四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

五月の薔薇よ!

2018年05月11日 18時46分54秒 | 日々の歩み
ウイリアム・シェークスピアの戯曲「ハムレット」でうたわれた「ああ五月の薔薇よ!」の
台詞は、あまりにも有名ですが…。ここでの薔薇は、はかない命の象徴として登場していますが、
艶やかに咲き誇る五月の薔薇を眺めると、私には「みなぎる生命力」の象徴を感じます。

さて、「五月の薔薇」を求めて細君共々横須賀ヴェルニー公園を訪れてみました。
この公園は、平成13年にフランス式庭園様式を取り入れ、再整備が行われ現在に至っています。



園内には、幕末に横須賀製鉄所の首長として、日本の近代化の基礎を築きあげた
フランソワ・レオンス・ヴェルニーと当時の勘定奉行、小栗上野介忠順の胸像や、
広場を囲みフランス式花壇や噴水、洋風あずまやなどが設けられ、フランスの品種を
中心とした130種類、約2,000株のバラが艶やかに咲き誇っています。



なお、この公園にはプリンセスミチコ、ゴールドバニー、シャルルドゥゴール、ピース(平和)と
言ったメジャーな薔薇と共に、日本の伝統的な色調と趣を持つ「禅」という名の希少品種もあります。
さらに「ローズ横浜」、「鎌倉」と言った神奈川県にちなんだローカル品種もあり、
バラ園としても見ごたえがあります。



これらの薔薇は例年より開花が早いようで、今週末に「ローズフェスタ」も予定されていますが、
すでに散り時を迎え、旬の輝きを失っている花も散見されました。特に白薔薇の「マダム・サチ」や、
青薔薇系の「ブルーライト」なども、残念ながら既に散り始めていました。



なお、この公園には1936年、旧日本海軍の戦艦「陸奥」に搭載された全長約19メートル、
重さ約100トンの主砲が移され設置されています。

命の儚さを秘めながらも、五月の陽を受けて輝くように咲く薔薇と、米軍横須賀基地の軍艦がコラボする
不思議な景観にあふれた横須賀ヴェルニー公園を、 デジイチ・スケッチし掲載致します。






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