますし、皆さんで応援したいですね。
 ちなみに、平安時代前期の天皇である宇多天皇は、日本で最古の猫の飼育
 記録を記したと言われており、彼は飼っていた黒猫を
溺愛して、その猫日記
 「寛平御記」には詳細な記述を残しています。

 二首目の歌、明け方に火星とISSとが交差した瞬間を詠まれた歌は作者の
 感動がそのまま表現され、ワクワク感が歌に溢れています。

 歌は、このような感動を凝縮し記録する媒体として最適なものと改めて
 感じました。朝の眠気に打ち勝った成果でもありますね。

 三首目の歌、コモドドラゴン(正式な和名は「コモドオオトカゲ」)は、
 大型なトカゲの一種とのことで、毒を持っており、噛み
付かれた獲物は
 敗血症を発症して死亡することがある結構怖い
トカゲですね。詠われて
 いるように「ドラゴンズのお膝元」に
来て、守り神になる可能性もあり
 ますね。フアンの方としては期待
したいですね。

☆木漏れ日に はにかみ咲くや山法師 笑みに隠せる哀しみも知る
                         ポエット・M
【解説】
 「山法師」の花は、一見するとそれほど艶やかに咲くわけでもなく、
 楚々とした印象の花でもあります。しかし、木漏れ日に照らされて白く
 浮き立つ様子には清楚な印象が際立ち、息を吞むほどの美しさを感じる
 ことがあります。
 しかし、その清楚さ故でしょうか、花に秘められた哀しみを感じてしまう
 ことがあります。これは宗旦むくげのひと日花にも感じるものですが、
 白く穢れを寄せ付けない花のまとう孤高さ故かも知れません。
 なお、遠い青春の日、山法師の花が好きなその友が、悲しみを笑みに
 隠して凌いでいたことを思い出します。山法師を見ると、そんな想いも
 浮かび詠ってみました。
 また、「笑みに隠せる哀しみも知る」という表現で「擬人法」という
 表現技法にも挑戦してみました。

 
     「百合 カサブランカ」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(47)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。
     
28.「短歌の章」 わが書斎(1)

   《書物は死の花》《思想の墓処》と言える詩人あり
              さはれ われまた《死の花》に埋もれる
           
   二人静庭に手折りて瓶にさし
           書斎に春の光を移す

   しょうまの花白きを活けて雨の夜の
           書斎すがすがと物書き続く
 
【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 今回は割愛致します。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字以内にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その140)ネット歌会

2024年07月10日 05時43分49秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その140)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「咲き初める ハマボウ」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆孫二人 アトラクションに乗りに行き 降りて瞬時に「もう一回乗る~」
                         西BOOさん
★大好きも飽きるも早い孫たちよ 追いかけ追われて大きくなあれ
                         夕庵さん
★プリキュアも今年でシリーズ三作目 卒園もしてそろそろ卒業
                         西BOOさん

☆ひきつけが治りし孫も もう三才 絶叫マシンにゲラゲラはしゃぐ
                         西BOOさん
★遊園地のメリーゴーランドは夢の国へ 白馬の王子が道案内す
                         夕庵さん
★ディズニーのラプンツェルを思い出し メリーゴーランドの白馬へダッシュ
                         西BOOさん
★王子待つお城へ白馬と駆けてゆく きみはいつでも夢見る少女
                         夕庵さん

☆七月の湖面を渡る比良の風 さざなみ淡く浮舟ひとつ
                         みっちっちさん
★ボート部の十二の御霊眠らむか 夕焼け染まる滋賀の湖
                         夕庵さん
★七月の空へと昇りし たましひよ 京都アニメの御霊やすらに
                         みっちっちさん

山法師 頭巾の形に花びらは 荒れし心にやさしさを説く
                         夕庵さん
★地震(なゐ)の地の瓦礫の隅の 山法師 白き花びら ほのとやさしき
                         みっちっちさん
★再生のひまわり大きく花開き 仮設の空き地に友垣生まれ
                         夕庵さん
★遠き日のひまわり畑に 友垣と 背比べして遊びし頃よ
                         みっちっちさん
★歳重ね低くなりゆく身の丈に スカート丈を短めにする 
                         夕庵さん
★炎天の体育館に卓球す ショートパンツに脚さらせど汗
                         みっちっちさん

    「桔梗 白色」

☆七月の神戸の空にリニューアル ポートタワーの悠然と赤
                         みっちっちさん
★七月のなにわの空に通天閣 ビリケンさんはしあわせの神
                         夕庵さん
★七月の空に二重の虹立ちて 君と祈りし しあわせの未来
                         みっちっちさん
★きみたちは腹を満たしてしあわせか 今日を怯ゆるスーダンの子ら
                         夕庵さん
★平生の腹は満たせど 内乱のニュースに心痛みゐるのみ
                         みっちっちさん
★戦争の犠牲はいつも子どもらに 澄んだ瞳は恐怖の涙
                         夕庵さん
★寄りて来る 長き睫毛の奈良の鹿 黒く澄みたる目に癒さるる
                         みっちっちさん
★放映の地獄のガザの母親は 涙も枯れて 乞う停戦を
                         夕庵さん
★世の中のすべての戦争なくなれと 七夕の日に幾たび祈らむ
                         みっちっちさん
★笹の葉の願い事とて消え失せて あなたの星が遠くなりゆく
                         夕庵さん
★七夕の祈りは空へ昇りゆき 満天の星よ 願ひ叶へよ
                         みっちっちさん
★帰り来ぬ人の無念を祈るとき わが生でさえ罪と思わむ
                         夕庵さん
★生くるのが罪と思へば 戦争を 始める心こそが大罪
                         みっちっちさん
★人類の歴史の汚点戦争は学びの甲斐なく滅びの道へ
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲き初める ノウゼンカズラ」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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